テーマ:ドライブ・小旅行(1713)
カテゴリ:旅の重さ
「有線放送電話」(→→→こちら)というのを御存知でしょうか?
秋田県の農家出身で電気通信行政を担当する総務大臣も務められたスーガー総理ならご存じてしょう。 「有線放送電話」とは,昭和30年~40年代にかけて,当時の電電公社の加入電話がほとんど普及していなかった農村漁村において、無料 または 定額で区域内での通話ができ、一部では 電電公社の電話回線と 接続して区域外通信もできた、当時のLAN(ローカルエリアネットワーク)システムでした。運営主体は農業協同組合や町村などでした。 有線放送電話に加入するとスピーカーを内蔵した電話機が家に置かれて、地域の広報や NHKニュースの再放送・天気予報・農産物などの市況 ・防災情報 等が放送され、放送がない時間帯のみ電話として利用できました。また、区域外の町村外に電話する時は、電話交換手を呼び出して、相手側の電話番号を伝えてつないでもらったものでした。 その発祥之地の石碑が、千葉県君津市の久留里線上総松丘駅の西側にある松丘国保診療所の前にあります。 元々は、石碑は久留里線久留里駅前に建っていたそうですが、駅前整備などでこちらに移されたそうです。 石碑の背面にある碑文には、こう記されていました。 昭和二十四年当時,旧君津郡松丘村消防団長四宮喜八郎氏は 同村ラジオ共同聴取有線放送設備を広報の伝達,消防 その他非常の際の連絡に利用することを思いつき, 同村の通信技師沖津一氏にこの有線放送設備の改良を依頼した。 その結果昭和二十六年通話兼用の有線放送電話設備が同村一円に設置されるに至り, その後この有線放送電話の利便は広く認められ, 全国農山漁村の通信連絡用施設として,貴重な役割をになうようになった。昔の地方の農山漁村にも志しのある方がおられたのですね。 実は、このちょっと時代を感じさせる有線放送電話、今でも施設を更新して現役で使われている地域もあるようです(松代有線放送電話→→→こちら)。 【つづく】 人気ブログランキングへ くるっと久留里(その1) 有線放送電話発祥之地 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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