2008年07月29日
若者よ!野次馬になるな!消防士になれ!
モチベーションがなかなか上がらない自分に対し
若い消防士達は救急に対する思いがかなり強い・・
現在の職場は水難と船舶火災がメインの署であり
管轄区域は埠頭や岸壁、造船地帯・・・・・・・
火災や他の災害の出場は市内の消防署の中でも
一番少ないところです。
水難救助としての出場はそこそこあるのですが、
ほとんどが発見時から、すでにお亡くなりに
なってることが多くなかなかドラマのような
劇的な救出劇を体験できることはありません・・。
民家や市営住宅、マンションもほんの少しは
あるのですが、
住民の皆さんは常に火の元には十分注意され
火災はほとんど発生しません。
船舶火災と言っても、係留されている「はしけ」や
小さな船が少し燃える程度で、件数も年間に数件です。
大きな船舶や客船が燃えることなんて、
10年に1度あるかないかです。
災害が無いと言うことは、ほんとうは市民にとっても
世の中にとっても素晴らしいことなんですが・・
でも、私のような老いぼれやベテランは別として
採用されて間もない新人君達は
消防職員として採用された以上、
災害現場でもっと活躍したいと言うのが本音・・。
だから、出場機会の少ない署の中でも
一番多く、緊急執行が経験できる救急に乗りたがります・・。
先日も、入って2年目の若い消防士が隊員として
救急車に乗務しました。
彼は今回で、10回目ぐらいの救急乗務です・・。
団塊の世代の引退で、ここ数年新規採用者の
募集人数が増え、各署には若い力が増えてきました。
我が署にも、数年ぐらい前までは5人ぐらいしか
いなかった20代の消防士が今じゃ10人ぐらいいます・・
その新人君たちには、正規の救急隊員が休みで
人員が不足したときに
救急を経験させる機会を与えます。
順番に救急車に乗車させるのですが、
人数が増えるとなかなか救急車に乗る
順番が巡ってきません・・。
久々にやっと巡ってきた救急隊員。
彼は朝の車両点検の時から気合十分!
ストレッチャーの上げ下ろし、
資機材の使い方など再度確認して現場に備えます。
その日の3件目・・・・深夜2時過ぎ・・・
60過ぎの男性の息ぐるしさで出場しました・・・
現場は、民家の1階・・・・
妻に付き添われ居室のベッドの上に
大量な冷汗と浅く早い呼吸をして
息苦しさを訴える男性が座っています・・・
聞くと慢性の腎不全もあり、
情報や状況からも循環器系の疾患が疑われます。
リザーバーマスクで酸素を投与しながら
慎重に、車内に収容・・・・・・
車内の酸素に切り替えて・・・・
若い隊員に、モニター、血圧、SPO2の測定を命じ
隊長の私は、搬送先を探します・・
「こんな場合は、もしもの時のために
先に半自動式除細動器でモニター!」
うろたえる新人君に激を飛ばします。
SP02・・・
血圧・・・・
電話をしながら指示を出します。
腎臓でかかりつけの病院のDRは、
傷病者の症状を聞いて
やはり循環器受診を急ぐように指示・・・
悲しいことに、その病院は
「夜間なので循環器の先生がいないから、
すぐにカテができる病院に行け!」
と収容を拒否・・・
この傷病者はまだ透析をしていない人だけど、
おそらく治療後、透析が必要になるだろうから
透析もできる病院に!!
と・・・・・・・・・・
深夜に透析が出来て、カテもできる病院・・・・・
これがなかなかないんですよ・・・・
必死に病院選択をしてる間にも、
傷病者の様態はどんどん悪くなっていきます・・。
若い隊員は、その臨場感に圧倒され
ガチガチで何もできません・・・・
ようやく6件目の病院が受け入れを
承諾してくれたので搬送開始・・・・・
途中で、呼吸状態がもっと悪くなり、
意識レベルも300・・・
モニター上では、ハートレートが
50〜80前後に乱高下・・・
ファーラー位からすぐに仰臥位に戻し・・・
頚動脈を触知・・何とかまだ脈が触れてます・・・
口腔エアウエイを挿入して補助呼吸です・・・
「おそらく、もうすぐ心肺停止になるから
すぐに、お前は胸骨圧迫やぞ!」
と指示を飛ばすと、彼は緊張に身を震わしながら
こくりっ・・と頷きます・・。
数分後、何とかそのまま傷病者の心臓は止ることなく
病院到着・・・・・・・・・
処置室に搬送し、すぐにALSが開始・・・・・
(後日聞いた話では、心不全・・・
今は落ち着いていると言うことです)
処置室が落ち着いたので、救急車に戻り
車内の後片付けをしながら、隊員に
「これが救急やぞ!!
乗りたい、乗りたいだけでは、ただの野次馬!
お前に何ができたんや!!」
と、厳しい激を飛ばします・・・・
彼は、うつむいたまま何もいいません・・・・
今まで、10回ほど救急車に乗務していますが
緊急度の高い救急には遭遇したことがなく、
いわばタクシー代わりや
命に別状がない疾患や事故ばかり・・
乗務が終わるたびに、
「もっと救急らしい救急を体験したい!」
と、豪語していたのです・・・・
私も新人の時は同じような思いがありました・・
その頃は救急には全く興味がなく
火災現場での活躍を望んでいました!
がんがん燃えている火災現場を経験したい!
灼熱の室内、紅蓮の炎に向かって放水したい・・。
でも、実際に経験すると、火災現場の恐ろしさや
危険性、そしてどれだけ悲惨であるか
と言うことが身にしみて、
野次馬根性は吹っ飛び
自分の職業ってどういうものなのか
はじめて認識することができました。
今回は、救急現場でしたが
実際に経験したことで、
救急業務の複雑さ責任の重大さ、
命の大切さを痛感してくれたことでしょう。
ただ乗りたいと言う野次馬根性だけでは、
こなすことができない仕事であると言うことを
わかってもらえたら先輩として嬉しいものです。
知識、技術の練磨!!
乗りたいなら、それなりの努力も必要だと・・。
消防署に戻っても、かなり落ち込む隊員君・・
近いうちに酒でも飲みに連れて行くか・・・
ポちっと
↓
若い消防士達は救急に対する思いがかなり強い・・
現在の職場は水難と船舶火災がメインの署であり
管轄区域は埠頭や岸壁、造船地帯・・・・・・・
火災や他の災害の出場は市内の消防署の中でも
一番少ないところです。
水難救助としての出場はそこそこあるのですが、
ほとんどが発見時から、すでにお亡くなりに
なってることが多くなかなかドラマのような
劇的な救出劇を体験できることはありません・・。
民家や市営住宅、マンションもほんの少しは
あるのですが、
住民の皆さんは常に火の元には十分注意され
火災はほとんど発生しません。
船舶火災と言っても、係留されている「はしけ」や
小さな船が少し燃える程度で、件数も年間に数件です。
大きな船舶や客船が燃えることなんて、
10年に1度あるかないかです。
災害が無いと言うことは、ほんとうは市民にとっても
世の中にとっても素晴らしいことなんですが・・
でも、私のような老いぼれやベテランは別として
採用されて間もない新人君達は
消防職員として採用された以上、
災害現場でもっと活躍したいと言うのが本音・・。
だから、出場機会の少ない署の中でも
一番多く、緊急執行が経験できる救急に乗りたがります・・。
先日も、入って2年目の若い消防士が隊員として
救急車に乗務しました。
彼は今回で、10回目ぐらいの救急乗務です・・。
団塊の世代の引退で、ここ数年新規採用者の
募集人数が増え、各署には若い力が増えてきました。
我が署にも、数年ぐらい前までは5人ぐらいしか
いなかった20代の消防士が今じゃ10人ぐらいいます・・
その新人君たちには、正規の救急隊員が休みで
人員が不足したときに
救急を経験させる機会を与えます。
順番に救急車に乗車させるのですが、
人数が増えるとなかなか救急車に乗る
順番が巡ってきません・・。
久々にやっと巡ってきた救急隊員。
彼は朝の車両点検の時から気合十分!
ストレッチャーの上げ下ろし、
資機材の使い方など再度確認して現場に備えます。
その日の3件目・・・・深夜2時過ぎ・・・
60過ぎの男性の息ぐるしさで出場しました・・・
現場は、民家の1階・・・・
妻に付き添われ居室のベッドの上に
大量な冷汗と浅く早い呼吸をして
息苦しさを訴える男性が座っています・・・
聞くと慢性の腎不全もあり、
情報や状況からも循環器系の疾患が疑われます。
リザーバーマスクで酸素を投与しながら
慎重に、車内に収容・・・・・・
車内の酸素に切り替えて・・・・
若い隊員に、モニター、血圧、SPO2の測定を命じ
隊長の私は、搬送先を探します・・
「こんな場合は、もしもの時のために
先に半自動式除細動器でモニター!」
うろたえる新人君に激を飛ばします。
SP02・・・
血圧・・・・
電話をしながら指示を出します。
腎臓でかかりつけの病院のDRは、
傷病者の症状を聞いて
やはり循環器受診を急ぐように指示・・・
悲しいことに、その病院は
「夜間なので循環器の先生がいないから、
すぐにカテができる病院に行け!」
と収容を拒否・・・
この傷病者はまだ透析をしていない人だけど、
おそらく治療後、透析が必要になるだろうから
透析もできる病院に!!
