top

もう既に噂を聞いた人も多いと思う。ダンヒルのパイプ煙草が廃盤になるという。
現在、ダンヒル煙草はブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BAT)がブランドの使用権利をダンヒル社から借りて生産している。
日本の市場へは代理店であるインターコンチネンタル社と柘製作所などを通して販売されている。
3月10日に廃止に関するプレスリリースが出る予定らしいが、既に小売店には情報が流れており、そこから瞬く間に広がった。現在は小売り各社が最後のオーダーを済ませた段階と思われる。

今までも市場から一時消えたり、廃止の噂が流れることもあった。
今回はBATがシガレットを除くダンヒルブランドの煙草製品の製造を中止する。ということなので、確実に市場から消える。
別のタバコ会社がダンヒル社から商標の権利を新たに取得しない限り復活はないだろう。

なぜ製造を中止するのか。その理由は明らかにはされないだろう。
なのでオレの憶測を話そうと思う。
遠因としては中東各所で起こってきた戦争や内戦。直近ではシリアの紛争。
数年前に、パイプ煙草を作っているメーカーの社長のぼやきを聞いた。
「最近、質の良いターキッシュが手に入らないんですよ。」
その頃から始まっていた。そして、シリアでの紛争。ラタキア港が戦争のニュースで何度も名前を聞くことになる。
「シリアン・ラタキアの供給がストップしたって。」という話もあちこちから聞くようになる。
ラタキアはシリアとキプロスで生産されており、高級イングリッシュ、バルカン・ブレンドには必ずシリアン・ラタキアが使用されていた。それがもう無いのである。イングリッシュ・ミクスチャ中心に製品を展開しているメーカーには大打撃だ。既にシリアン・ラタキアを売りにしていたブレンドが廃盤となっている。キプロス産で代用が効かない、と考える銘柄はシリアン・ラタキアのストックが無くなり次第廃盤になっていく運命にあるのだろう。

実はオレ個人の感想として、ここ2年くらいのダンヒル煙草は美味しくなかった。やはり煙草の質が落ちたのかもしれない。だからその頃からもう買わなくなっている。幸い手元には美味しいダンヒル煙草のストックがまだある。
初めて吸って「美味い」と感じた煙草がダンヒルMM965だったので、とても寂しいことではある。しかし美味しくないなら吸わない。

BATも原料になる煙草の入手が難しく、質が保てないならば廃盤にするしかない。そう判断した、と推測する。
今は世界のパイプ煙草の傾向が大きく変わる時代の節目にあると思う。今後は質の高いヴァージニア・ブレンドと、着香煙草が市場を占めることになるだろう。

戦争が我々の嗜好品をも奪ってゆく。
世界に平和を!
我々に美味き煙を!

人気ブログランキングへ
たばこ人気ブログランキングへ

にほんブログ村 その他趣味ブログ 愛煙・タバコへ
愛煙・タバコランキングへ

「東京パイプショー」公式ブログ

「大煙会」公式ブログ

本日煙になったタバコ
Cigarettes
   SEVEN STARS Prime Leaf:8本
   わかば:1本
   しんせい:1本
   Golden bad:1本
   Echo:1本
   This:2本
Pipe
  The Malt House:1ボール
mini Cigar
  Double Happiness:2本
  Black Jack:1本
  Forte:1本