きょうは揖斐郡揖斐川町の善立寺で
寺子屋シネマは、寺に人が集い、
世界の出来事文化を映像や講演を通して学ぶ企画。
2016年から始まり、今回が19回目。
今回のゲストは、緩和ケア医の大橋洋平。
大橋さんは希少がんの消化管間質腫瘍が見つかり、
治療を続けながら緩和ケア医としても現役で仕事をされています。
また、講演や著書を通して、患者と向き合う体験を語っています。
ことし2月に行われた寺子屋シネマでも大橋さんが講演。
医師である自身が患者となり、
向き合う姿勢の変化や前向きに生きることの大切さなどを聞きました。
今回は、前回の話の続きが聞きたいという声もあり、
続編が企画されていました。
新型コロナウイルス感染症の影響で
開催が見送られていましたが、
今回はオンラインも含めた開催となりました。
（善立寺では限定15人）。
今回のテーマは
「患者は話を聴いてほしい！−傾聴−」。
講演で印象的だったのは
「足し算いのち」と「傾聴と共感の関連性」。
足し算いのちは、大橋さんの場合、
肝臓に転移が見つかった時から、
寿命に対してマイナスにカウントしていくのではなく、
その日からプラスして生きていくという考え方。
実は私自身も乳がんの手術をしてから、
プラスの生き方を考えていたのでとても共感しました。
ある先生から「何歳まで生きたいですか？」
と聞かれた時も、
「乳がんの宣告からプラスの人生を考えているので、
何歳までとはいえないです」
と答えました。
実際は「娘が20歳になるまでは」「娘が結婚するまでは」
「孫を見るまでは」といろいろ考えますが、
どこで何が起こるかわかりません。
今という時を大切にしながら、積み重ねて、
気づいたら「○年になったね」「○歳になったね」
というのが今の私の理想かもしれません。
もうひとつの視点は「傾聴」と「共感」の関連性。
傾聴とは、大橋先生が言うには、
苦しみが和らぐことが大切で、
患者が共感してもらえたかどうかがポイントとのこと。
それを一つひとつ追っていくと、
患者の話を聴く
➡患者はしゃべる
人がしゃべる
➡うれしくなる
➡やる気
やりがい
➡意味が生じる
➡生きがい
※聴く＝語ることを促す
人は苦しんでいる時
➡聴いてもらう
➡わかてもらえたと実感＝共感
➡苦しみが和らぐ
➡楽になる
➡思考が拝復する
➡新しい生き方を探す
➡新しい生き方が見つかる
➡生きる意味が回復
➡生きがい
というような流れになるというお話でした。
まさに目からうろこで納得、合点がいきました！
日ごろ、大学や企業などの広報に携わる一人として、
理想と現実のギャップを埋めることに努めていますが、
傾聴も今の気持ちと共感してほしい気持ちを埋める
ひとつの手法が「傾聴」ではないだろうかと感じました。
少しずつ理解を深めていけたらと思います。
余談ですが。
毎月第2日曜日に岐阜新聞で特集している
「ぎふの輝く女性たち」（9月13日付）で
寺子屋シネマを主宰する川瀬富士見さんを取り上げました♪
機会がありましたら、ご覧くださいませ。
こちらもよろしくお願いします♪
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