と・・・・・・・・・・
深夜に透析が出来て、カテもできる病院・・・・・
これがなかなかないんですよ・・・・
必死に病院選択をしてる間にも、
傷病者の様態はどんどん悪くなっていきます・・。
若い隊員は、その臨場感に圧倒され
ガチガチで何もできません・・・・
ようやく6件目の病院が受け入れを
承諾してくれたので搬送開始・・・・・
途中で、呼吸状態がもっと悪くなり、
意識レベルも300・・・
モニター上では、ハートレートが
50〜80前後に乱高下・・・
ファーラー位からすぐに仰臥位に戻し・・・
頚動脈を触知・・何とかまだ脈が触れてます・・・
口腔エアウエイを挿入して補助呼吸です・・・
「おそらく、もうすぐ心肺停止になるから
すぐに、お前は胸骨圧迫やぞ!」
と指示を飛ばすと、彼は緊張に身を震わしながら
こくりっ・・と頷きます・・。
数分後、何とかそのまま傷病者の心臓は止ることなく
病院到着・・・・・・・・・
処置室に搬送し、すぐにALSが開始・・・・・
(後日聞いた話では、心不全・・・
今は落ち着いていると言うことです)
処置室が落ち着いたので、救急車に戻り
車内の後片付けをしながら、隊員に
「これが救急やぞ!!
乗りたい、乗りたいだけでは、ただの野次馬!
お前に何ができたんや!!」
と、厳しい激を飛ばします・・・・
彼は、うつむいたまま何もいいません・・・・
今まで、10回ほど救急車に乗務していますが
緊急度の高い救急には遭遇したことがなく、
いわばタクシー代わりや
命に別状がない疾患や事故ばかり・・
乗務が終わるたびに、
「もっと救急らしい救急を体験したい!」
と、豪語していたのです・・・・
私も新人の時は同じような思いがありました・・
その頃は救急には全く興味がなく
火災現場での活躍を望んでいました!
がんがん燃えている火災現場を経験したい!
灼熱の室内、紅蓮の炎に向かって放水したい・・。
でも、実際に経験すると、火災現場の恐ろしさや
危険性、そしてどれだけ悲惨であるか
と言うことが身にしみて、
野次馬根性は吹っ飛び
自分の職業ってどういうものなのか
はじめて認識することができました。
今回は、救急現場でしたが
実際に経験したことで、
救急業務の複雑さ責任の重大さ、
命の大切さを痛感してくれたことでしょう。
ただ乗りたいと言う野次馬根性だけでは、
こなすことができない仕事であると言うことを
わかってもらえたら先輩として嬉しいものです。
知識、技術の練磨!!
乗りたいなら、それなりの努力も必要だと・・。
消防署に戻っても、かなり落ち込む隊員君・・
近いうちに酒でも飲みに連れて行くか・・・
ポちっと
↓
2008年07月19日
モチベーション・・・
またまたお久しぶりな更新です・・・・
気管挿管実習より帰ってきて、いまだにCPAには
あたってません・・・・・・・・・・・・・
と言うより、救急がほとんどありません・・・・
あるのは常連さんの不安神経症とタクシー代わり救急。
たまに3次救急もあることはあるのですが・・・・
10月までいた署は、1日平均13件ぐらいの
出場がありました・・。
今の署は、平均3件ぐらいじゃないでしょうか・・・
先日は、ついに!!!救急「ゼロ」の日を経験しました・・。
救急隊員になって10数年・・・初めてです・・・
さすがに「ゼロ」で仮眠に入ると、
逆に、いらいらして眠れないもんです・・
もしかしたら、活動設定盤が故障で、
私が乗る救急車が出場不能に
なってるんちゃうか??とか
余計な気を使って・・・・・・・・・
平均3件の内容も、
3日に1回、7時30分〜8時30分に要請してくる
不安神経症の80過ぎのおばーちゃん・・
365日で約100回近くは救急要請されています・・
それに、アル中で自殺企図の30台の女性・・・
もう一人、50歳代の不安神経症の女性
このお三方を抜くと、1件に近く
もっと「ゼロ」の日が増えるような気がします・・。
ただし、交通事故や労災事故など、ひとたび起これば
大事故につながる可能性が多い地域なので
モチベーションの維持が非常に重用・・・・
この署に転勤になってきた当初は、件数が少ない分
1回、1回の出場を大切に、大事に、丁寧に!!
と言う思いがありましたが・・・・・
数ヶ月もすると・・・・あきまへんな〜・・・・
人間は、どうしても楽な方向にと向くもんですわ・・・
モチベーションの維持が難しい・・・・・
それに、救急を降りる事もあり、
船の勉強や水難救助の勉強もせなあきませんしね・・・・
「救命士」として採用された訳ではなく、
あくまでも「消防職員」として採用されたわけですから
上司の命令には従わないとね・・・・。
いつまでも「救急」に乗務できるか確約もないし・・・
最近、すごく葛藤しています・・・
7月18日付けの朝日新聞に「救命士の救命センター」での活用
と言う記事が載っていました。
医師不足、スタッフ不足を救命士で補うというもので
すでに数施設では実際に行われてるようです。
私の知り合いにも、消防職員でない救命士で
病院で働いている方がおられます。
将来、法改正が行われて、救命士に他の道ができそうなら
考えてもいいかな〜って思うこのごろです・・。
頑張って、ブログを週1回でも更新できるように
自分のモチベーションを建て直したいと思ってます。
気管挿管実習より帰ってきて、いまだにCPAには
あたってません・・・・・・・・・・・・・
と言うより、救急がほとんどありません・・・・
あるのは常連さんの不安神経症とタクシー代わり救急。
たまに3次救急もあることはあるのですが・・・・
10月までいた署は、1日平均13件ぐらいの
出場がありました・・。
今の署は、平均3件ぐらいじゃないでしょうか・・・
先日は、ついに!!!救急「ゼロ」の日を経験しました・・。
救急隊員になって10数年・・・初めてです・・・
さすがに「ゼロ」で仮眠に入ると、
逆に、いらいらして眠れないもんです・・
もしかしたら、活動設定盤が故障で、
私が乗る救急車が出場不能に
なってるんちゃうか??とか
余計な気を使って・・・・・・・・・
平均3件の内容も、
3日に1回、7時30分〜8時30分に要請してくる
不安神経症の80過ぎのおばーちゃん・・
365日で約100回近くは救急要請されています・・
それに、アル中で自殺企図の30台の女性・・・
もう一人、50歳代の不安神経症の女性
このお三方を抜くと、1件に近く
もっと「ゼロ」の日が増えるような気がします・・。
ただし、交通事故や労災事故など、ひとたび起これば
大事故につながる可能性が多い地域なので
モチベーションの維持が非常に重用・・・・
この署に転勤になってきた当初は、件数が少ない分
1回、1回の出場を大切に、大事に、丁寧に!!
と言う思いがありましたが・・・・・
数ヶ月もすると・・・・あきまへんな〜・・・・
人間は、どうしても楽な方向にと向くもんですわ・・・
モチベーションの維持が難しい・・・・・
それに、救急を降りる事もあり、
船の勉強や水難救助の勉強もせなあきませんしね・・・・
「救命士」として採用された訳ではなく、
あくまでも「消防職員」として採用されたわけですから
上司の命令には従わないとね・・・・。
いつまでも「救急」に乗務できるか確約もないし・・・
最近、すごく葛藤しています・・・
7月18日付けの朝日新聞に「救命士の救命センター」での活用
と言う記事が載っていました。
医師不足、スタッフ不足を救命士で補うというもので
すでに数施設では実際に行われてるようです。
私の知り合いにも、消防職員でない救命士で
病院で働いている方がおられます。
将来、法改正が行われて、救命士に他の道ができそうなら
考えてもいいかな〜って思うこのごろです・・。
頑張って、ブログを週1回でも更新できるように
自分のモチベーションを建て直したいと思ってます。
2008年06月07日
背中の仏様が微笑んでいました。
先日、気管挿管救命士の認定がおりました・・・
気管挿管実習が始まって、
たった3週間で認定が降りたことになります・・。
めちゃめちゃ早いです・・・・
これで気管挿管の対象になる傷病者に対しては
気管挿管試みることが可能となります。
責任重大ですね。
雰囲気的には、気管挿管をしなければならない!!
そのように思ってる救命士が多いですが
自分的には、
「気管挿管をしなければならない・・」
じゃなくて、
「場合によってはすることが出来る!」
と言う気持ちを常に心に置いておこうと思ってます。
で、私と同じ時期に他の病院に実習に行った救命士は
まだ10症例ほどしか実習を消化していません・・・
私が行った病院では、すでに私の次に行った
救命士も30症例が終わったそうです・・。
この違いは・・・・・・・・・
まず、1日にこなす、全身麻酔のオペの数の
違い・・・・・
それと麻酔科医の数・・・
そして、術前の説明で患者さんに、
救命士に気管挿管の実習をお願いする麻酔科医の
熱意も関係していると思います。
実習と行ってもかなり危険が伴います
もしものことがあれば・・・と思うと
なかなか強く実習をお願いすることができないのは
当然ですよね・・・
以前のブログでご紹介しましたが、
気管挿管の実習を行う場合、
患者さんに麻酔科医が術前説明をおこなう時に
救命士の気管挿管実習への協力のお願いをして
OKならば、後で実習を行う救命士と一緒に
病室に伺い、同意書にサインをもらうことにより
実習が可能となります。
このときに、再度説明を聞いて
「やはりやめておきます」と断られる場合もあります・・
また、本人はOKでも家人がNO!!と言うこともあり
サインがもらえないこともあります・・・
同意をいただけるのは圧倒的に女性が多いですね〜。
やはり女性のほうが肝っ玉が大きいのでしょうか・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
同意書をもらった時に一番印象に残っているのが
胃癌の手術予定の86歳のおじいちゃんでした・・・・
ベッドの横に椅子を置き、私を座らせ・・
「わしは〜、予科練の兵士やったんや・・・
死にそこないのあかんたれな男でな・・
仲間が死んで行ったのに、生きて帰ってきてしもた・・
生きてるのが辛い・・・死にたいと思いながら
86歳まで生きてしもた・・・
やけくそで極道もした・・・」
と言って、私に背中を見せてくれました・・・
年齢的に乾燥してくたびれた背中には
綺麗な仏様が描かれ・・・・・・・
「こんなあかんたれで、極道な自分にでも
兄ちゃん、実習してくれるか?!
