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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

自分を大切にして世界を広げる!(心の世界は今も縄文時代も 7/10 )

2020-09-03 | 第三章「無意識の世界」

 盆と正月は私にとっては大事な時。普段と違った時間が流れる。これは幼い頃からのことで、家族揃ってご馳走を食べたり、お客様が来られて宴会があったり、神妙に神社、仏閣、教会・・聖地で祈ったりもする。自分の身体とこころ(生育史)と魂をケアする特別な時なのだろう。

 身体を休め、親しい人と一年(生育史)を振り返り、あるいは祈りながら自分の魂に向き合う。それは、個人的な営みを越えて集団的な営みに繋がり、意識だけでなく無意識の世界にも開かれているようでもある。

 今年のお盆はコロナ禍ということで、瀬戸内の祖先の墓参りはできなかったが、8月6日からお盆を過ぎて秋が近づく今までの期間。悲惨な戦争と、平和について考えることができた。コロナ禍ということはマイナス面だけでなく、心の面では新しい始まりにもつながるようだ。

 父母や祖父母の世代が経験した太平洋戦争は魂を揺さぶられる悲惨である。ただ母は運が良かったのか東京の下町大空襲にも遭わず、父も幸運にも生き延び、私も生まれることができた。しかし、「もし~」ということを考えれば私がこの世に生まれたことは、一つの奇跡とも思えるし、東京大空襲、原爆や沖縄、アウシュビッツなどの悲惨(21世紀も継続してあるが)を知れば知るほど、自分の魂が疼く気がする。死んで身体から離脱する生命体はあるのだろうか、報われない魂に救いはあるのだろうかと。

 魂のこと。オカルト的に考える方もいるかもしれないが、ここでは伝統宗教を始め人類が長い間真面目に考え続けてきた問題として扱う。魂の存在を信じない人、永遠の命を信じる人、天国・極楽を夢見る人・・・人それぞれだと思う。そして、それは不可知の問題でありどれが正しいかは客観的に分からないが、誰もが回避できない死の問題と直結する。そして、考えることで、今ここの自分の生と向き合うことになるようだ。

 死に際に見苦しく取り乱すことなく、自分の与えられた命に感謝して死んでいきたい。最近は年をとったのかそんな風に思うようになり、自分の宗教(私はカトリックだが)を深める努力をするようになってきた。長い歴史をもち、かつ時代の変化の中でも色あせない宗教や哲学により、自分の思考・感情・行動を整えることは誰にとっても大事なことだと思う。

 さて、この2-3日縄文時代のお墓や環状列石(ストーンサークル)について思索してきた。昔は縄文時代は屈葬で土葬というようなことを学んだような記憶があるが、縄文時代の葬儀は人類の歴史を見るように非常にバリエーションがある。屈葬もあれば伸展葬もあり、土葬もあるが火葬も風葬、改葬などもある。廃屋葬、環状列石、盛土遺構、貝塚・・時代により、地域により様々な形で営まれて来たようだ。そして、多くの遺品や遺構も死や魂の問題と密接に関係し、祖先の死と魂の問題として立ち上がってくる。例えば環状集落などのデザインなどを考えると、縄文時代の人々はいつも死の世界と隣り合わせに生きていたように思える。また、縄文後期を中心にしての膨大な配石遺構などの祖先の努力(遠方の河原から選別した石を運搬しきちっと聖地をつくる気の遠くなるような努力)は、時代が下ってからの、奈良の大仏の庶民を巻き込んだ造営、神社仏閣、さらに250年以上の禁教の時代をくぐり抜けたキリシタンの世界に、形は違うが投影されているように思う。

 現代は死がどんどん見えにくくなる時代のようで、それは同時に生も見にくくなる時代のようでもある。私が幼い頃は人の死は結構身近で、人の死もそうだが、昆虫をはじめ生き物の死骸を見ることも日常的に多かった。

 テレビをつければ、身体の健康情報にあふれているが、こころ(生育史)や魂の情報はどうなのだろう。

 自分を大切にすることの基本は死を思うことであり、その中から大事な生が見えてくる。死んだらどうなるかは所詮死んでみなければ分からないが、死を想い自分の魂を感じつつ生を大事にする。一日を終え寝る前に感謝をし、朝眼が覚めて新しい命を頂いたことに感謝し生きたいものだ。

 写真は、縄文中期の終わりに未使用の1m程度の石棒4本を残した敷石住居遺構で有名な緑川東遺跡のそばの公園で。

心の世界は今も昔も 7/10 

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