東北地方太平洋沖地震について
3月11日(金)に発生した三陸沖を震源とする東北地方太平洋沖地震により、亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げますとともに、被災された皆様、そのご家族の方々に対しまして、心よりお見舞い申し上げます。
一日も早い復旧復興をお祈り申し上げます。
長口上は欠伸の種どころか罪悪となる
人と接する際には、相手の立場を考えなければならない。いくら相手にとって有利な話でも、相手が忙しく仕事をしているところに出かけていって、相手の迷惑も顧みず、自分のペースで延々と話をすれば、相手にいい印象は与えられない。
こういう時は、時間や日を改めて出直すのがベストではないだろうか。しかし、時間や日を改めたからといって、延々と世間話を続けて、なかなか用件に入らないのはいけない。二時間も三時間も平気で話すのでは、話す側はそれでスッキリするのかもしれないが、聞くほうはそれだけで疲れてしまう。
世間話にも限度がある。できる限り世間話は短くして、素早く本題に入るべきだ。話が短すぎると文句を言う人はいないのだから、寄り道したりせずに簡潔にまとめて話すのである。相手の貴重な時間を強引に奪いとってはいけない。
二度とない人生の楽しみ方
窮もまた楽しみ、通もまた楽しむ
ごく簡単に「窮」は貧乏、「通」は金持ちと考えていい。二度とはない人生である。それぞれの境遇に応じて人生を楽しみなさい、と「荘子」はいっている。
中国を旅行すると、生活のレベルはまだ日本より低いことがひと目でわかる。が、あくせくとした日本人より、ゆったりと人生を楽しんでいるように見える。
日本人は、人生を楽しむことにかけては、あまり上手な国民とはいえないようだ。お金がなければなおさらだし、お金をもっている人でも、どこかギクシャクしたところがある。大企業の役員までつとめていまは悠々自適の生活を送っている知人が、こういっていた。
「暇になったら、ヘドが出るほどゴルフをやろうと思っていたんで、毎日練習場に通って、相手を見つけてはコースにも出た。ところが不思議なもので、念願かなったはずなのに、ちっとも楽しくない。なんかこう、義務感にせっつかれてる感じなんだな。そのうちに練習場へも行かなくなったけれど、つくづくおれは、人生の楽しみ方を知らない男だと思ったよ」
ゴルフは月イチくらいだからこそ、面白いのかもしれない。