ロイ・マグブライドは、地球外知的生命体の探求に人生を捧げた英雄の父を見て育ち、自身も宇宙飛行士の仕事を選んだ。しかし、その父は地球外生命体の探索に出た船に乗ってから16年後、32億キロ離れた太陽系の彼方で行方不明となった。だが、父は生きていた。彼はなぜ生きていたのか。そして、なぜ危険な実験を抱えたまま姿を消したのか。父の謎を追い、宇宙の彼方でロイ・マグブライドが見たものとは。隠された秘密が今、明らかになる。
アド・アストラ 2019年/アメリカ/ジャームズ・グレイ
静かで暗い映像と、静の音楽、そして、ロイの低いテンション、ここまで暗・静・低を揃えてくる映画も珍しいと思いました。
でも、その世界観は決して悪くなく、逆に、徹底ぶりに感心しました。
なので、敢えての?おまけの?猿のシーンは私は必要ないと思いました。
お話的には、特に盛り上がりはないのですが、でも、ラストはどうなるんだろう?と興味は湧きます。
で、最後の方にトミー・リー・ジョーンズが出てくるわけですが、イメージに合わないような、30年も孤独だった人物には見えなかったような、正直、ここでシラけました。
ロイもブラピではなくもう少し若い人だと、父親への複雑な心境をストレートに描けたんじゃないかなと思いました。
宇宙軍はもちろん、月には国境がなく戦争状態とか、月で乗り換え火星へ、火星から海王星へとか、現状を考えるとお金さえあれば可能なんだろうなと、ワクワクではなく不安の気持ちの方が大きかったです。
ロケットの切り離したものとか、死体とか、宇宙もゴチャゴチャになって、地球の環境破壊の次は、宇宙の破壊なんだなーと思いつつ、でも、想像も及ばないくらい広いから大丈夫か…とか、そんなことを考えたりしました。