|
カテゴリ:紫の蹴球
現場指揮官である「監督」というポストは,その出処進退が非常に難しいことはいまさらいうまでもないところだ。いや,出処進退を自ら決められる幸運な人はごくわずかで,多くは他律的に進退を決められる,早い話がクビと言うことなのだが,そういうポジションであることはいうまでもない。
ところで,今日サンフレッチェは城福浩監督の続投を決めたようだ。彼の功罪についてはコアなファンの間でも意見が分かれている。私は決してコアなファンではないし一所懸命城福体制のサンフレッチェの試合内容を追っかけているわけではないので,あまり大きなことは言えない。しかし,あくまで一般論として言うならば,本当にこれでいいのかなという気がしてならない。 昨年は順位だけならばよかったが,終盤に大失速をしてそもそも勝てない試合が続いたことは事実である。そして今シーズン。やっぱり肝心なところで勝てなかった。結果は6位。満足のいく数字ではない。もちろん今のサンフレッチェの抱えている問題の中には強化部門がうまくいっていないことの問題が大きいから全てを城福監督に押しつけることはできないのだが,それでは城福監督に任せて来年こそ優勝争いができるかと問われると,なかなか胸を張って答えることは難しい。むしろ,失速癖がある,肝心なところで立て直すことができないという否定的な側面を見ざるを得ないのだ。 カープの話ではあるのだが,あの1996年,カープは三村監督の解任に動きながら最終的には続投させた。その理由は定かではないが,結局その治世は全く実りなきものに終わったのみならず,その後の暗黒時代へのプロローグとなってしまった。実際,客観的に見ると三村監督の最初の3年間は肝心なところで勝てない,そして一気に失速するということを繰り返していたのであって,本気で優勝を狙うならば,やはり解任しなければならなかったと思う。要するにハジメは本気で優勝なんか狙っていなかったから漫然と続投させたのだろうと思っているのだが。 それをみるに,もしサンフレッチェが来シーズン本気でタイトルを狙うというのならば,この続投という判断は果たしてどうなのかという思いがあるのだ。もちろん,社長を筆頭に特に強化部門がここ数年の体たらくを猛反省して必死で優勝できるだけの戦力を整えるというのならば,話は別だ。もしそれがないのだったら,本当に来シーズンは残留争いになるかもしれないよ。 それだけ指揮官は難しいんだろうけどね。 BlogPeopleSIGMA People お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2019/12/08 08:51:52 PM
コメント(0) | コメントを書く
[紫の蹴球] カテゴリの最新記事
|