人のためになるような体ちゃうけど使ってくれるか・・。」
と、背中の刺青を嘆きながら涙を流し
私の手を握り
「お願いします・・・」と言いながら
同意書にサインをしてくれました・・。
その時の背中の仏様は、気のせいか
私に微笑んでいるようにも見ました・・
このおじいちゃんのことは、一生忘れられませんね・・
術後、しばらくしてご挨拶に行くと
「ありがとう・・これで、仲間のところに
少しは胸を張って、会いに行ける・・」と
涙を流して、逆にお礼を言われてしまい・・
「何を言うてはりますの!元気で退院して
1日でも長生きして下さい・・」
そう言うのが精一杯でした・・・
ジーンとしてしまいました・・
同時に、自分の背負ったものの重さが
ずしりと体にひびきましたね・・・。
ポちっと
↓
気管挿管実習が始まって、
たった3週間で認定が降りたことになります・・。
めちゃめちゃ早いです・・・・
これで気管挿管の対象になる傷病者に対しては
気管挿管試みることが可能となります。
責任重大ですね。
雰囲気的には、気管挿管をしなければならない!!
そのように思ってる救命士が多いですが
自分的には、
「気管挿管をしなければならない・・」
じゃなくて、
「場合によってはすることが出来る!」
と言う気持ちを常に心に置いておこうと思ってます。
で、私と同じ時期に他の病院に実習に行った救命士は
まだ10症例ほどしか実習を消化していません・・・
私が行った病院では、すでに私の次に行った
救命士も30症例が終わったそうです・・。
この違いは・・・・・・・・・
まず、1日にこなす、全身麻酔のオペの数の
違い・・・・・
それと麻酔科医の数・・・
そして、術前の説明で患者さんに、
救命士に気管挿管の実習をお願いする麻酔科医の
熱意も関係していると思います。
実習と行ってもかなり危険が伴います
もしものことがあれば・・・と思うと
なかなか強く実習をお願いすることができないのは
当然ですよね・・・
以前のブログでご紹介しましたが、
気管挿管の実習を行う場合、
患者さんに麻酔科医が術前説明をおこなう時に
救命士の気管挿管実習への協力のお願いをして
OKならば、後で実習を行う救命士と一緒に
病室に伺い、同意書にサインをもらうことにより
実習が可能となります。
このときに、再度説明を聞いて
「やはりやめておきます」と断られる場合もあります・・
また、本人はOKでも家人がNO!!と言うこともあり
サインがもらえないこともあります・・・
同意をいただけるのは圧倒的に女性が多いですね〜。
やはり女性のほうが肝っ玉が大きいのでしょうか・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
同意書をもらった時に一番印象に残っているのが
胃癌の手術予定の86歳のおじいちゃんでした・・・・
ベッドの横に椅子を置き、私を座らせ・・
「わしは〜、予科練の兵士やったんや・・・
死にそこないのあかんたれな男でな・・
仲間が死んで行ったのに、生きて帰ってきてしもた・・
生きてるのが辛い・・・死にたいと思いながら
86歳まで生きてしもた・・・
やけくそで極道もした・・・」
と言って、私に背中を見せてくれました・・・
年齢的に乾燥してくたびれた背中には
綺麗な仏様が描かれ・・・・・・・
「こんなあかんたれで、極道な自分にでも
兄ちゃん、実習してくれるか?!
人のためになるような体ちゃうけど使ってくれるか・・。」
と、背中の刺青を嘆きながら涙を流し
私の手を握り
「お願いします・・・」と言いながら
同意書にサインをしてくれました・・。
その時の背中の仏様は、気のせいか
私に微笑んでいるようにも見ました・・
このおじいちゃんのことは、一生忘れられませんね・・
術後、しばらくしてご挨拶に行くと
「ありがとう・・これで、仲間のところに
少しは胸を張って、会いに行ける・・」と
涙を流して、逆にお礼を言われてしまい・・
「何を言うてはりますの!元気で退院して
1日でも長生きして下さい・・」
そう言うのが精一杯でした・・・
ジーンとしてしまいました・・
同時に、自分の背負ったものの重さが
ずしりと体にひびきましたね・・・。
ポちっと
↓
2008年05月24日
初めての気管挿管で・・・
何とか、30症例終わりました・・・・
32人に実習させてもらい30人に実際に
気管チューブを入れさせてもらいました・・・・
2人は、見えなかったのでチューブは入れませんでした。
しばらくは、この気管挿管実習を振り返りたいと思います。
一番最初に、気管挿管の実習をさせていただいたのは
看護師さんでした・・・・
前日の夕方、気管挿管の同意書を書いてもらうときに
「自分の体を治すことも大事ですが、私も医療従事者です・・
救命士さんの実習なら仕方がないです・・・・
痛くないようにして下さいね・・・」
と言われました。
ほんとうに、ありがとう・・・・
システム的には、術前の時に、麻酔科の先生から
「救急救命士の気管挿管の実習にご協力してもらえませんか?」
と、説明があり、協力しても良いとなると
後で、入院してるお部屋に行き、どんな実習なのか
リスクはどうなのかと言うことを術前説明の時の先生が
再度説明、OKなら同意書にサインをしてもらう・・。
同意書は3枚つづりで
1枚は、本人の控え、1枚はカルテに保管、1枚は救命士が
保管となっています・・・。
ほとんどが、術前であらかた説明しているので
同意してくれるのですが、
やはり何回かに1回は、同意を得られないことがあります・・・・
それは、本人がOKでも居合わせた家族からの拒否が多いです・・
この同意に関してもさまざまなエピソードがあります。
また、そのうちご披露しますね。
さて、初めての気管挿管・・・・・・・
救急現場でスミウエイ等で気道確保する前や
吸引や異物の確認のために口頭展開する時は
わりと声門が見えるのです・・。
だから、スムーズに行くだろうと思ってました・・・
ましてや、気道管理トレーナーやハートシムなら
失敗することなんて今じゃありません・・・
ものの何秒で入れられます・・・・・
が・・・・しかし・・・・とほほ・・
実際は・・・・・・・・・・・
実習2日目・・患者さんが入室してきました・・・
ベッドに横になられます・・・
看護師さんやDRがベッドに腕台をつけたり
患者さんにモニター貼ったり、血圧計ったり・・・・
阿吽の呼吸といいましょうか・・。
やがて、ルートを確保し・・・
ここから私の出番です・・・・・・・・・・
麻酔器の酸素をあけ、
「顔の前にマスクをあてますよ・・・」
と、緊張した声でつぶやきます・・
100%酸素を吸ってもらい体の酸素化をはかります・・。
患者さんの顔の前にマスクをあて、
「ゆっくり呼吸をしてください・・・」
本番に備え事前に見学してきたオペで
麻酔科医がしゃべってることと同じように
患者さんに語ります・・・。
SPO2が100%になったところで
麻酔科医が
「今から眠たくなるお薬を入れますね・・」
麻酔の導入がはじまります・・・・
その数十秒後・・・
「○○さん〜」とお名前を呼びかけます・・
応答がなく、眉毛を触っても無反応なのを確認・・
麻酔がかかりました・・
私がアンビューバッグを揉みながら
人工呼吸を行います・・・
ここでは、6秒に1回じゃないんですよね・・
最初は、早めに・・・そして、だんだんゆっくり
アンビューの硬度と肺の硬度をリンクさせながら・・・
胸があがり、人工呼吸ができてることが確認されると
筋弛緩を入れます・・・・
2分ぐらいマスク換気を続けるとやがて
筋弛緩も利いてきて、アンビューバッグが柔らかくなります。
「じゃ、気管挿管しましょか・・・」
麻酔科医の合図とともに、私の1回目の手技がはじまります・・
看護師もDRもみんな注目です・・・・・
自分の心臓の鼓動が聞こえます・・・
体が熱くなり、頭が真っ白です・・・
(吉兆のおかんに言わされたわけではありません。)
異様な雰囲気・・・・・・・・・
クロスフィンガーで、口がうまく開きません・・
「もっと開けて!!」とい言われましたが・・
歯が折れそうで、怖くてあけれません・・・
「少し受け口にしてみて・・」
DRの言葉が飛びます・・・・・
かくん・・・・そんな感じで大きく口が開きました・・
口頭鏡を握る手が震えています・・・・
ブレードを挿入・・・口頭展開・・
声門・・・・・見ませんせん・・・・(涙)
と言うか浮ついて何をしてるかわからんように・・・
もう一度、展開・・・・
エピグロは見えるのですが、これ以上深く入れると
歯に口頭鏡の根元が当たりそうで怖い・・・・
やはり、ここでも声門は見えません・・・
見えないことを伝えると、ここからDRと交代・・・・
とにもかくにも、1回目はチューブを持つことが
ありませんでした・・・・・
技術的には、力の方向と、ブレードの深さが問題・・
要するに口頭展開がへたくそだと言うこと・・
それよりも独特の雰囲気に呑まれ、
緊張感に耐えられなかったと言うのが本音です。。
自爆です・・・・・・・・・・(涙)
せっかく、実習に協力してくださった患者さんに申し訳なく、
それに自分の不甲斐なさに思いきり凹みました・・・・・
人形じゃない、生身の人間を扱うのも違います・・・・
人形相手にいくらできても
それは胃の中の蛙・・・・
それぐらい、難しい手技です・・・
ICLSコースでの気管挿管の練習は、
手技を勉強するよりも、誤挿管を見抜くためのもの・・
そんな位置づけがベストですね・・・・
でも、今回は、ほんとうに気管挿管を習得しに
来てるわけですからいつまでもへこんだり、
弱音を吐いたりしてるわけにもいきません・・・・
また開き直ると言う言い方も適切じゃないんですが・・
2回目は、なるだけ雰囲気に飲まれないようにして
緊張感と戦いながら、口頭展開・・・・、
やはり声門は見えません・・・・
今度は、見えないから諦めるのではなく
BURP法を忘れてたことに気づきました・・・・
あれだけ、ICLSで見えないときは介助者に
甲状軟骨を押してもらえば見えることがありますよ!!
