ろー・ふぁーむ・かるぴお by pridegreen

今日の試合結果については，特に何もいうことはない。惜しむらくは９回で決めてほしかったのだが，９回に緒方くんがドタバタ選手起用をやってしまったので仕方がない。むしろ野球の神様を怒らせなかっただけよしとしなければならぬ。

そう，９回だけは本当に肝を冷やした。表はいうまでもなくフランスアが荒れ模様で１死満塁まで攻め込まれた。満塁になったあとフランスアの開き直りで阿部慎之助陽岱鋼を連続三振で切って落としたからよかったものの，なにかその時点で空気が変わるかもしれない予感を持ってしまったからである。そして，９回裏の攻撃で，その予感を裏打ちするかもしれないことが起こってしまったから，なおさらである。

その意味では，１０回表に飄々とジャイアンツの攻撃を止めた今村こそ，今日の殊勲甲だったのかもしれない。本当に，９回裏の流れとその終わり方は，非常に悪いものがあったといわざるを得ないからである。

いや，もうひとつ挙げなければいけない。延長１０回裏，マシソンが田中広輔を歩かせてくれたことである。これは大きかった。正直言って，今の田中にマシソンが打てるとは思わなかったから，これは大きかった。おかげで１死満塁で誠也という絶好のチャンスを作ることができた。あとは，役者が据え膳をきちんと喰らってくれたまでである。まあ，今日の試合のカタルシスになるには，誠也の渾身の長打が見たかったところであるが，野球は採点競技ではないので野手のいないアウトフィールドに落ちてくれたところでよしとする。

これでホームでジャイアンツを三タテすることができた。しかし，これは最低限の結果である。明後日からまた勝ったり負けたりしていては話にならない。１１連敗という大恥があるのだから，それを雪ぐためにも勝ち続けなければならないのだ。そうすれば，きっとジャイアンツに恐怖感を与えることができる。そこから隙を突くしかないのだ。ゲーム差はまだ相当あるのだから。

しかし，カープが恥ずかしい野球をやってる間に大勝ちしたわけだが，今年のシーズンの傾向からして，そんなにいいことが続くわけがない。きっとまだ底を打つときが来るとみている。そのときに，一気に襲いかかるためにも，今負けてはいられないのだ。明後日からのホームドラゴンズ戦，アウェイスワローズ戦は，意地でも負けてはならない。

まあ，そのためには，今のメンバー中戦える選手とそうでない戦手を振り分けねばならないだろう。今必要なのは過去の実績ではない。戦う気力，諦めずにファイティングポーズをとり続ける気魄なのである。それは，今日のゲームでも現れてたよ。誰がどうとは言わないけどね。

その意味では，そろそろ「夏男」長野久義の出番ではないかと思う。彼はいくら暑いとはいえファームで輝く選手ではない。一軍の鉄火場でこそ光るスタアである。緒方くんはあまり彼のことをよく思っていないのではないかという節があるし，外野には野間，右の代打には磯村がいると思っているのかもしれないが，やはり胸先三寸の勝負どころで光るタイプじゃないよ。これだけはいっときたいけど。

千両役者はそれなりの持ち場に置かなければならないんだよ。


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