世界中のどこへでも一瞬で移動し、世界のどんな場所でも、まるで鳥のように眺められるグーグルアース。
モータースポーツ好き、乗り物好きのサラリーマンがまず始めたのは、世界中のサーキットと飛行場への旅でした。
北海道スピードウェイ
北海道、温泉で有名な登別の近く、竹浦というところにそのサーキットはある。
サーキットといってもとっくの昔に廃止されてしまっているが、FB友達のアカウントでそのサーキットがほとんど当時のままの路面を残して残っていると知り、久しぶりにグーグル・アースをのぞいてみました。
オーバルを変形させたような高速レイアウト。ストレートはほぼ南北に走っています。
トラックの北西部分はダートコースのようにも見えますが、どうやら土石の採収場のようです。
俯瞰でみるとこんな感じ、当時の面影があるでしょうか。
ストレートを軸に位置を変えてみました。
路面を残しつつ、太陽光発電の発電所になっていると聞いていたのですが、どうやらコースとは別の場所、この画像の右上の部分が太陽光の発電所のようです。
ピット、パドックがあったと思われる部分、建物が建ち、数台の車が見えます。太陽光発電の関係者か、土石場の関係車両か。
このコースが
右回りか左回りかはっきりしないのですが、古い写真を見ると、ピットの建物らしきものを左に見て車が走っているので、どうやら左回りのようです。ということは、ここは1コーナー。この車はコースを逆走していますね。
200年以降も営業を続けていたようですが、このカート場も本コースも、こうして見るとしっかり残っていますが、路面はもう使い物にならないでしょう。
路面を剝がすにも費用が掛かるのでそのままにしていると聞きますが、なんとも勿体ない話です。
Chang International Circuit
数年前からスーパーGTが開催されているタイのサーキット。
近くにサッカー用のスタジアムがあり、スポーツパークのようなものを作ろうとしているのかも知れないが、何にもない所にいきなり作っているという感は否めない。
このサーキットの特徴は、ストレートを延長してドラッグコースを作っていること。
日本ではほとんど行われていないドラッグレースだが、アジアでは人気があるのか?
もう一つの特徴は、ピット、パドックエリアと観客が入るエリアが一つになっていること。
多分コストダウンをしたかったのだろうが、ピット・ガレージの上がグランドスタンドになっている。大きなレースの時はどうやって観客を捌くのか・・・、あるいは大人数の観客が入ることを全く想像していなかったのか。
最終コーナー手前のストレートにもスタンドがあるみたいなので、そっちに優先的に観客を入れるのかな?
East London Circuit
南アフリカ・ケープタウンから東に約900キロ、イーストロンドンという町の南の海岸近くにこのサーキットはある。
このサーキットで1962年、1963年、1965年の3回、F1グランプリが開催された。
このサーキットが今でも使われているかどうか・・・、画像を見た限りでは判別できない。
コース上には何台か白っぽい車が走っている、が、サーキット走行と言う感じではない。どうやらバスのような大型車両も走っているようなのだ。
サーキットの西の端、ターン3ですがどうやら一般道と繋がっているようです。インフィールドには小規模な住宅地らしいものが見えます。
メインストレート、スタート・フィニッシュ・ラインのあたり。鮮明ではないですが、ストリートビューで見ると、ピット・ガレージも残っており、路面にはグリッドも描かれています。小規模なグランドスタンドも残っているようです。
どうやらローカルサーキットしての機能は残しつつ、普段は一般道として使われているようです。
はい、これが証拠写真。前方の白い看板には『次の道路閉鎖日』と書かれており、右下には手書きで日付が書かれています。可動式のゲートも見えますね。
ストリートビューを見る限りはコース幅はかなり狭いです。
かつてのF1サーキットと言えども今は跡形もなくなっているサーキットも数多くあります。一般道としてでもサーキットと言う形がそのまま残っているというのはうれしいですね。
Watkings Glen race course
アメリカの商都、ニューヨークから北西に300キロ、オンタリオ湖に近いワトキングスグレンの町の郊外にこのサーキットはある。
1周5.435キロ、ほぼ鈴鹿同じ距離。レイアウトは岡山国際サーキットをどことなく思い起こさせる。
このサーキットで1961年から20年間、20日のF1アメリカGPが行われた。
この辺りがメインのパドックらしい。ピット・ビルと植栽で仕切られているのが珍しい。
メインゲート。入場が5レーンというのはF1開催サーキットとしてはちょっと寂しい。
これはサーキットの付帯施設かどうかは不明ですが、コースの南に隣接するモーターホームパーク。
モーターホームと言うのはアメリカ独特の居住スタイルだが、お世辞にも裕福な層の住居とは言えない。映画なんかでもそんな描かれ方をしていますよね。
やっぱりサーキットってそういう場所なのかなあとも思いますが、私は住んでみたいです、サーキットの敷地の中に。
Sebring International Raceway
フロリダ半島のほぼ中央部、クレーターの跡か?と思えるような円形の湖沼が多い地域にこのサーキットはある。
周りを農地や草原に囲まれた元軍用飛行場で、1959年に一度だけF1が開催された。
googleのデータによるとこの画像は2009年のもの、現在ではサーキットと小型機用の飛行場を兼ねた施設になっているようだ。
サーキット、といっても1959年当時からはだいぶ縮小しているようで、赤い線でマークしたのがF1開催当時のコースと思われるもの。
メインストレートにはスクールフォーミュラと思われる車体が20台ほど。それにしても路面の荒れ方はすごい。
こっちは大きさとボディーシェイプから言って、マツダのロードスターか?
