美女に関する説 第2弾 | アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】

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美術を、もっともっと身近なものに。もっともっと楽しいものに。もっともっと笑えるものに。

アートテラー・とに~が信じる美術に関するを検証していく企画。
それが、『水曜日のアートテラー』 です。

水曜日



さて、まずは皆さま、昨年紹介したこの説は覚えていらっしゃいますか?




名画に登場する美女にメガネをかけ、
美人度がアップするかどうかを検証しました。




確かに、メガネをかけたら美人度が増したのですが。
このたび、名画の美女の美人度が増す新たな方法を見つけてしまいました。
今回僕が提唱したいのは、こんな説です。




名画に登場する美女は、基本的に澄ました表情か穏やかな表情です。
もし、ナチュラルな笑顔になったら、もっと魅力が増すのでは?
それを検証するべく、今話題のアプリ 「FaceApp」 をダウンロードしてみました。




「FaceApp」 とは、写真の中の人物の顔を、




ボタン一つクリックするだけで、老け顔にしたり、


(↑武田鉄矢みたいになりましたw)


笑顔に変えたり、




さまざまな加工をすることができるアプリです。
そんな 「FaceApp」 を使って、名画の美女を笑顔にしてみましょう。
まずは、フェルメールの 《真珠の耳飾りの少女》 から。




笑顔になると、ご覧の通り。




美人度が3割増しになりました!
ただ、その分、ミステリアス度は3割減になった気がします。


続いては、ボッティチェリの 《ヴィーナスの誕生》 で検証。




表情がおぼろげだったヴィーナスが、笑顔になると・・・




やはり美人度は3割増しに!!
どことなく原沙知絵さんにも似ている気がします。


お次は、ロシアの画家クラムスコイによる 《忘れえぬ女》 です。




威圧感満載のこちらの女性も、笑顔になると、ハイこの通り。




美人度もアップしましたが、
恋人とのプライベート写真感 (?) もアップしました。


続いては、こんなパターンでも検証。




モディリアーニの 《おさげ髪の少女》 です。
これまで検証してきた絵画に比べて、写実感は薄め。
「FaceApp」 では加工できないかと思いきや・・・




見事に、ナチュラルな笑顔に!
モディリアーニっぽさは減ってしまいましたが、女の子の魅力は確実に増しています。

ならば、こちらの女性でも検証。




フリーダ・カーロの 《いばらの首飾りとハチドリの自画像》 です。
正直なところ、この時点では、女性らしい魅力はほとんど感じられません。
しかし、笑顔になると・・・




一気に魅力的がアップ。
親しみやすも一気にアップしました。
真木よう子とよゐこ濱口を足して、2で割ったような顔をしています。

個人的に推したいのは、ドミニク・アングルの 《ドーソンヴィル伯爵夫人》




澄ました表情でも、十分に美人ですが。
笑顔になるだけで・・・




より若々しい印象に。
「伯爵夫人」 という肩書とは裏腹に親密さが増しました。
そして、どことなくオフショットっぽい印象に。


では、いよいよ真打登場。
レオナルド・ダ・ヴィンチの 《モナリザ》 で検証です。




この時点でも微笑は浮かべていますが、もう一段階、笑顔にしてみました。
すると・・・




あれっ??特に美人度はアップしていないような。。。
彼女は、きっと笑顔が苦手なのでしょう。
むしろ作り笑い感が3割増してしまいました。
『笑顔』 の加工の種類の中には、
「動揺」 というものもあるので、あえてそれを適用してみることに。




いつも微笑を浮かべているので、
逆に真顔のほうが魅力が増したような気がします。

微笑といえば、この女性を忘れてはいけません。
岸田劉生の 《麗子微笑》 です。




笑顔になると、この通り。




少女っぽさが、かなりアップしました。
スタジオアリスで撮った写真といった印象です。


せっかくなので、男性でも検証してみました。
まずは、ゴッホの 《自画像》 から。




何かを訴えかけてくるような表情。
危ないヤツにも見えますが、笑顔になると、この通り。




危ない雰囲気は、きれいサッパリ無くなります。
笑顔って大事ですね。
特にイケメン度は増していませんが。

イケメンといえば、クールベの 《絶望(自画像)》 です。
この作品を加工してみましたが、イケメンは何をしてもイケメン。
顔の印象に大きな変化は見られませんでした。




ちなみに、アテレコしてみたら、
そんな風にしか見えなくなってきたので、それをお楽しみください。




「えっ・・・俺、もしかしてハゲてきた (汗)??
 前よりも生え際が上がってない?上がったか。上がったなぁ。確実に上がって・・・




無い!!
 上がってないな!うん!気のせいだったよ!良かったー!!」
絶望からの希望です。


最後は、こちらの絵画で検証。
中野京子さんの 『怖い絵』 でもお馴染みの名画、
ポール・ドラローシュの 《レディ・ジェーン・グレイの処刑》 です。




今まさに処刑される寸前のジェーン・グレイ。
その彼女が笑顔を浮かべると。。。




検証結果

確かに、たいていの名画の美女は笑顔になると、魅力度が3割増しする。
怖さが増すパターンもある。





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