テーマ:保険(202)
カテゴリ:保険
一言で言えば、「P2P保険」とは、ITを活用して、一つの保険をグループ購入するような仕組みです。
ドイツのFriendsuranceというP2P保険サービスがパイオニアだそうですが、具体的にどのようなものか箇条書きでご説明します。 さて具体的な仕組みを見ていこう。といっても利用はとてもシンプルだ。 <仕組み> ・知人とグループを作って、もしくはFriendsuranceにおまかせで全くの他人と、最大10名のグループを作る。 ・グループで一つの保険を購入する。 ・購入時には、各保険商品をFriendsuranceを通して購入した場合の年間保険料と最大キャッシュバック額が表示される。 ・加入者が支払った保険料はFriendsuranceでグループの口座にプールされ、グループのメンバーから保険請求があればまずそのプールから支払われる。 ・請求額がプールされた金額より大きい場合は、購入した保険商品を販売した保険会社からFriendsurance経由で保険金が支払われる。 ・もしも自分を含めて最大人数10人のグループを作ることに成功し、1年後の保険期間満了の時点でグループのどのメンバーからも保険請求が一切なかった場合は、一年を通じて支払った保険料の50%がキャッシュバックされる。 ・1年以内にグループ内の誰かから請求がなされてグループのプール分から支出された場合、またグループのメンバーが少なかった場合は、その率に応じて返ってくる額が減る。 ・例えば、メンバーが自分を入れて5人だった場合は、キャッシュバックの額は最大額の半分になる。 ・請求が多くてプールがなくなった場合はキャッシュバックはゼロになるが、追加で保険料を徴収されることは一切ない。 ・2年目は解約してもいいし、また同じグループで同じ保険を購入する際には、1年目のグループの実績に応じて保険料の割引もある。 この保険、面白いと思いました。メリットとデメリットもあるそうで、整理してみました。 <メリット> ・保険料を低く抑えることができる。 ・従来の保険モデルでは利用者の手元に戻る額は支払われた保険金の総計の30%程度、Friendsuranceでは現時点で利用者の80%がキャッシュバックを受けている。 ・利用者のグループの他のメンバーに対する責任感から不要・不正な請求が減る、さらに慎重になることで事故自体も減るとみられている。 <デメリット> ・キャッシュバックが受けられるかどうかが完全にグループの他のメンバーに左右される。 ・オンラインでグループを作成した場合は運によることになる。 ・保険金請求があった場合は、グループ内で不公平感が出る。 ・保険金請求の際にグループのメンバーのキャッシュバックが減ることを思って申し訳ない気分になる。 ・Friendsuranceが、ブローカーとしてマージンを徴収するため、コストがかかる。 デメリットはありますが、個人で直接保険を購入するよりも安く済むということで、今後広がるかもしれませんね。 保険ランキング お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2020/01/19 03:20:52 PM
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