2018年06月09日

梅雨の巡る季節

今年の久米島は、おどろくほど、雨の降らないカラ梅雨になっています。

梅雨の巡る季節

生業の大半が、農業で支えられていた昔と違い、

今の時代は、人の営みを支える生業が、多様化した社会になりました。

そのお蔭で、天候に左右される不安定さに、一喜一憂する苦労をしなくても

安心して生きていける事から、一年を巡る季節に対する感覚も、

単に過ごしやすいか、そうでないか、つまり、好きか嫌いかの対象になっているような気がします。


しかし、地球環境全体で、こうした季節の巡りを考える時、

季節ごとに起きる自然現象が、例年通りに変わりなく訪れてくれる事が、

実はどれほど、ありがたい事なのかを痛感してしまいます。


4月から5月初めにかけて、沢山の生きもの達が発生しますが、

その後の梅雨時期に雨で流されることで、ある程度の淘汰も受けます。

また、気温と湿度を高めた森では、落ち葉を分解しながら、菌糸やコケ類が広がり、

樹木を成長させるネットワークが、森にしたためられた水の浄化を促します。


現代の私たちには、季節ごとに巡る現象が、例年通りではなくとも、

気にすることなく過ごせる社会環境を構築してきましたが、

その異変は、生きもの達には、生死にかかわる出来事であり、

地球全体の気候変動の証として、確実に私たち人間への警告だと捉える事は重要です。


過ごしにくい季節を、常時、快適に過ごすことが出来るようになった現代は、

今よりも不便だった時代に比べると、

季節をやり過ごす工夫や、暮らしを彩る生き方が、下手になってしまいました。

梅雨の巡る季節

それでも、自然に触れる機会を増やし、その在り方に理解を深めていくことで、

季節を巡る様々な現象を、好きと嫌いではなく、

奥深い意識で受け止め、賢く生きることが出来ると、私は、想うのです。

赤ハイビスカス久米島ホタルの会体験プログラム赤ハイビスカス
梅雨の巡る季節

梅雨の巡る季節にほんブログ村 環境ブログへ

梅雨の巡る季節

 ↑できるだけ多くの人に読んでいただこうとエントリーしています。
  クリックの応援、ありがとうございます!


同じカテゴリー(久米島ブロガー共通テーマ)の記事
2019年の年末
2019年の年末(2019-12-30 20:48)

私のお気に入り
私のお気に入り(2018-02-28 15:58)


※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。