五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

防衛機制を考えてみる 其の四

2019年07月22日 | 第3章 無意識の世界

photo Paris Louvre 

14の防衛機制

昇華

生き甲斐の心理学のテキスト86ページ
第8章 心をのびやかにする方法
大テーマ 14の防衛機制(フロイト)

このテーマの冒頭には、
「いうまでもなく人は生涯、幸福に
生きるべき存在です。」
人はできれば、誕生から昨日までの
過去の自分に囚われることなく、
将来の不安におびえることなく生きるために、
個の14の防衛機制を学習しましょう。」
と、書かれてあります。

「防衛する」ための自分の心と身体の動きは、
自分をよりよい方向に生き延びるための
知恵と行動にも繋がります。

ここで、14の防衛機制を一つ一つ
考えていきたいと思います。
『抑圧・抑制・昇華・合理化・感情転移・
置き換え・知性化・退行・逃避・同一化・
摂取・投影・反動形成・補償』

今日は、昇華をテーマにします。
防衛機制「昇華」

テキスト90ページ引用
昇華:
「自分の欲求を、自分の納得できる方法で発散させる事」

不安な事があっても、明るい解釈をして、
乗り切ることも昇華ですが、
心の安定を図るために、都合の良い解釈をして、自分の正当性
を信じ込むことも昇華と云えましょう。

自分の昇華は、ほんとうに自己成長を促す自然体な昇華なのか
はたまた、他者に負担を掛けながらの思いよがりの
昇華なのかを、一旦吟味する必要もありそうです。

91ページに書かれてあるとおり、
昇華は人を美しくします。

私自身の例を挙げるならば、
能楽の仕舞を習い、稽古の時間に集中する事や、
表装作業で手仕事に集中する事等、
一つの事に集中して、囚われている不安感を
一旦全て忘れる時間を持つと、
良き方向に物事が動くような明るい気分になります。

もうひとつは、美術館や博物館に足を運んだり、
映画や演劇、能を見たり、ライブに行ったり、、、
奈良や京都や琵琶湖でアースフィーリングを体感することも
昇華であろうかと思っています。
多様な趣味だと言われても、
私が生きるために必要な行為であるため
趣味だと思っていないところが、昇華の証であると解釈しています。

動くことの出来ない状態になった時への
悔い無き行動の貯金だとも思っていますが、
きっと、このことは、「補償」に値するかもしれません。

いつも人のせいにする昇華や
他者への依存の強い昇華よりも
自分で立つための昇華を大切にしたいものです。

人は独りであることを受容してこその昇華を
愛しむと、爽やかさが醸し出てくることは
真の事であろうかと思います。

テキスト 生き甲斐の心理学 引用・参照


photo 奈良 nara 天川 tenkawa


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