五つ星をさがして

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瀧羽麻子「ぱりぱり」魅力的かつムカつく発達障害の菫

ぱりぱり

内容(「BOOK」データベースより) 才気あふれ、17歳という若さでデビューをとげた詩人・すみれ。幼い娘の成長に不安を覚える母、生徒に詩人としての才能を見出した中年教師、姉の自由さに苛立ちながらその才能に憧れる妹、伸び悩む詩人に苦悩する編集者、クラスメートの名前が書かれた詩集に出会う販売員、アパートの隣人にときめく大学生。すみれと係わったひとびとが、その季節のあとに見つけたものとは―。『うさぎパン』『左京区七夕通東入ル』の著者による爽やかな感動を呼ぶ青春&家族小説。 *★*――――――――――*★**★*――――――――――*★*

またまたかわゆい表紙と題名。「うさぎパン」の作者。

続きものの短編で毎回主人公が替わるので、色んな人の目からの「すみれ」が見られる。かなり不思議で魅力的な詩人の才能をもつ24歳。

ふわふわな長い髪と白ワンピースに思いつきメモが入ったポシェット。小柄で少女っぽい。

多分最後の章が、菫視点なんだろうな~とつい覗いてみたら、違った。菫視点はなかった!残念。ちぇー憧れられて勝ち逃げか~何考えて日々過ごしてるのか、周りの人同様に知りたかったのに~!!

妹の桜ちゃんは6歳下で170センチでしゃっきり頼もしい子。そんなに150センチの不思議チャンな姉を羨まなくてもいいのに。でも姉妹兄弟ってそういうもんよね。自分に何か劣るところ、親からの愛情の多少を見つけ出してしまう、無理やりでも。

 

最後の章の母視点で涙。やはり。自分に近いし。親だし。

親の愛など必要としないような誰にも無関心な子にがっくりきている母。

「どんなに声をかけても心を砕いても個の子には届かないのでは」

 

「ふたりのルール」のちょい役で出てきた菫にムカつく。「バイバイ」に、心底怖そうに「誰?」他の章の大学生の事も忘れていたし、たぶん発達障害でしょう。

ADHDの方のブログを興味深く読ませてもらっていた時期があって、自分の事務所の社員も外では分からないそう。そして時間があっという間に過ぎる。←これ娘も。お風呂に入って考え毎していて3時間以上経っていて怖い。だからお風呂嫌い。うんうん、ご飯を食べ始めるのに2時間とか、トイレに3時間とか、なかなか学校へ行けなかったよね。学校嫌いじゃないのに。

発達障害の人は何かしら才能を持ってる。菫も。

やはりぜひ菫視点の章も、ほしかった(;^ω^)