テーマ:天文(606)
カテゴリ:10文
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は26日、小惑星探査機「はやぶさ2」の試料入りカプセルを地球へ届けるため、化学エンジンを噴射し、軌道変更に成功した。これではやぶさ2の「地球帰還」が確実になった。12月5日午後に小惑星リュウグウの石などが入っているとみられるカプセルを切り離し、6日未明にオーストラリア南部の砂漠へ着地させる予定。
はやぶさ2は現在、地球から約350万キロ離れた地点を飛行中。噴射しなければ地球の高度290キロを通過する予定で、今回の軌道修正は地球帰還へ極めて重要な運用だった。 はやぶさ2はこの日、午後4時ごろから化学エンジンを16秒間噴射し、その後さらに1秒噴射するなど、慎重に噴射した。 津田雄一・はやぶさ2プロジェクトマネジャーは、「探査機を、豪ウーメラ近郊のカプセル着地想定域の上空10キロというピンポイント(を通過するような軌道)へ誘導しなければならない。そこで、石橋をたたくような運用にした」と説明する。今回の噴射でははやぶさ2の軌道の方向を0・0085度変えるという、極めて精密な誘導を求められていた。 はやぶさ2は実際にはカプセル分離後に地球から離れる「離脱軌道」に移り、大気圏内には戻らずに次の目的地の小惑星を目指す予定。 一方、国立天文台ははやぶさ2の姿を米ハワイ島にある「すばる望遠鏡」で撮影することに成功し、画像を公開した。撮影日は現地11月20日で、地球と月の距離の約15倍にあたる約580万キロ離れた地点でその姿を捉えた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020年11月27日 19時40分05秒
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