森の聲だより

最期に触れた感覚

突然に逝ってしまいました。。。

毎日アロマを楽しみにしていた方です。

がんの末期で私たち訪問看護師が入り

いろいろなケアや処置をしてそして

楽しみにしてくださるアロマケアも行っていました。

 

どの部位をどのようにアプローチするか

事前にスタッフと話し合って

一番心地よいケアとなるようにと

アロマチームが中心に行ってきました。

気持ちよかった部位はどこか

浮腫みの強さはどうか

冷感はあるか

体調の変化はどうかなど

亡くなる2日前は私が訪問。

徐々に体力は落ちADLも低下。

それでもバイタルや苦痛に大きな変化もなく

いつもと同じように

全身清拭をして

お尻の小さな褥創の悪化がないか確認しながら

陰部洗浄もしてさっぱりしてから

アロマケアを行います。

アロマはとても楽しみにしてくれています。

その日は一番浮腫みの強かった大腿から

腰に掛けてゆっくり行なってみました。

お嫁さんも時々さすってくださっているそうです。

本人が教えてくれました。

家族の皆に大切にされているんだな~っと

ほっこりします。

アロマの最中は笑顔でとても気持ちがいいと 

そして

新川さん、凄いですね~っといつも言ってくれます。

私だけではない。。。スタッフ皆が

「凄いですね~」と褒められます。

褒められて 元気になる我々。

我々だけでない。。。

お子さんのこともお嫁さんのこともお婿さんのことも

みんなに対して「ありがたいです」と

いつも言っていました。

ご家族みんなのことを

最期まで大切に気遣っていました。

 

帰り際にお嫁さんが玄関の外で

今後のことを心配して

いろいろな介助の仕方を教えて欲しいと

私に言ってこられました。

ベッドから降りられなくなったら・・・

寝返りが出来なくなったら・・

食べれなくなったら・・・

心配は尽きません。

徐々に変わる状態に合わせてその都度

お伝えしていくことを約束したばかりだったのに・・・

家族の手を煩わせることなく

急変し、静かに逝ってしまいました。

 

最期に触れた感覚はまだ

私の手の中に残っています。

ありがとうございました。


二拠点生活始めたフリーのアロマナースの日々のこんな活動!

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