とインストラクションしている自分なのに・・・
甲状軟骨を押してもらうようにしてみると
綺麗に声門が見えて何とか気管チューブが入れられました・・。
全身から力が抜けていくのがわかりました・・
ほんと、1回も入れられなくて、泣いて職場に帰されるのでは・・
と思うぐらいプレッシャーに飲み込まれそうでした・・
とにかく、2例目で成功・・・・
後は、1度だけどうしても見えない方がおられ(グレード3)
無理はしたくないのでDRと交代・・・・
そんな感じで30症例を何とかクリアしました・・・。
ポちっと
↓
32人に実習させてもらい30人に実際に
気管チューブを入れさせてもらいました・・・・
2人は、見えなかったのでチューブは入れませんでした。
しばらくは、この気管挿管実習を振り返りたいと思います。
一番最初に、気管挿管の実習をさせていただいたのは
看護師さんでした・・・・
前日の夕方、気管挿管の同意書を書いてもらうときに
「自分の体を治すことも大事ですが、私も医療従事者です・・
救命士さんの実習なら仕方がないです・・・・
痛くないようにして下さいね・・・」
と言われました。
ほんとうに、ありがとう・・・・
システム的には、術前の時に、麻酔科の先生から
「救急救命士の気管挿管の実習にご協力してもらえませんか?」
と、説明があり、協力しても良いとなると
後で、入院してるお部屋に行き、どんな実習なのか
リスクはどうなのかと言うことを術前説明の時の先生が
再度説明、OKなら同意書にサインをしてもらう・・。
同意書は3枚つづりで
1枚は、本人の控え、1枚はカルテに保管、1枚は救命士が
保管となっています・・・。
ほとんどが、術前であらかた説明しているので
同意してくれるのですが、
やはり何回かに1回は、同意を得られないことがあります・・・・
それは、本人がOKでも居合わせた家族からの拒否が多いです・・
この同意に関してもさまざまなエピソードがあります。
また、そのうちご披露しますね。
さて、初めての気管挿管・・・・・・・
救急現場でスミウエイ等で気道確保する前や
吸引や異物の確認のために口頭展開する時は
わりと声門が見えるのです・・。
だから、スムーズに行くだろうと思ってました・・・
ましてや、気道管理トレーナーやハートシムなら
失敗することなんて今じゃありません・・・
ものの何秒で入れられます・・・・・
が・・・・しかし・・・・とほほ・・
実際は・・・・・・・・・・・
実習2日目・・患者さんが入室してきました・・・
ベッドに横になられます・・・
看護師さんやDRがベッドに腕台をつけたり
患者さんにモニター貼ったり、血圧計ったり・・・・
阿吽の呼吸といいましょうか・・。
やがて、ルートを確保し・・・
ここから私の出番です・・・・・・・・・・
麻酔器の酸素をあけ、
「顔の前にマスクをあてますよ・・・」
と、緊張した声でつぶやきます・・
100%酸素を吸ってもらい体の酸素化をはかります・・。
患者さんの顔の前にマスクをあて、
「ゆっくり呼吸をしてください・・・」
本番に備え事前に見学してきたオペで
麻酔科医がしゃべってることと同じように
患者さんに語ります・・・。
SPO2が100%になったところで
麻酔科医が
「今から眠たくなるお薬を入れますね・・」
麻酔の導入がはじまります・・・・
その数十秒後・・・
「○○さん〜」とお名前を呼びかけます・・
応答がなく、眉毛を触っても無反応なのを確認・・
麻酔がかかりました・・
私がアンビューバッグを揉みながら
人工呼吸を行います・・・
ここでは、6秒に1回じゃないんですよね・・
最初は、早めに・・・そして、だんだんゆっくり
アンビューの硬度と肺の硬度をリンクさせながら・・・
胸があがり、人工呼吸ができてることが確認されると
筋弛緩を入れます・・・・
2分ぐらいマスク換気を続けるとやがて
筋弛緩も利いてきて、アンビューバッグが柔らかくなります。
「じゃ、気管挿管しましょか・・・」
麻酔科医の合図とともに、私の1回目の手技がはじまります・・
看護師もDRもみんな注目です・・・・・
自分の心臓の鼓動が聞こえます・・・
体が熱くなり、頭が真っ白です・・・
(吉兆のおかんに言わされたわけではありません。)
異様な雰囲気・・・・・・・・・
クロスフィンガーで、口がうまく開きません・・
「もっと開けて!!」とい言われましたが・・
歯が折れそうで、怖くてあけれません・・・
「少し受け口にしてみて・・」
DRの言葉が飛びます・・・・・
かくん・・・・そんな感じで大きく口が開きました・・
口頭鏡を握る手が震えています・・・・
ブレードを挿入・・・口頭展開・・
声門・・・・・見ませんせん・・・・(涙)
と言うか浮ついて何をしてるかわからんように・・・
もう一度、展開・・・・
エピグロは見えるのですが、これ以上深く入れると
歯に口頭鏡の根元が当たりそうで怖い・・・・
やはり、ここでも声門は見えません・・・
見えないことを伝えると、ここからDRと交代・・・・
とにもかくにも、1回目はチューブを持つことが
ありませんでした・・・・・
技術的には、力の方向と、ブレードの深さが問題・・
要するに口頭展開がへたくそだと言うこと・・
それよりも独特の雰囲気に呑まれ、
緊張感に耐えられなかったと言うのが本音です。。
自爆です・・・・・・・・・・(涙)
せっかく、実習に協力してくださった患者さんに申し訳なく、
それに自分の不甲斐なさに思いきり凹みました・・・・・
人形じゃない、生身の人間を扱うのも違います・・・・
人形相手にいくらできても
それは胃の中の蛙・・・・
それぐらい、難しい手技です・・・
ICLSコースでの気管挿管の練習は、
手技を勉強するよりも、誤挿管を見抜くためのもの・・
そんな位置づけがベストですね・・・・
でも、今回は、ほんとうに気管挿管を習得しに
来てるわけですからいつまでもへこんだり、
弱音を吐いたりしてるわけにもいきません・・・・
また開き直ると言う言い方も適切じゃないんですが・・
2回目は、なるだけ雰囲気に飲まれないようにして
緊張感と戦いながら、口頭展開・・・・、
やはり声門は見えません・・・・
今度は、見えないから諦めるのではなく
BURP法を忘れてたことに気づきました・・・・
あれだけ、ICLSで見えないときは介助者に
甲状軟骨を押してもらえば見えることがありますよ!!
とインストラクションしている自分なのに・・・
甲状軟骨を押してもらうようにしてみると
綺麗に声門が見えて何とか気管チューブが入れられました・・。
全身から力が抜けていくのがわかりました・・
ほんと、1回も入れられなくて、泣いて職場に帰されるのでは・・
と思うぐらいプレッシャーに飲み込まれそうでした・・
とにかく、2例目で成功・・・・
後は、1度だけどうしても見えない方がおられ(グレード3)
無理はしたくないのでDRと交代・・・・
そんな感じで30症例を何とかクリアしました・・・。
ポちっと
↓
2008年05月11日
気管挿管実習中!
