「アタラクシア」金原ひとみ 煩悩の重荷で破滅への道を歩む人たち
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【内容情報】(「BOOK」データベースより) 擦り切れた愛。暴力の気配。果てのない仕事。そして、新たな恋。ままならない結婚生活に救いを求めてもがく男と女ー。芥川賞から15年。危険で圧倒的な金原ひとみの最新長編。 *★*――――――――――*★**★*――――――――――*★*
登場人物がたくさん出てきて、あちこちで繋がっているので、あれ?と思いつつ読む。
モデルやってた由依(恵まれてそうでいて、若い時苦労してる、虚無)、その妹枝里(姉に反発?母は姉のほうが苦手)、桂(由依の夫。ラノベ小説家、オタク、暴力)、真奈美(編集者、元ミュージシャンで不調の夫にdv受けてる、息子11)、荒木(真奈美の愛人)、瑛人(由依の恋人、レストラン経営)、英美(パティシエ、暴力的、夫は浮気三昧、息子を愛せない、息子も母のせいで暴力的に)
皆、現状の苦労とか、過去のトラウマとか、色々重荷を抱えてる。隣の芝生が良く見えて、羨ましい。もしくは、現状維持に精一杯だったり逃避してたり。
由依と瑛人が一番羨ましがられそうだけど、平凡。おしゃれでお金かけてる恋人を演出してる表面だけの恋人っぽい。パリでお互い過去に憧れてた相手らしい。
どうにも、皆悩みやコンプレックスがあるのは分かるが、煩悩にも振り回され、わが身を呪い、もがいています。
地道に生活している人がいない・・・・あまり共感できる人物がいませんでした。
強いてあげれば、真奈美かな。幸せになってほしいな。
真奈美と荒木カップル、不倫だけど、いい感じだと思ったら・・・・
荒木がやらかしました。やらかすのは桂だと思っていたら。
皆、平穏(アタラクシア)を望みつつも、幸せになりたい気持ちや憧れもあるのに、煩悩に振り回されて、重荷を背負って、破滅の道へと歩んでる人達でした。
帯には愛と救いが欲しい。
どちらかにしたほうがいいのかも。
★★☆☆☆
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U^ェ^U今日も皆様に何かいいことありますように!
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