ドリームスケープ(1984年) | 勝手に映画紹介!?

ドリームスケープ(1984年)

ドリームスケープ 

1話ずつのレギュラー放送も始まったけど、オイラは先週の一挙放送で全話エアチェック済みの「キャッスルロック2」(WOWOW)を見始めている…現在は折り返し地点も過ぎた6話目まで消化。残り4話となったところだけど…ここらで小休止と、単発の映画を1本見る。ということで、映画専門チャンネル“ムービープラス”でエアチェックしておいた「ドリームスケープ」を鑑賞…DVDやブルーレイと同じく“HDニューマスター版”を謳っていたが、ウチのケーブルテレビ経由だと、“ムービープラス”は480i放送になっちゃうので、画質はあまり鮮明ではなかった。

超能力を持つ青年アレックス・ガードナー…かつて参加した研究プロジェクトから逃げ出し、現在は能力をギャンブルに使って、自由に生活していた。ある日、強制的に連れ出されたアレックスは、再び研究プロジェクトへと参加することに。旧知の仲であるポール博士や、美人のジェーンの説得もあり、プロジェクトへの理解を示し、対象者の悪夢の中に入り込み、その原因を取り除くという実験に協力するように。直ぐに成果を出すアレックス…プロジェクトの賛同者、政府高官ブレアもアレックスに興味を示す。やがて大統領が、夢の治療を行うことになるが…。

超能力者が特殊な装置を使って(途中から装置なしでも能力を発揮)、他人の夢に入りこみ…その夢の中の出来事を解決することで、精神の安定を取り戻させることができるといふれこみの実験なのだが、これを逆に悪用することで、自然死を装った暗殺に使用しよう…その対象は現役の米大統領だったというSFスリラー。主人公の超能力青年をデニス・クエイドが演じているほか、ヒロイン的な美人博士にケイト・キャプショー、研究のリーダーである男性博士にマックス・フォン・シドー、そして見るからに胡散臭い、政府高官をクリストファー・プラマーが演じる。

夢を題材した似たような作品で思いつくのは今敏監督、筒井康隆原作の「パプリカ」や「インセプション」あたりだろうか?大仰なSF的な設定は“小道具”としての印象が強く、実際にはスリラーの要素が強いかななんても思うんだけど、そのあたりは「秘密 THE TOP SECRET」とか、ああいう作風とも似てるかなと思った。悪夢のシーンで多用される合成技術もかなり甘いし、ある人物の悪夢の中に登場するクリーチャーなどもあまり迫力はないけど…そういう“アナログな懐かしさ”も併せて楽しみたい。悪夢の中の、グニャグニャ曲がった階段のビジュアルは好き。

透明人間になったら、真っ先に覗きや痴漢に能力を使うように、超能力者もまたギャンブルの予想に走るのは定番だろ…人間だれしも、やっぱり金が欲しいという話(笑)主人公のデニス・クエイドは途中から装置に頼らなくても、相手の夢に入り込めるようになるんだけど…そこで“狙ってるおねーちゃん”ケイト・キャプショーの夢の中に無断で入り込んで、寝ている間にイカせちゃう(いや、実際はそこまで露骨じゃなかったぞ)。あのシーンを見てて、きっと「デモリションマン」の中で描かれていたバーチャル・セックスみたいなもんかなと想像するのであった。


監督:ジョセフ・ルーベン
出演:デニス・クエイド マックス・フォン・シドー クリストファー・プラマー ケイト・キャプショー


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