数日前より、とある病院のオペ室にて気管挿管の実習を
させていただいています。
ご存知のように、数年目から救急救命士には
心肺停止傷病者に対して、気管挿管や目撃者のある
心肺停止や、心電図波形がVF・VT・PEAに限り
アドレナリの薬剤投与が認められました。
薬剤に限っては、一昨年にすでに実習済み・・・
これは、病院で研修中に心肺停止の患者さんに
1症例でも投入できれば実習終了となります。
でも、今回の気管挿管の実習は・・・・
30症例を成功させるまで続けることになり
ある病院では半年、ある病院では3週間と
実習時間にかなり開きがあります・・。
その間、消防署は人数が足りなくなるので
配置や休暇制限なども大変・・・・・
また、実習させてもらう病院も、どんな扱いを
したらよいのか困っているみたいで大変・・・
双方、大変な思いをしながらの実習です・・。
実習時間の長い短いは、諸事情があり
何が原因・・・・と言うのは難しいです・・・
とにかく・・現在、麻酔科の先生にお世話になっています。
30症例と言う30と言う数字はどこから出てきたのか
わかりませんが、今まで実習させてもらった感想では
30では少ないような気もします・・・・。
ただ、あまり長い間実習すると研修医の方の実習にも
影響を与えそうで、そんなところからも
30と言う数字を偉い方がはじき出したのかもしれませんね・・。
現在の実習の内容は・・・・・・
朝8時にオペ室に入り、その日の気管挿管の
器具の準備や点検・・・・
8時30分過ぎより、麻酔科のカンファレンス参加・・
9時より自分が実習するオペ室に・・・・
実習がない時は、麻酔の導入からマスク換気・気管挿管の
見学・・・・・・・・
術前の患者さんに気管挿管実習の協力のお願い・・・
協力をOKしてくださった患者さんには承諾書を
書いてもらうために時間をみて病室に訪問。
承諾書って言うのが、自分の所属と名前、
後は、術前の時の麻酔科の先生の名前、
麻酔科の指導医の名前、手術当日、麻酔を担当する
先生の名前・・と3人の名前をいただかなければならず
15ぐらいあるオペ室をうろうろ・・・・・
なかなかサインがもらえないんですよね・・・
これでいつも何時間もかかります・・・・
やっとサインがもらえて、協力者の病室に行くと
術前なのでけっこう部屋におられることが少なくて
なんども往復です・・・・・
食事中や、入浴中は避けるので・・・
21時ごろになったりもします・・・
その間に前日、実習に協力していただいた傷病者に
お礼の挨拶に。
エレベーターは見舞いの方が多く訪れる時間帯は
なかなか使いにくいので、10階以上でも
階段を駆け上がります・・・・
ほんと、ふらふらですわ・・・・・・
最後に実習記録や自己評価を記入して一日終了です・・
気管挿管が我々救命士にどれだけの武器になるかは
これから先の検証で明らかになってくることだと
思います・・・・
とにも、かくにも頑張ってます・・・。
次は、初めての気管挿管実習について書いてみたいと
思います・・・
ポちっと
↓
させていただいています。
ご存知のように、数年目から救急救命士には
心肺停止傷病者に対して、気管挿管や目撃者のある
心肺停止や、心電図波形がVF・VT・PEAに限り
アドレナリの薬剤投与が認められました。
薬剤に限っては、一昨年にすでに実習済み・・・
これは、病院で研修中に心肺停止の患者さんに
1症例でも投入できれば実習終了となります。
でも、今回の気管挿管の実習は・・・・
30症例を成功させるまで続けることになり
ある病院では半年、ある病院では3週間と
実習時間にかなり開きがあります・・。
その間、消防署は人数が足りなくなるので
配置や休暇制限なども大変・・・・・
また、実習させてもらう病院も、どんな扱いを
したらよいのか困っているみたいで大変・・・
双方、大変な思いをしながらの実習です・・。
実習時間の長い短いは、諸事情があり
何が原因・・・・と言うのは難しいです・・・
とにかく・・現在、麻酔科の先生にお世話になっています。
30症例と言う30と言う数字はどこから出てきたのか
わかりませんが、今まで実習させてもらった感想では
30では少ないような気もします・・・・。
ただ、あまり長い間実習すると研修医の方の実習にも
影響を与えそうで、そんなところからも
30と言う数字を偉い方がはじき出したのかもしれませんね・・。
現在の実習の内容は・・・・・・
朝8時にオペ室に入り、その日の気管挿管の
器具の準備や点検・・・・
8時30分過ぎより、麻酔科のカンファレンス参加・・
9時より自分が実習するオペ室に・・・・
実習がない時は、麻酔の導入からマスク換気・気管挿管の
見学・・・・・・・・
術前の患者さんに気管挿管実習の協力のお願い・・・
協力をOKしてくださった患者さんには承諾書を
書いてもらうために時間をみて病室に訪問。
承諾書って言うのが、自分の所属と名前、
後は、術前の時の麻酔科の先生の名前、
麻酔科の指導医の名前、手術当日、麻酔を担当する
先生の名前・・と3人の名前をいただかなければならず
15ぐらいあるオペ室をうろうろ・・・・・
なかなかサインがもらえないんですよね・・・
これでいつも何時間もかかります・・・・
やっとサインがもらえて、協力者の病室に行くと
術前なのでけっこう部屋におられることが少なくて
なんども往復です・・・・・
食事中や、入浴中は避けるので・・・
21時ごろになったりもします・・・
その間に前日、実習に協力していただいた傷病者に
お礼の挨拶に。
エレベーターは見舞いの方が多く訪れる時間帯は
なかなか使いにくいので、10階以上でも
階段を駆け上がります・・・・
ほんと、ふらふらですわ・・・・・・
最後に実習記録や自己評価を記入して一日終了です・・
気管挿管が我々救命士にどれだけの武器になるかは
これから先の検証で明らかになってくることだと
思います・・・・
とにも、かくにも頑張ってます・・・。
次は、初めての気管挿管実習について書いてみたいと
思います・・・
ポちっと
↓
2008年04月30日
硫化水素その後・・・
みんさん、ブログの応援ありがとうございます。
最近、なんで更新しないの?!
楽しみにしてるよ〜!ってメッセージをいただくのですが
ブログを書いていると、時にこんな時期が来るんですよね。
モチベーションの維持って人間は難しいですね。
それでも、救急に乗ってる限りは細々ですが
書いていくつもりです・・・・
そんなpipoですが今後もよろしく・・・
さて、前回の「硫化水素」のブログ以降・・
最悪の状態が続いていますね・・・
ついに、被害者が40人とか70人とか・・・
こうなれば、一種の自爆テロ行為ですよね・・・
ほんま、死ぬのはかってやけど、人を巻き込むな!!
ですわ!!
人を巻き込まないためにも、精一杯その日を生きろ!
人は、過去を忘れることができても消すことはできません!
でも、その日を精一杯生きることは誰にでもできることです。
天寿をまっとうすることが、この世で一番楽な死に方です・・。
だから、死ぬな!!!です。
我が社の、救急隊の活動方針が通達で来ました・・
硫化水素が疑われる事案は、救急隊は現場には
絶対に行かない!!
風上の安全なところで待機して、救助隊や消防隊が
進入して確保してきた傷病者とそこで
ドッキング!!そして、処置後、搬送です。
救急隊は、最後の砦ということとで
救出は、救助隊員、消防隊員にお任せ・・・
救助隊員の1人が、言ってました・・・
「俺にも家族あるから・・ほんとは怖い・・」って
早く、こんな物騒な自殺はなくなってほしいと・・
ポちっと
↓
最近、なんで更新しないの?!
楽しみにしてるよ〜!ってメッセージをいただくのですが
ブログを書いていると、時にこんな時期が来るんですよね。
モチベーションの維持って人間は難しいですね。
それでも、救急に乗ってる限りは細々ですが
書いていくつもりです・・・・
そんなpipoですが今後もよろしく・・・
さて、前回の「硫化水素」のブログ以降・・
最悪の状態が続いていますね・・・
ついに、被害者が40人とか70人とか・・・
こうなれば、一種の自爆テロ行為ですよね・・・
ほんま、死ぬのはかってやけど、人を巻き込むな!!
ですわ!!
人を巻き込まないためにも、精一杯その日を生きろ!
人は、過去を忘れることができても消すことはできません!
でも、その日を精一杯生きることは誰にでもできることです。
天寿をまっとうすることが、この世で一番楽な死に方です・・。
だから、死ぬな!!!です。
我が社の、救急隊の活動方針が通達で来ました・・
硫化水素が疑われる事案は、救急隊は現場には
絶対に行かない!!
風上の安全なところで待機して、救助隊や消防隊が
進入して確保してきた傷病者とそこで
ドッキング!!そして、処置後、搬送です。
救急隊は、最後の砦ということとで
救出は、救助隊員、消防隊員にお任せ・・・
救助隊員の1人が、言ってました・・・
「俺にも家族あるから・・ほんとは怖い・・」って
早く、こんな物騒な自殺はなくなってほしいと・・
ポちっと
↓
2008年04月10日
恐ろしい時代に・・・硫化水素
まさかこんなもんを使うような救急が日本で続発するなんて
思っても見ませんでした。
テロによる危険が囁きだされた数年前に
配置になった防毒マスクと吸収缶(フィルター)・・・・・
(ハロゲンガス・アンモニア・有機ガス・硫化水素)
これが配置になった時・・・・・・・・
「こんなん使うような救急が続発したら世の中終わりやで〜」
と話をしていたのに・・・・・・・・・・・・・・・
最近、テロではないけれど、
この中の「硫化水素フィルター」を
使わなければいけなような現場が全国で多発・・
とんでもない自損行為が流行りだしました・・・。
密閉空間で、入浴剤とお風呂の洗浄剤を混て
