哲学の科学

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勉強が嫌いな人々(14)

2020-03-22 | yy72勉強が嫌いな人々


大学のレベルを維持するためには学生数は少数でよい。毎年、定員を減らしていきます。学期ごとに厳しい試験で成績の悪い学生を退学させてよし、とすれば卒業時には入学時の半数くらいになります。
少数の教育しかしない大学に多額の公費は投入できませんから大学の経費は主に授業料と寄付や研究支援金などで賄うしかありません。教員を充実させると、当然、学費は世界一級にまで高くなります。
それで富裕層の子弟だけが有利にならないように(公的私的、ひも付き、ひもなし)奨学金を十分に用意する必要があります。たとえば欧米の例にならえば、大学への(公的私的)研究資金を潤沢にして研究プロジェクトに学部生・院生を雇用させ実質奨学金を支給するシステムなどが可能でしょう。
学生を続けるには、奨学金を得る、あるいは大学プロジェクトに雇用されるために学業成績を上げるというつらさがあり、成績が悪いと卒業できないリスクがあります。ますますいやな学校になります。
行きたい人は多くない。それでも勉強が嫌いではない人はよろこんで勉強して大学を出るでしょう。社会としてはコストもあまりかからず、必要な人材は確保できます。







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