20代の頃、終電に乗り遅れ、
会社の同期が住むマンションに泊めてもらったときのこと。
そのマンションの上下階に同期がひとりずつ住んでいました。
一つの部屋に4人の男。
ぼくはスーツの上着だけ脱いで、
狭い狭いシングルベッドに、その部屋の家主とともにベッドイン。
すぐに夢さえ見ない深い眠りに落ちました。
翌朝、目が覚めると、ベッドをともにしなかったふたりから、
「おまえの財布から、お金借りたからテヘッ」
ひとの金で、かりそめの夢心地を提供してくれる
女性を下の部屋に呼んだという事後報告を受けました。
声をかけても、ゆすっても一向に目を見開こうとしないぼくを
二人がかりで裏返し、おしりのポケットから財布を拝借される。
お金を勝手に抜かれたことより、
そこまでされて、まったく気づかず朝を迎えた事実に、
我ながら驚愕したことを覚えています。
翻って、本日先ほど友人と話してると、
「1:50にデリバリーの天使が来るから、準備するし♪」
と、嬉々とした声で電話を切られ、
くだんのエピソードを思い出した次第です。
いい子ぶるつもりはありませんけど、
知らないひとを自室に入れる気持ちが、
いまだに理解できません。
その歓びは ぼくには 判らない
そう思ったときに、思い出したのがこの曲。
最近のJ-POP、J-ROCKにケチをつけることはしませんけど、
とにかく、久しぶりに歌詞を眺めてみても、
この言葉の羅列こそ、プロのお仕事やなぁと
感心することしきりです。
かわいいをシャカリキに追いかけるのもいいですけど、
女のひとも、格好いいを、たまには研究してみると、
いいと思います、ほんとよ。
「天使よ故郷を見よ」(クリックすると歌詞が出ます)