「硫化水素ガス」を発生させ、
そのガスによって我が身をたつと言う
なんとも恐ろしい自損行為。
空気より重たい気体のため拡散がしにくく
また、上階で発生した場合、下階にいる人にも
多大な危険が襲います。
救助する側としても、下手に拡散させるのも
被害を拡大する恐れもあり、
それに、ます我が身が心配・・・・・・・。
とりあえず、配置された防毒マスクをして
救助に向かうしか仕方がありませんが、
その簿毒マスクの性能が、
どれだけのものなのか信じられるものではないしね・・
あ〜、恐ろしや〜・・・・・・
こんなつけて、現場に行くのは勘弁してほしい・・
この硫化水素による自損行為・・・
インターネットの掲示板経由で「楽な死に方!」と
その方法が広まったと聞きますが
決して楽な死に方ではないですよ。
絶対苦しいはずです。
もがき苦しむ瞬間が、一瞬でもあるはすです・・。
また、もし、死ぬのに失敗したら脳に障害が残って
それこそ一生苦しまなければなりません・・
だいたい、この世で一番楽な死に方??!!って考えたら
私の頭に思い浮かぶのは・・・・・・・・・・
天命をまっとうして、老衰で眠るように死んで行く・・・
これが、一番楽な死に方だと思うのです。
天命をまっとうするためには、体も心も健康で
精一杯生きること!!これが大切です。
それでも、どうしても死にたいのなら他人に迷惑を
かけるような死に方はやめて欲しいのもです。
日本全国で、ここ数日間で「硫化水素ガス」による
自損行為が5件も報道されていますが、
ほとんど、巻き添えをくって複数の死傷者が発生しています。
先日は、救助に向かった消防隊員3名も巻き添えををくって
病院で治療を受けています・・・。
我が隊であった事案も、母親が巻き終えをくっています・・。
それにしばらく、付近の道路も通行止めになり
沢山の人に迷惑をかけています。
死ぬのなら一人で誰も悲しまない、誰も迷惑をこうむらない
死ぬ方法を考えてください。
考えられないのなら、精一杯生きる道を選んでください・・・。
「この世で起こった事は、必ず、この世で解決できる!」
そう思って生きて欲しいです・・・。
硫化水素による自損行為・・・・・
しばらくは続きそうですが、活動も難しいです・・・
ほんま、まさか、防毒マスクや吸収缶を使うような救急が
多発するなんて・・・・・・・・
難儀ですわ・・・・・・・
ポちっと
↓
思っても見ませんでした。
テロによる危険が囁きだされた数年前に
配置になった防毒マスクと吸収缶(フィルター)・・・・・
(ハロゲンガス・アンモニア・有機ガス・硫化水素)
これが配置になった時・・・・・・・・
「こんなん使うような救急が続発したら世の中終わりやで〜」
と話をしていたのに・・・・・・・・・・・・・・・
最近、テロではないけれど、
この中の「硫化水素フィルター」を
使わなければいけなような現場が全国で多発・・
とんでもない自損行為が流行りだしました・・・。
密閉空間で、入浴剤とお風呂の洗浄剤を混て
「硫化水素ガス」を発生させ、
そのガスによって我が身をたつと言う
なんとも恐ろしい自損行為。
空気より重たい気体のため拡散がしにくく
また、上階で発生した場合、下階にいる人にも
多大な危険が襲います。
救助する側としても、下手に拡散させるのも
被害を拡大する恐れもあり、
それに、ます我が身が心配・・・・・・・。
とりあえず、配置された防毒マスクをして
救助に向かうしか仕方がありませんが、
その簿毒マスクの性能が、
どれだけのものなのか信じられるものではないしね・・
あ〜、恐ろしや〜・・・・・・
こんなつけて、現場に行くのは勘弁してほしい・・
この硫化水素による自損行為・・・
インターネットの掲示板経由で「楽な死に方!」と
その方法が広まったと聞きますが
決して楽な死に方ではないですよ。
絶対苦しいはずです。
もがき苦しむ瞬間が、一瞬でもあるはすです・・。
また、もし、死ぬのに失敗したら脳に障害が残って
それこそ一生苦しまなければなりません・・
だいたい、この世で一番楽な死に方??!!って考えたら
私の頭に思い浮かぶのは・・・・・・・・・・
天命をまっとうして、老衰で眠るように死んで行く・・・
これが、一番楽な死に方だと思うのです。
天命をまっとうするためには、体も心も健康で
精一杯生きること!!これが大切です。
それでも、どうしても死にたいのなら他人に迷惑を
かけるような死に方はやめて欲しいのもです。
日本全国で、ここ数日間で「硫化水素ガス」による
自損行為が5件も報道されていますが、
ほとんど、巻き添えをくって複数の死傷者が発生しています。
先日は、救助に向かった消防隊員3名も巻き添えををくって
病院で治療を受けています・・・。
我が隊であった事案も、母親が巻き終えをくっています・・。
それにしばらく、付近の道路も通行止めになり
沢山の人に迷惑をかけています。
死ぬのなら一人で誰も悲しまない、誰も迷惑をこうむらない
死ぬ方法を考えてください。
考えられないのなら、精一杯生きる道を選んでください・・・。
「この世で起こった事は、必ず、この世で解決できる!」
そう思って生きて欲しいです・・・。
硫化水素による自損行為・・・・・
しばらくは続きそうですが、活動も難しいです・・・
ほんま、まさか、防毒マスクや吸収缶を使うような救急が
多発するなんて・・・・・・・・
難儀ですわ・・・・・・・
ポちっと
↓
2008年04月08日
楽しい花見をしてくださいよ・・。
桜も、終盤を迎えようとしていますね・・・。
この時期は、なんと言っても
急性アルコール中毒患者が続発します。
原因は、もちろん「お花見」!!
屋外で気分も爽快になり、
ついつい飲みすぎてしまうんですよね。
でも今年は、一人も花見による急性アルコール中毒(急アル)に
なった人を運んでません。
10月に定期異動があり、今の署に来ました。
今の署の周辺は、花見をするスポットはあるものの、
毎年ほとんど急アルで救急車を要請する人なんていないそうです。
地域性なんですかね・・・・・。
前の署では、この時期の土日が憂鬱でした・・・
近くに「大阪城公園」と言う、
大阪でも指折りの花見スポットがあり
花見によるアルコールがらみの救急が続発・・・
ピーク時には、1日10台以上の救急車が要請され、
そこらじゅうに救急車が停車しているような状態の時もあります。
(今年も先週末そうだったみたいです・・・・)
また、自分の隊が運ぶ傷病者がどの人なのかわからないくらい
そこらじゅうに酔っ払いがいます・・・・。
携帯電話が普及しているので、
なんとか通報者と連絡を取り合いながら
現場までたどりつきますが、携帯電話がなかったら・・・・・。
また、中には、救急隊の活動をじゃまするふとどき者もいて
スムーズに活動できない事もしばしばです。
一番のネックは、アルコールが入っていると、
病院が収容を嫌がるんですよね。
他の患者に迷惑になるというのが一番の理由みたい。
病院も営利企業ですから仕方がないんですよね。
急アルなんて自己責任ですから・・・・。
皆さん、くれぐれも飲みすぎに注意して下さいね。
ポちっと
↓
この時期は、なんと言っても
急性アルコール中毒患者が続発します。
原因は、もちろん「お花見」!!
屋外で気分も爽快になり、
ついつい飲みすぎてしまうんですよね。
でも今年は、一人も花見による急性アルコール中毒(急アル)に
なった人を運んでません。
10月に定期異動があり、今の署に来ました。
今の署の周辺は、花見をするスポットはあるものの、
毎年ほとんど急アルで救急車を要請する人なんていないそうです。
地域性なんですかね・・・・・。
前の署では、この時期の土日が憂鬱でした・・・
近くに「大阪城公園」と言う、
大阪でも指折りの花見スポットがあり
花見によるアルコールがらみの救急が続発・・・
ピーク時には、1日10台以上の救急車が要請され、
そこらじゅうに救急車が停車しているような状態の時もあります。
(今年も先週末そうだったみたいです・・・・)
また、自分の隊が運ぶ傷病者がどの人なのかわからないくらい
そこらじゅうに酔っ払いがいます・・・・。
携帯電話が普及しているので、
なんとか通報者と連絡を取り合いながら
現場までたどりつきますが、携帯電話がなかったら・・・・・。
また、中には、救急隊の活動をじゃまするふとどき者もいて
スムーズに活動できない事もしばしばです。
一番のネックは、アルコールが入っていると、
病院が収容を嫌がるんですよね。
他の患者に迷惑になるというのが一番の理由みたい。
病院も営利企業ですから仕方がないんですよね。
急アルなんて自己責任ですから・・・・。
皆さん、くれぐれも飲みすぎに注意して下さいね。
ポちっと
↓
2008年03月31日
AEDシンポジューム
先日、「AED普及・啓発シンポジューム」と言うイベントに
参加してきました。
最近、非常にモチベーションが低下中な自分・・・・
いつまでも、救急に乗れるはずもなく
そろそろ歳だし、違う仕事も覚えなければと・・・
なんとなくそんな考えになりつつ、
日々すごしていたのですが
心の中に残る「もうちょっと頑張らな!!」
と言うかすかな叫び声が
背中を後押し・・・・
会場のリーガロイヤルホテルに・・・・・
このイベントのテーマは
「教育現場、企業等でスポーツの指導急病発生時の
対応にかかわる方、スポーツ指導者、教育者を主な
対象者に、心臓しんとうをはじめとしたスポーツ中の
突然死に対処する方法について学び、心配蘇生法、
AEDの普及の必要性を知ってもらう」
と言うもので、250名ほどの方々が参加してくださいました。
構成は2部構成で、第1部は公演。
第2部は、簡易の心肺蘇生人形を使った簡単な実技。
1部の公演で驚いたのは、全国で自分の想像していた以上の方々が
スポーツや、教育の現場で命を落としていると言う事実!
