2019年04月19日

京都市下京区「ニューバード」その1

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今回の旅、4日目。宿から1kmほど歩いたとこにある、六角堂(頂法寺)を参拝してきました。いけばな発祥の地ともいわれております。

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更に2kmほど歩き、昭和22年創業の「まるき製パン所」へ。とても人気のある老舗製パン店で、懐かしい対面販売となっております。

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お目当ては、京都市およびその周辺に見られるローカルパン「ニューバード」です。畜肉ソーセージまたは魚肉ソーセージを使う店が多いのですが、コチラでは厚切りハムを使っているんですね。ちなみに営業は6時30分からですが、「ニューバード」が店頭に並ぶのは大体9時30分頃らしいので、もし行かれる方はご注意ください。

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人気No.1だという「ハムロール」(170円)も一緒に購入し、近くの公園で早速いただいてみました。コッペパン・薄切りハム・タップリのキャベツ・マヨネーズというシンプルな構成ですが、これが不思議と旨いんですね。人気なのも頷けます。

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「ニューバード」は揚げ立てだったためか、ご丁寧に「ハムロール」とは別の袋に入れてくれました。計り忘れましたが、長さは20cm近くはあったと思います。揚げ立てということもあって、パン粉はサクッとイイ食感です。

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カレーを生地に練り込んだタイプと、生地に塗ったタイプとがあるようですが、コチラは前者のタイプ。カレー味というよりも、ほんのりカレー風味といった感じのものです。厚切りハム自体も美味しくて、想像していた以上のイイ味わいがありました。これ……ビールのアテにもなりそうですね。しかし何故これが、「ニューバード」という商品名なのでしょうか。

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実は半世紀ほど前に、京都パン組合の加盟店で共通のパンを作ろうとしていたんですね。それを開発したのが、「バード」というお店だったんです。そこの新商品ということで「ニューバード」という名になり、広まっていったのだとか。「バード」は西湖堂製パンという会社が展開していたお店で、ピーク時は京都市内外に60店舗以上もあったそうです。

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西湖堂製パンは2000年頃に倒産してしまいましたが、「バード」という看板を掲げたまま営業を続けるお店が何軒か残っています。その内の1軒が、北大路駅の近くにあるコチラの「バード新町」です。

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しかし店に近付いてみると、このような貼り紙がありました。……残念ですね。

[おまけ]西湖堂のCM



e_aji at 08:00│Comments(4) パン | 京都府

この記事へのコメント

1. Posted by いち   2019年04月19日 22:15
これは知られたら全国的に普及してもおかしくない気がします。ありそうでないものってまだまだありますねえ
2. Posted by A-chang   2019年04月19日 22:19
いち様
近年復活の兆しが見られるので、
もしかしたら広まるかもしれませんね。
3. Posted by ハル坊@東京   2019年04月21日 07:38
昔ながらの「惣菜パン」という見た目で美味しそうですね。変わった名前の由来と歴史もためになりました!
4. Posted by A-chang   2019年04月21日 18:51
ハル坊様
懐かしさも感じられる揚げパンですが、
今風な旨さもありました。

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