退職金支給について | 人事コンサルタントのブログ

退職金支給について

 入社当時は社員も多く就業規則がありました。確か、退職金の記述もあったように思います。ただ、今は社員も少なく(10人以下)、就業規則も見当たりません。社長も変わり、退職しようと思っていますが、新社長から退職金は出ないといわれました。過去の退職者はもらっている(会社名義ではなく、前の社長個人として)現実があります。本当に退職金は出ないのでしょうか。 

 退職金の件ですが、難しい状況ですね。

 退職金は、「支給するという規定がある場合に規定通りに支給せよ」ということであり、 退職金そのものの支給を義務付けているものはありません。

 退職金支給の根拠になる規定(この場合は就業規則)がないのであれば、支給する必要はない ということになります。

 ただ、
1.以前提示された就業規則には退職金の規定があった。
2.実際に過去の退職者には支給されている。 (会社名義か経営者個人かは他の従業員にはわからないことであり、支払われてという事実がある。)
 ということであれば、それを根拠に、支払い義務が発生する可能性があります。

労働基準監督署に相談されたらいかがでしょうか。

追伸
 過去に支払った退職金が、退職金ではなく、 前経営者の善意として、例えば「個人的な慰労金」という形で支給されており、 他の従業員も退職金ではなくて、前経営者の善意ということを知っている場合は 新しい経家者にその善意を強要することは出来ないでしょう。

以上、お願いします。

 

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