事故なら、マスコミに報道される可能性が高いですけど
急病となると報道されることはまれですからね・・・
そして予想通り、検証によれば・・・・
その場において適切な応急処置、
心配蘇生法、またはAEDによる電気ショックを受けていれば
助かった可能性が高かったのにも係わらず
適切な処置が受けれてなかったと言うこと・・・
消防や医療関係者の有志により、ここ数年、活発に
心配蘇生法の普及活動が行われてるけれど
まだまだ、地ならしにも及んでいないと言うことですよね。
公演の中で、紹介された、
昨年の4月に高校野球の大阪春の大会にて
「飛翔館 VS 桜ノ宮」戦で打者の打球を胸にうけて
心臓しんとうにおちいり、生死のさまよいながら
奇跡の生還をはたしたU君の話。
事故現場では冷静さが失われ、騒然としていた様子が
AEDに記録されてます・・・・・・・
すぐさま監督さんや関係者などが救急システム(119番通報)を
稼動し心肺蘇生方を実施し、AEDも準備されてるのに
なかなか電気ショックのボタンが押せてません・・・
AEDはショックしろ!!と叫んでいます。
最初の電気ショックは事故から8〜9分後でした・・・
やはり現場の混乱した中・・・、
押すことができなかったみたいです・・・・
たまたま現場に居合わせた非番の救命士が
命のボタンを押下・・・・・・・・・・
もし、現場に救命士がいなければ・・・
果たして、ボタンを誰が押したのだろう・・・
そんな事を考えながら・・・・・・・・・
当事者の学校の先生がお話されたの聞いて
AEDはもとより、このような意識を高める講習会の
重要性を改めて認識しました・・・。
そばに居合わせたものが、ちゃんと押せるような教育・・
医療関係者じゃなくても誰にでもできるように・・
バックスクリーンに、奇跡の生還を果たしたU君の
元気な姿が映し出され、
今年は3年生となり、甲子園出場に向かって
後遺症もなく頑張ってる様子が語られると
どこともなく、場内からよかったね!!と言う
声が聞こえてきました・・・。
その反面・・・・・・・・・・
スポーツ現場や学校内で突然倒れて
天に召された、尊い命のご紹介もありました・・
福井県の川崎沙織さん、また、松坂大輔の大ファンだった
野球少年のあまりにも残念な死亡事故のご紹介・・・
その家族からのAED普及に対する身を焦がすメッセージ・・
ナレーションの感に、バックスクリーンに映し出される
彼、彼女の在りし日の笑顔・・・・
特に、私はソフトボールの指導を20年近くやっている関係上
野球少年が松阪のフォームを真似て元気よく投げてる姿を見て
思わずもらい泣きしてしまいました・・・・・・・・
大好きな野球、大好きな松阪・・・・夢を見ながら
彼は、誰も恨むことなく天に召されたことでしょう・・・
勝利や技術指導を優先するばかり、
このような痛ましい事故が発生したときに
どうすべきか!!と言う自身の指導ができてない指導者が
多いのが現実です。
彼の死を無駄にしたくないと言う両親の思い
受け止めなければなりませんね・・・。
このイベントに参加したおかげで
わずかに残っていた自分のモチベーションが
再燃したのを感じました・・・・
寿命と言うものには逆らえないけど
救える命は救ってあげるのが、人として
当然のこと・・・・・
ましてそれを職業としてるねんからね・・・
頑張らなあかんね・・・・・・。
ポちっと
↓
参加してきました。
最近、非常にモチベーションが低下中な自分・・・・
いつまでも、救急に乗れるはずもなく
そろそろ歳だし、違う仕事も覚えなければと・・・
なんとなくそんな考えになりつつ、
日々すごしていたのですが
心の中に残る「もうちょっと頑張らな!!」
と言うかすかな叫び声が
背中を後押し・・・・
会場のリーガロイヤルホテルに・・・・・
このイベントのテーマは
「教育現場、企業等でスポーツの指導急病発生時の
対応にかかわる方、スポーツ指導者、教育者を主な
対象者に、心臓しんとうをはじめとしたスポーツ中の
突然死に対処する方法について学び、心配蘇生法、
AEDの普及の必要性を知ってもらう」
と言うもので、250名ほどの方々が参加してくださいました。
構成は2部構成で、第1部は公演。
第2部は、簡易の心肺蘇生人形を使った簡単な実技。
1部の公演で驚いたのは、全国で自分の想像していた以上の方々が
スポーツや、教育の現場で命を落としていると言う事実!
事故なら、マスコミに報道される可能性が高いですけど
急病となると報道されることはまれですからね・・・
そして予想通り、検証によれば・・・・
その場において適切な応急処置、
心配蘇生法、またはAEDによる電気ショックを受けていれば
助かった可能性が高かったのにも係わらず
適切な処置が受けれてなかったと言うこと・・・
消防や医療関係者の有志により、ここ数年、活発に
心配蘇生法の普及活動が行われてるけれど
まだまだ、地ならしにも及んでいないと言うことですよね。
公演の中で、紹介された、
昨年の4月に高校野球の大阪春の大会にて
「飛翔館 VS 桜ノ宮」戦で打者の打球を胸にうけて
心臓しんとうにおちいり、生死のさまよいながら
奇跡の生還をはたしたU君の話。
事故現場では冷静さが失われ、騒然としていた様子が
AEDに記録されてます・・・・・・・
すぐさま監督さんや関係者などが救急システム(119番通報)を
稼動し心肺蘇生方を実施し、AEDも準備されてるのに
なかなか電気ショックのボタンが押せてません・・・
AEDはショックしろ!!と叫んでいます。
最初の電気ショックは事故から8〜9分後でした・・・
やはり現場の混乱した中・・・、
押すことができなかったみたいです・・・・
たまたま現場に居合わせた非番の救命士が
命のボタンを押下・・・・・・・・・・
もし、現場に救命士がいなければ・・・
果たして、ボタンを誰が押したのだろう・・・
そんな事を考えながら・・・・・・・・・
当事者の学校の先生がお話されたの聞いて
AEDはもとより、このような意識を高める講習会の
重要性を改めて認識しました・・・。
そばに居合わせたものが、ちゃんと押せるような教育・・
医療関係者じゃなくても誰にでもできるように・・
バックスクリーンに、奇跡の生還を果たしたU君の
元気な姿が映し出され、
今年は3年生となり、甲子園出場に向かって
後遺症もなく頑張ってる様子が語られると
どこともなく、場内からよかったね!!と言う
声が聞こえてきました・・・。
その反面・・・・・・・・・・
スポーツ現場や学校内で突然倒れて
天に召された、尊い命のご紹介もありました・・
福井県の川崎沙織さん、また、松坂大輔の大ファンだった
野球少年のあまりにも残念な死亡事故のご紹介・・・
その家族からのAED普及に対する身を焦がすメッセージ・・
ナレーションの感に、バックスクリーンに映し出される
彼、彼女の在りし日の笑顔・・・・
特に、私はソフトボールの指導を20年近くやっている関係上
野球少年が松阪のフォームを真似て元気よく投げてる姿を見て
思わずもらい泣きしてしまいました・・・・・・・・
大好きな野球、大好きな松阪・・・・夢を見ながら
彼は、誰も恨むことなく天に召されたことでしょう・・・
勝利や技術指導を優先するばかり、
このような痛ましい事故が発生したときに
どうすべきか!!と言う自身の指導ができてない指導者が
多いのが現実です。
彼の死を無駄にしたくないと言う両親の思い
受け止めなければなりませんね・・・。
このイベントに参加したおかげで
わずかに残っていた自分のモチベーションが
再燃したのを感じました・・・・
寿命と言うものには逆らえないけど
救える命は救ってあげるのが、人として
当然のこと・・・・・
ましてそれを職業としてるねんからね・・・
頑張らなあかんね・・・・・・。
ポちっと
↓
2008年02月16日
「あんしん電話」・・誰もいないはずなのに・・
今年の冬は、ほんと寒いですね・・・・
先日は、久しぶりに大阪でも積雪があって、
街は、ちょっとしたパニックでした・・・
幸い、積雪がらみの救急は私の隊では1件だけで、
大事には至らず一安心。
今から11年前に積雪したときは、大騒動でしたけどね・・
さて、またまた先日、最近の救急搬送に絡むニュースが
報道されました。
大阪市においても、病院がなかなか決まらず搬送後、
亡くなった事案があったとか、
6時間も病院が決まらないことがあったとか・・・
何度も書いてるように、そんな事は、現場サイドでは
周知の事実で、何を今更って感じですがね・・
原因としてあげられる内容を読むと・・・・・・・・
私のブログの内容そっくり!(笑)
えらいさんたちも、このブログ読んでるのかな・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
で、前回のブログの続き・・・・・
「あんしん」電話での出場の話・・・・
先日あった救急事案・・・・・・・・・・・・
「救急指令・・・
急病・・現在、呼びかけに応えず・・
意識が無い模様・・・
本件、あんしん電話からの通報・・」
こんな指令で出場・・・・・・・・・・・・
傷病者は最後の力をふりしぼって
「あんしん電話」の発信機を押下して、
そのまま力尽きたのか?!!
現場に向かう、隊員一同に緊張が走ります・・・
もう一度、指令管制にどんな通報内容だったのか、
問いあわせをしてみると・・・・・・・・・
「あんしん電話」からの発信があり、
係員が応答にでるも何の返事も返ってこない・・
この家には、80代の女性が一人で暮らしている
という記載があり家の中で倒れている可能性が
大であるということでした・・・
現場は、市営住宅の1階・・・
到着時、玄関は施錠されており室内には入れない状態・・
ドアを必死に叩き呼びかけるも、応答はなし・・・・・
市営住宅のぐるりを一周して、ベランダや窓から侵入できる
部分を必死に探す・・・・・・
しかし、しっかり戸締りされて無理・・・
それに、カーテンが引かれ室内が全く見えない・・・・
緊急事態!!
ここは、窓を叩き割って屋内に進入か!?
と思われがちですが・・・・・・
そう簡単には行かないんですよ・・・・
明らかに中に人が倒れているのなら別として、
破壊して進入したものの、機械の誤作動か何かで、
実際に急病人がいなければ、これまた問題なんですよね・・
特に、現場が市営住宅の1階部分で、
窓を割って進入したりすると
救急隊が帰った後、何者かが侵入して家の中が
盗難の被害にあう可能性があります。
また、勝手に家屋を傷つけた!!と
損害を請求される可能性もあるんですよ・・・
だから、破壊して進入する時は、かなり慎重にならないと・・・
さ、・・・・・どうしよう?!
とりあえず、こんな場合はマンパワーが必要!
人命救助事案に切り替えて、救助隊、消防隊の応援を要請・・・
それにこんな時は、私のような下級指揮者じゃなくて、
上級の指揮者の判断を仰ぐのが得策!
・・・・・・・・・・責任転嫁です(笑)
とにかく、上級の指揮者が来る前に、
ほんとうに、この家に老人女性が住んでいるのかどうか?
