(問題)貸借対照表における総額主義の例外を示せ。

(解答)
解答は一番下です。



(コメント)
貸借対照表の総額主義の原則は、貸借対照表における資産と負債・純資産の相殺を禁じる原則です。

貸借対照表には、資産と負債を相殺して表示することは認められません。

例外として繰延税金資産と繰延税金負債は、常に相殺して表示します。

繰延税金資産と繰延税金負債の本質は、それぞれ前払税金・未払税金の性格を有しています。

いずれも対象が国等に限定される法人税等について、前払と未払をそれぞれ総額で表示する実益に乏しいといえます。



(会計基準)
「税効果会計に係る会計基準」第三2


財務会計講義<第24版>
・229頁


つながる会計理論<第2版>
・Ch1問題3−9(短答):39頁


(解答)
繰延税金資産と繰延税金負債の相殺表示