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森の聲だより

95歳の言葉

がん末期の95歳のおばあちゃま

つい最近までお一人暮らしでした。

体調が悪くなり入院し

がん末期状態と分かり施設に入られました。

自分に降りそそぐすべてを受け入れ

不安や恐れは感じさせず

静かな強さが感じられる

その方の言葉です。

アロマケア後優しく微笑みながら

私にこう話してくれました。

「会う方会う方皆さん親切にしてくださいます。

  意気地ない私は皆さんの親切で生かされてます」

施設のスタッフに対しても

往診医に対しても

訪問看護で伺う私たちに対しても

感謝のこもった言葉・・・・

 

実は痛みもあるのですが

それも含めて自分自身を大切に生きている感じがします。

この方のアロマケアの導入のきっかけは

往診のクリニックからアロマケアの依頼があったからです。

10年訪問看護でアロマケアを取り入れていて

クリニックからそのような依頼は初めてです。

(こちらから医師へアロマケアの許可をもらう流れが多いです)

本当はもっともっと・・・

医師から依頼があると嬉しい。。。

「穏やかな時間を過ごしてもらうために

  訪問看護でアロマケアしてほしい」っと

 

 

でも初回訪問でご本人にお話しを伺うと

オイルがベタベタしそうで出来たらしたくない・・・

香りもよく分からないし・・・と

 本人消極的。。。というかお断りモード・・・

「先生もお勧めしてくれてますので一度やってみませんか?」と

半ば強引に・・・(笑)

きっとアロマケアがどういうものかも知らないだろうから

一度体験してもらいたいと思ったのです。

 

ベッドに横になってもらいアロマケアを始めました。

最初は渋々仕方ない・・・という感じでしたが・・

徐々に呼吸が深くなり

静かに目を閉じ

穏やかな表情になり

ウトウトし始めたのです。

パンパンだった下肢の皮下組織はやわらかくなり

冷たくひえ切った足は温かくなっていきました。

 「気持ちいい~天国に行ったみたい・・・」

 ちょっとまだ・・・早いですね

 

今日は2日目。。。

もうニコニコしながらベッドに横になり

ファーストタッチでそっと目を閉じ

そして次に大きく呼吸をされてました。

最後まで目を閉じたまま・・・

 

施設の看護師さんも

まだ施設になれないおばあちゃまのことが

心配で見に来てくれたのですが

ウトウトされている穏やかな表情を見て

安心されてました。

 

周りに感謝することを忘れない

素敵な先輩の言葉から教わることは

きっと沢山あることでしょう・・・

穏やかな時間を過ごしてもらうことを願いながら

またお伺いできることに幸せを感じてます。


二拠点生活始めたフリーのアロマナースの日々のこんな活動!

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