哲学の科学

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宇宙を俳句に閉じ込める(7)

2019-10-12 | yy70宇宙を俳句に閉じ込める


グーグルは百科事典のような事実や学説の記述もありますが、俳句やツイッターのような個人的主観的な記述も含む。道端の広告板や落書きのようでもあります。虚実真偽善悪の判断は読者に任せる。
ひとつのタグについて誰かが書いていることを、世界中のデジタルデータから見つけてきて膨大な羅列として並べます。タグやキーワードで検索することで、記述のネットワークを無限にたどることができます。面白い。役に立つ。勉強になります。
しかしその全体は、どういう意味があるのか?
多くの人が多くのことを書いているので、表示されるデータ量が非常に多くなります。一つのキーワードについても、一人の読者ではとうてい一生かかっても読み切れない。というか、超スピードで読んでも、作られる文章のほうが速く増えてきます。
現代のように俳句人口、あるいはツイッター人口が増えていくと、毎日新しいものが増えていく。全体はどうなっているのか、見通すこともできません。
春の句を検索しているうちに春が過ぎて夏になる。皆、夏の句を始める。すぐ秋になります。秋を詠んでいると全然終わらないうちに冬になる。そしてどっと春の句が出て来る。きりがありません。毎日、数千人が作る。世界の俳句の量は無限に増えていきます。
これはよいことなのか?







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