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ホタルカズラ(蛍蔓)=千葉市要保護生物指定種 ~ 千葉市緑区

2019-04-19 11:44:18 | 千葉市レッドリスト掲載生物
図書室のある住宅地の花壇に瑠璃色の星を見つけました。



ホタルカズラ。漢字で、蛍蔓。ムラサキ科ムラサキ属のオランダの植物学者ツォーリンゲルさんが命名した種で、つる性の多年草です。
他県ではレッドリストに指定されて種なので調べてみると、千葉市でもカテゴリーCの要保護生物に指定されていました。

つぼみのときは紫色、咲くと瑠璃色になります。


花の時期は茎は立ち上がり、つるの様に横には這いません。花期が終わると横に這っていくそうです。
雑木林に瑠璃色のたくさんのホタルカズラが咲いていたら神秘的でしょうね。



つっこみどころ満載の花の構造ですね。何しろ雄しべも雌しべも見えない。あの白く膨らんだ間の5つの穴と中央の穴に長いストローを持った昆虫が、ストローを挿し込むと見えないけど中にある雄しべに触れて花粉が落ちて、雄しべに囲まれた雌しべに花粉がついて受粉する。自家受粉ですね。

花の構造を調べてみると、中央にあるリング状の柱頭を持った雌しべを覆い囲うように5本の雄しべがありました。そして、穴のように見えるのは5枚の花びらが重なったしわのようなもので、独立していなくそれぞれ行き来できます。合弁花で花びらを中央ですぼめたと想像してください。

他家受粉で考えてみます。雄しべの葯は中央にある雌しべに覆いかぶさるように中央に集まってます。雄しべが邪魔をして中央からストローは挿し込めないので、外側から挿し込むようになります。このためストローは雄しべの横を抜け花びらの奥までいくので、奥にある蜜を吸うまでは花粉がつきません。ストローを抜くときは外側ではなくて中央から抜けるようになるので、雌しべのリング状の柱頭の側面、雄しべの葯という順番に触れて抜かれます。雄しべに触れたストローは花粉がついています。次の花では、花粉のついたストローを雄しべに触れることなく挿し込み蜜を吸って、抜くときに前の花の花粉がついたストローが雌しべの柱頭をこすって花粉をつけます。さらに雄しべの葯にも触るので新しい花粉がストローについて次の花にいきます。


(Canon IXY DIGITAL 510IS)


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