日本で言うと、筑波みたいな感じか。
Mexco City Sport Park
嘘か本当か知らないが、メキシコシティーという都市は世界一大きな都市なんだと聞いたことがある。
そのメキシコシティーの市街地のど真ん中にこのサーキットはある。
サーキット・・・というよりスポーツ公園があって、その中にサーキットが組み込めれているという、ある意味羨まし環境。
トラックのインフィールドにはサッカーグランドが20面近く、そのほかにもテニスコートやバスケットコートも見える。
ちょっと気になるのが、それらの施設があまりに走路に近く、F1のような大きなレースの特に仮設の観客席が作れそうもないこと。
良くわからないけど、インディーカーレースやGTなんかで使っているのかなあ。
エスケープゾーンも狭そうだし。
最終コーナー手前のシケイン。二輪用か?
グーグルのデータを信じればこの画像は2000年のものなのだが、コース上には車ではなくて人が歩いています。
どうやらコース上が解放されているようで、コース上いろいろな所で人が歩いています。まあ、公園ですから、市民が散歩していても当たり前ですかねえ。
阿讃サーキット
高度5万メートルからの画像。左側の青い部分は瀬戸内海。
こんな高度からでも一応存在がわかるというのはサーキトっていうのはすごいもんだなあと思う。
高度7千メートルからの画像。
かなり形がはっきりします。
このサーキットは阿讃サーキットと言う、四国唯一の公認サーキット。阿讃は「あさん」と読む、阿波と讃岐、両方にまたがるという意味か。
この画像を見て、ここへ行ってみたいと思った。
日本の山間部に良くある斜面にへばりつくような集落と僅かな耕地。そしてその集落の中を通るつづら折りの道。その道を登り切った集落の一番上、山の頂上と言っても良い場所にこのサーキットはある。
この道なら2トンのトランスポーターが通るのも一苦労だろう。
サーキット全景。
反時計回りのサーキットの最大の特徴は左回りの1コーナー。衛星画像では判らないが、実はかなりの勾配になっている。サーキットのホームページで見るとまるでヨーロッパの山岳ラリーコースのようだ。
全長約1000メートル。筑波の半分、富士のストレートより短い。手芋のような形のテクニカルコース。メインストレートもバックストレートも僅かにRがあって、実は純粋なストレートと呼べるものはない。
天気の良い日はさぞ眺めが良いだろう。
セントラルサーキット
兵庫県の山また山の真ん中にそのサーキットはある。
うーん、やっぱり山の中にしかサーキットって作れないのかしら?と思わせるロケーション。
集落を結ぶ幹線道路(?)がすぐ横を通っているのがせめてもの救いか。
これが全景。
ストレートのほぼ真ん中からスタートして時計回りに走る。
ストレートはドラッグレースにも対応出来るようになっているらしい。ヘアピンの途中からストレートに戻ってショートコースが作れそうだが、YouTubeで車載カメラの動画を見ると、どうやらヘアピンの内側はガードレールが置かれているようで、ショートカットは出来ないようだ。
それにしてもヘアピンカーブの中にもう一つのヘアピンカーブがあるというのは非常に珍しい、もしかしたら世界でここだけではないか。
詳しいデータがないので良く判らないが、これだけきついヘアピンを立ち上がってストレートではスピードは乗らないだろう。むりくり感は否めないなあ。
セクター3とストレートの間の三角形の場所にけっこう立派な観戦用のスタンドがある。ここまでどうやって行くのかと思ったら、しっかりとしたトンネルがあるようだ。パドックへも公道側からトンネルがあるようだし、規模が小さい割には細かいところはしっかり作ってある、という印象。