暴走パニック 大激突(1976年) | 勝手に映画紹介!?

暴走パニック 大激突(1976年)

暴走パニック 大激突

週末の外出自粛要請…もともとインドア派(ただのひきこもり予備軍だろ?)なので、まったく気にならない、巣ごもりウエルカム。外に出なくていいなんて最高じゃん!たまってる映画をたくさん見て、あとは積読本もどんどん消化するぞ!そんなわけで、GEOの無料クーポンと旧作55円キャンペーンを併用してネットレンタルした5枚目を消化…旧作の邦画「暴走パニック 大激突」を鑑賞。奇しくもWOWOWで再鑑賞したばかりの「いつかギラギラする日」と同じ深作欣二監督作品。特に狙ったわけじゃないけど、借りた中に深作作品があったので続けてみた。

バーテンの山中高志は相棒の関光男と一緒に、銀行強盗を続けながら生活していた。ある日、新たに押し入った銀行で、逃走時に光男が車にはねられ死亡してしまう!山中はなんとか逃げ切るのだが、警察に光男の正体がバレてしまい、自分のところに捜査の手が伸びるのも時間の問題だった。ため込んだ金を持って、海外へ逃亡しようとする山中だったが、恋人のミチの存在が気になる。さらに光男の死を知った実兄の勝男が、盗んだ金を狙っていた!いよいよ警察に指名手配されてしまった山中は、その場にいたミチを連れて逃亡生活をはじめる…。

今回のレンタル合計は7枚…そのうち3枚が既に鑑賞済みの新作(無料クーポン分)で、残りの4本が旧作の洋画と邦画を各2枚ずつだったんだけど、その邦画はどちらも渡瀬恒彦主演。渡瀬恒彦というのも意識したわけではなく、東映のアクション映画が見たいな、今まで見たことがないものを選ぼうかなという自然なチョイスだったんだけど、たまたま2本ともそうなってしまったという。だからですね、深作欣二監督作品なのも本当に偶然だったんです。ただ、この順番で本作を見たのは、昨日の「いつかギラギラする日」の再鑑賞を意識してますけどね。

主人公の渡瀬恒彦と相棒の小林稔侍が銀行強盗を成功させ、まんまと逃亡をはかる冒頭のアバン、タイトルテロップ…うぉ~「いつかギラギラする日」そっくりだね。味を占めた主人公たちは新たな強盗を計画するも、それが失敗に終わり、仲間の死、主人公の逃亡生活、金の争奪戦、警察や一般人を巻き込んでの破天荒なカーチェイスと展開していくんだけど…けっこう「いつかギラギラする日」との共通点がいっぱいあった。もちろん細かいエピソードは異なるし、「いつかギラギラする日」の方が洗練されていたというか、スタイリッシュさも持ち合わせてたかな?

指名手配された渡瀬恒彦は…海外逃亡したいんだけど、付き合ってるおねーちゃんの扱いをどうするかで悩んでいて、そこに弟・小林稔侍の死を知った兄・室田日出男が現れて、金の横取りを画策。たかとびまでの間、おねーちゃんを連れて国内を逃げまくるんだけど、警察にも追われ、途中で金も失ってしまう。仕方がない、“惚れた女のため”にもう一度、銀行を襲うぞと…。室田さんが相変わらず迫力ある。渡瀬の行方を恋人のねーちゃんからたどるため、そのねーちゃんに付き纏っていた変態オヤジを脅すんだけど、はずみで殺しちゃうシーンが良かった。

最終的に渡瀬逮捕に執念を燃やすことになる間抜けな制服警官・川谷拓三のエピソードなども面白い。いつもは仕事もろくにやらず、制服を着たまま同僚の婦警の家にしけこんで、ヤリまくってる。渡辺やよいって女優さんが、婦警の格好をしたままオッパイをポロンしてたりして…コスプレプレイ感がたまらなくおかしい。警察官、婦警だって人間なんだなって話です。いや、権力の象徴を間抜けに挙句、いつもの反骨か?あとはガソリンスタンドで働く不良のにーちゃんが弱みを握られ、ホモオヤジに襲われそうになり、それが渡瀬恒彦の話にもしっかり絡む。

クライマックスは渡瀬恒彦以外のメインキャラたちが入り乱れての、壮絶でハチャメチャなカーチェイスになだれ込んでいくが…まんま「いつかギラギラする日」とおなじような展開であった。あんなピンチからどうやって逃げ出せるのか…って感じだけど、まんまと愛する女と逃げおおせてしまえる、そして“強盗なんていう美味しい仕事はやめられない”というオチ。やっぱり、オイラの大大大好きな「いつかギラギラする日」の原型みたいなところがあるんだろうなって思いましたね。この作品をこのタイミングでレンタルしてて良かったと思います…超面白かった!


監督:深作欣二
出演:渡瀬恒彦 杉本美樹 室田日出男 小林稔侍 川谷拓三 渡辺やよい 曽根将之 大木晤郎


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