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飛鳥の遺跡から湧き起こる感情がもたらしたもの (湧き上がる感情 8/10)

2019-12-13 | 第四章「愛とゆるし」

 暗い感情に苦しむ方は多いが、オセロゲームのように黒が白にあっという間に変わるように、暗い感情が人生を好転させるきっかけになることがある。

 暗い感情といっても不信感、疑惑感、罪悪感、劣等感、自己混乱感、孤独感、停滞感、絶望感・・というように多様であり、なかなか捕まえがたいものである。しかし、その中でも光と影が明確であり、人生を大きく変える感情として、今日は罪悪感を挙げてみたい。

 縄文ツアーを考えるきっかけになった、NPOで行った奈良旅行のことを少し書いてみる。通常の旅行の多くは、のんびりと心身共にリラックスできればなど、観光地といっても行く先について下調べを念入りにすることはないが、奈良旅行では感受性訓練ということもあり、訪問先の歴史を念入りに調べた。これが意外に重要な意味を持ち、現地に立つと、その臨場感が違っていたように思う。

 写真の飛鳥の元薬師寺は、天武天皇・持統天皇が建設し、お互いの健康を祈念し大事にしたことで有名であるが、さらに万葉集に哀しい歌が残されている大津皇子とも繋がりが強い。持統天皇が編集に大きな影響を与えたと言われる万葉集巻1や巻2に隠れている持統天皇の罪悪感。折口信夫の「死者の書」や様々な小説などを読んでいたので、現地に立つと強烈な感情が湧いてきたことを思い出す。

 ところで、罪悪感を抱いたときの解決方法は、目的志向性と自発性が鍵だと理論的には言われている。そんな中、持統天皇の生き方を考えると強烈な自発性と目的志向性の持ち主だったように思える。幼い頃の祖父の謀殺や母や弟の死の生育史の中から、10名以上の妻の中で危険を冒して天武天皇(当時は大海人皇子)に付き添ったのはただ一人だった。そして吉野で挙兵し壬申の乱を起こし政権を取る。天武天皇が亡くなられた後も、謀略の渦巻く政権の中を生き残っていく。そして、印象深いのは天皇家ではじめて道昭の影響だろうか火葬される。強烈な意思力や自発性は罪悪感とも関係があったと思う。

 奈良旅行で持統天皇を通し罪悪感と向き合う中。私の未解決の6歳の時の罪悪感の遠因が刺激されたのだろうか、その時期に不思議に解決していく・・

 罪悪感を持統天皇から学んできたわけだが、自分の生き方・目的志向性といったレベルから国の方向性といった大きなことまで、罪悪感が契機となって持たらす健全性は大きいと思う。日本の神話や九州の伝説などを最近勉強していて、将来さらに深めて書いていきたい。

 因みに、物語がある遺跡はこうした何かをもたらすパワーに溢れていると思うが、縄文遺跡の大部分は物語が残ってない。しかし、考古学、民俗学、遺伝子科学、文学・・さまざまな情報を駆使すれば物語は出来るのではないだろうか。人の心を動かすような物語。縄文小説にはそのような使命もあるのかもしれない。

湧き上がる感情 8/10

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