を確認しようと思い早朝にも係わらず、
近所の人のドアを叩き、情報収集・・
(近所のみなさん・・お騒がせしてすみませんでした・・)
聞き込みによると、この部屋にすんでいた80歳代の女性は、
老人ホームに入所中で現在はいないはず・・・・・・
変わりに、20代のお孫さんが住んでいると思いますよ・・・
と言う上階の住民からの情報・・・・・・・
え、じゃ、倒れているのは、20代の女性??!!
やっぱり、中にいる可能性大じゃん!!!
そうこうしている内に、上級指揮者、救助隊、消防隊が到着・・
警察官も情報を聞きつけ飛んできます・・・・・・・・・
上級指揮者は私の情報を聞いて、
救助隊員にベランダの窓を割らせて進入することに決定!
周辺は騒ぎを聞きつけた住民たちで大変な騒ぎ・・・・・・
いよいよ、屋内に進入の命令が下り、
まさしく、ベランダに救助隊員が梯子をかけようとした時・・・
「待ってください!!」
この部屋に住む女性の姉が現れ
「私、鍵持ってます!妹は夜勤でまだ帰宅してないはずです。」
騒ぎに圧倒され、かなり緊張した様子で訴えます。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
という事は、やっぱし無人・・・????
「でも、この家から非常電話の通報があったのは間違いないですよ。
もしかしたら、妹さんが具合が悪くなり帰って来たのかもしれませんよ」
「そんなことありません!、出勤するちょっと前まで一緒にいて
めちゃくちゃ元気でした・・。」
不安一杯、震える声で訴えます・・・
中に、傷病者がいないことを祈りつつ
その女性に、施錠されているドアを開放してもらい、
警察、救助隊員とともに屋内に進入・・・・
この、最初に部屋に入る瞬間と言うのが、恐怖と緊張、
えたいの知れない興奮で、唇が乾き、胸の鼓動が高鳴ります。
口では言いあらわせない精神状態です。
悲惨な現状とかがいきなり目の当たりに
飛び込んでくるわけですから・・・
進入し、玄関からすぐの部屋には、誰もいません・・・・
間取りは6畳2間なので、傷病者がいるとしたら次の部屋です・・・
救助隊員と、緊張のしながら
ふすまを開けると・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
やっぱり誰もいません・・・・・・・・・・
ベッドの上の「あんしん電話」がピカピカ光ってます・・・
間違いなく発信ボタンは押下されてるようです。
風呂場やトイレを調べても誰もいません・・・・・
何者かが侵入した形跡もありません・・・
ここはモルガン捜査官の出番か?!(Xファイル)
俗に言う怪奇現象?!!
すると、ベッドの下から・・・・・・・
突然すばやい動きで、何かが飛び出してきました!!
そばにいた、警察官も緊張していたのか
一瞬、「うわ〜っ!!」と声を上げます・・・
真っ黒で、金色の目をした生物・・・
部屋の片隅でおびえています・・・
この家で飼われている「猫」ちゃんです・・・。
室内には、猫以外、人も生物もいないので
状況から、犯人は猫ちゃんと断定。
怪奇現象の正体みたり!!でした!!
おそらく、電話機がおいてあるベッドの上を歩いた時に
誤って、ボタンを踏んでしまったんでしょう。
さすがに、猫ちゃん説教するわけにも行かず
とにかく一件落着です。
本来、市営住宅ではペットの飼育は禁止されているはず・・
いやいや、ほんとお騒がせな事案です。
ポちっと
↓
先日は、久しぶりに大阪でも積雪があって、
街は、ちょっとしたパニックでした・・・
幸い、積雪がらみの救急は私の隊では1件だけで、
大事には至らず一安心。
今から11年前に積雪したときは、大騒動でしたけどね・・
さて、またまた先日、最近の救急搬送に絡むニュースが
報道されました。
大阪市においても、病院がなかなか決まらず搬送後、
亡くなった事案があったとか、
6時間も病院が決まらないことがあったとか・・・
何度も書いてるように、そんな事は、現場サイドでは
周知の事実で、何を今更って感じですがね・・
原因としてあげられる内容を読むと・・・・・・・・
私のブログの内容そっくり!(笑)
えらいさんたちも、このブログ読んでるのかな・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
で、前回のブログの続き・・・・・
「あんしん」電話での出場の話・・・・
先日あった救急事案・・・・・・・・・・・・
「救急指令・・・
急病・・現在、呼びかけに応えず・・
意識が無い模様・・・
本件、あんしん電話からの通報・・」
こんな指令で出場・・・・・・・・・・・・
傷病者は最後の力をふりしぼって
「あんしん電話」の発信機を押下して、
そのまま力尽きたのか?!!
現場に向かう、隊員一同に緊張が走ります・・・
もう一度、指令管制にどんな通報内容だったのか、
問いあわせをしてみると・・・・・・・・・
「あんしん電話」からの発信があり、
係員が応答にでるも何の返事も返ってこない・・
この家には、80代の女性が一人で暮らしている
という記載があり家の中で倒れている可能性が
大であるということでした・・・
現場は、市営住宅の1階・・・
到着時、玄関は施錠されており室内には入れない状態・・
ドアを必死に叩き呼びかけるも、応答はなし・・・・・
市営住宅のぐるりを一周して、ベランダや窓から侵入できる
部分を必死に探す・・・・・・
しかし、しっかり戸締りされて無理・・・
それに、カーテンが引かれ室内が全く見えない・・・・
緊急事態!!
ここは、窓を叩き割って屋内に進入か!?
と思われがちですが・・・・・・
そう簡単には行かないんですよ・・・・
明らかに中に人が倒れているのなら別として、
破壊して進入したものの、機械の誤作動か何かで、
実際に急病人がいなければ、これまた問題なんですよね・・
特に、現場が市営住宅の1階部分で、
窓を割って進入したりすると
救急隊が帰った後、何者かが侵入して家の中が
盗難の被害にあう可能性があります。
また、勝手に家屋を傷つけた!!と
損害を請求される可能性もあるんですよ・・・
だから、破壊して進入する時は、かなり慎重にならないと・・・
さ、・・・・・どうしよう?!
とりあえず、こんな場合はマンパワーが必要!
人命救助事案に切り替えて、救助隊、消防隊の応援を要請・・・
それにこんな時は、私のような下級指揮者じゃなくて、
上級の指揮者の判断を仰ぐのが得策!
・・・・・・・・・・責任転嫁です(笑)
とにかく、上級の指揮者が来る前に、
ほんとうに、この家に老人女性が住んでいるのかどうか?
を確認しようと思い早朝にも係わらず、
近所の人のドアを叩き、情報収集・・
(近所のみなさん・・お騒がせしてすみませんでした・・)
聞き込みによると、この部屋にすんでいた80歳代の女性は、
老人ホームに入所中で現在はいないはず・・・・・・
変わりに、20代のお孫さんが住んでいると思いますよ・・・
と言う上階の住民からの情報・・・・・・・
え、じゃ、倒れているのは、20代の女性??!!
やっぱり、中にいる可能性大じゃん!!!
そうこうしている内に、上級指揮者、救助隊、消防隊が到着・・
警察官も情報を聞きつけ飛んできます・・・・・・・・・
上級指揮者は私の情報を聞いて、
救助隊員にベランダの窓を割らせて進入することに決定!
周辺は騒ぎを聞きつけた住民たちで大変な騒ぎ・・・・・・
いよいよ、屋内に進入の命令が下り、
まさしく、ベランダに救助隊員が梯子をかけようとした時・・・
「待ってください!!」
この部屋に住む女性の姉が現れ
「私、鍵持ってます!妹は夜勤でまだ帰宅してないはずです。」
騒ぎに圧倒され、かなり緊張した様子で訴えます。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
という事は、やっぱし無人・・・????
「でも、この家から非常電話の通報があったのは間違いないですよ。
もしかしたら、妹さんが具合が悪くなり帰って来たのかもしれませんよ」
「そんなことありません!、出勤するちょっと前まで一緒にいて
めちゃくちゃ元気でした・・。」
不安一杯、震える声で訴えます・・・
中に、傷病者がいないことを祈りつつ
その女性に、施錠されているドアを開放してもらい、
警察、救助隊員とともに屋内に進入・・・・
この、最初に部屋に入る瞬間と言うのが、恐怖と緊張、
えたいの知れない興奮で、唇が乾き、胸の鼓動が高鳴ります。
口では言いあらわせない精神状態です。
悲惨な現状とかがいきなり目の当たりに
飛び込んでくるわけですから・・・
進入し、玄関からすぐの部屋には、誰もいません・・・・
間取りは6畳2間なので、傷病者がいるとしたら次の部屋です・・・
救助隊員と、緊張のしながら
ふすまを開けると・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
やっぱり誰もいません・・・・・・・・・・
ベッドの上の「あんしん電話」がピカピカ光ってます・・・
間違いなく発信ボタンは押下されてるようです。
風呂場やトイレを調べても誰もいません・・・・・
何者かが侵入した形跡もありません・・・
ここはモルガン捜査官の出番か?!(Xファイル)
俗に言う怪奇現象?!!
すると、ベッドの下から・・・・・・・
突然すばやい動きで、何かが飛び出してきました!!
そばにいた、警察官も緊張していたのか
一瞬、「うわ〜っ!!」と声を上げます・・・
真っ黒で、金色の目をした生物・・・
部屋の片隅でおびえています・・・
この家で飼われている「猫」ちゃんです・・・。
室内には、猫以外、人も生物もいないので
状況から、犯人は猫ちゃんと断定。
怪奇現象の正体みたり!!でした!!
おそらく、電話機がおいてあるベッドの上を歩いた時に
誤って、ボタンを踏んでしまったんでしょう。
さすがに、猫ちゃん説教するわけにも行かず
とにかく一件落着です。
本来、市営住宅ではペットの飼育は禁止されているはず・・
いやいや、ほんとお騒がせな事案です。
ポちっと
↓