テーマ:歩いて愉しむ東京(892)
カテゴリ:川の流れに
10月18日に開催された、JR東日本が開催する「駅からハイキング」(→→→こちら)に参加して善福寺川沿いを歩いた報告です。
善福寺池は武蔵野台地から湧水池だそうですが、「上の池」の畔に小さな滝がありました。「遅野井(おそのい)の滝」と呼ばれています。 滝の近くにあった説明です。 源頼朝が奥州征伐の帰路この地に立ち寄った際、この地で飲料水を求めたが、折からの干ばつでなかなか水が出ず、頼朝が弁才天に祈り、自ら弓の筈(はず)で土を7か所掘ると、しばらくしてその7か所に水が湧き出たそうです。水の出を「今や遅し」と待ったところから「遅の井」と命名されたというわけです。 傍らには「遅の井」と刻まれたちょっと古びた石碑がありました。 こちらは黒御影石が使われた新しい石碑も建立されていました。 ちなみに、現在は泉が涸れてしまったので、新たに井戸を掘り、ポンプで汲みあげて遅の井の滝として復元しているそうです。 遅野井の滝の向かい側あった善福寺池にある小島には、社がありました。昔は橋が架かっていたような痕跡がありましたが、今はないのでお参りはできませんね。 市杵嶋神社(いちきしまじんじゃ)というそうです。 源頼朝が奥州合戦の途時この地に宿陣し、飲水を求めて弓筈で各所に穴をあけた時に、弁財天に祈り、やっと水を得たという故事に倣って、建久8年(1197年)に江ノ島弁財天を勧請したのが当社の始まりであると伝えられています。 善福寺公園の周辺はベンチやテーブルが整備されて、ちょっとしたピクニックにいいですね。 また、こんな銅像もありました。 内田秀五郎という方の銅像です。この内田秀五郎は旧井荻町の長で、現在の井荻界隈に影響を与えた政策をいくつも立案し、地域発展に貢献したということです。 上の池のバス通りにあった自動販売機、「おそ乃井」と屋号が書いてあるテントがありました。遅野井の故事にちなむ、古くからあるお店があったのでしょうか。 【つづく】 人気ブログランキングへ 善福寺川ウォーク(その16) 遅の井(おそのい) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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