水シャワーがくせになる

 

わたくしのビートルズ 小西康陽のコラム1992-2019

わたくしのビートルズ 小西康陽のコラム1992-2019

 

 

水シャワーがくせになる。
最初は生ぬるい水。

『わたくしのビートルズ 小西康陽のコラム1992-2019 』
小西康陽著を読む。
『これは恋ではない』の続篇。
 
晶文社のバラエティブックスのてい。
往年のサブカルおじさんにはたまらない。やめられない。
 
カバー写真がNHKFM『これからの人生』のWebサイトのトップページに
使われていたもの。
有名な写真家のものかと思ったら、違った。
 
にしても文章がいい。
にしても読みでがある。
ラーメン全部のせって感じ。
映画、音楽、日々の暮らし。
時おりのぞかせる本心。
 
ぼくが初めて買ったCDがピチカートVの『couples』だった。
20代がYMOだったら30代40代はピチカートV。
サウンドと作詞のセンスに脱帽した。
西寺郷太のラジオ番組で著者がゲスト出演したとき、
「詞先、曲先、どちらなんですか」
と聞かれて
「同時です」と答えていた。

NHK-FM『これからの人生』や
TBSラジオ『 SoundAvenue905』も
愛聴した。
DJの選曲感覚と編集センスは似たところがあるのかも。
 
2013年4月7日の日記を引用。
 

倉多江美好きな人多いんだな。倉多江美樹村みのり
オレにとって少女マンガはこの二人だけ。後は読んだことが
ないです。森雅之も、オレにとっては少女マンガ。かも。」

 


インターリュード的意味合いの西村ツチカの漫画が、
レトロでポップで効いている。
かまやつひろしとロンドンへ行った記事が再録されている。
初出の『Gulliver』で読んでいた。

後半の『日記 2013-2018』は、日記マニアなら必読。
これも植草甚一へのオマージュなのだろうか。
 
この結構重たい本を移動中に読もうと
デイパックに入れて歩いていた。
渋谷・並木橋近くで
著者らしき人と遭遇した。
東京だと似ている人は割と本人だ。
以前松濤の坂道で谷村新司とすれ違った。
テニスウエアで小柄だったが、灼けていて精悍な感じだった。
そうでないこともあるが。
恵比寿から、代官山から。どちらから。
映画見た帰りかな。
スグリーンの麻布のリュックに
手に紙バッグ。
ぼくが大学生ならすかさず本とペンを出してサインをもらったが。