千葉正也個展 | アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】

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東京オペラシティ アートギャラリーで、

現在開催されているのは、“千葉正也個展” です。

 

 

 

若手画家のホープとして、大きな期待と注目を集める千葉正也さん。

そんな彼の国内の美術館では初となる個展です。

画家の個展ということで、当たり前のように、

平面作品が壁に並べられている光景を浮かべていましたが・・・・・。

 

会場には予想だにしていなかった光景が広がっていました!!

 

 

 

えっ?!ちょっ?!どういうこと??

 

残念ながら、ノーヒントでした。

キャプションもなければ、ハンドアウトもないので、

その正解は、自分の力で導き出すしかないようです。

・・・・・・・脱出ゲームか何かなのか?

 

まず、何よりも気になるのは、

会場の中央に設置されている空中通路のようなもの。

 

 

 

この空中通路には、何かしら意味があるはずです。絶対。

覗いてみると、木材のチップのようなものが敷き詰められていました。

 

 

 

とりあえず、他に気になるものは一旦保留して、

ひとまずは、空中通路の謎に全集中することに。

そのまま、しばらく進んでいくと、

なかなかに衝撃的な光景が目に飛び込んできました。

 

 

 

思わず、二度見。

いや、正しくは、三度見。

 

 

 

えっ?亀?!!

 

なんと亀が通路を歩いているではないですか。

もちろん本物の。

 

 

 

そういえば、数点の絵画に亀が描かれていましたっけ。

なるほど。ヒントは出ていたわけですね。

なお、この空中通路は、2つの展示室だけでなく、

コンコースやロビーにも伸びており、全体で大きく一周できるようになっていました。

 

 

 

亀にとってのSASUKE?

というか、そもそも、なぜ亀??

それらの理由は何一つわかりませんでしたが。
ただ一つ言えるのは・・・・・

 

 

 

絵画や映像作品が、僕ら人間ではなく、

亀の目線に合わせて展示されていたということ。

亀ファーストな展覧会です。

星

 

 

ちなみに。

展覧会には、もう一匹亀がいました。

普段は公開されていないバックヤードスペースの水槽内に。

 

 

 

この亀の目の前には、何やら怪しげなモニターが。

 

 

 

モニターに目をやると、そこに映しだされていたのは、

展示室内に取り付けられた監視カメラのリアルタイムの映像でした。

つまり、展示室内での僕らのふるまいは、

神の視点ならぬ、亀の視点で見られていたようです。

 

 

空中通路については、まぁ、おおまかには解決したということで。

もう一つの気になる謎に取り掛かることにしました。

それは、会場のあちこちに展示されていたこの作品シリーズに関して。

 

 

 

タイトルは、《温かいギャラリースタッフ》 とのこと。

描かれているモデルは、おそらく、

東京オペラシティアートギャラリーのスタッフさんなのでしょう。

スタッフさんの温かさと、電気毛布を掛けたのは、なんとなくわかります。

ただ、どうして全員が3本指をあげているのでしょうか。

本当は亀が2匹ではなく、3匹いる。

もしかしら、そういうヒントなのかと思い、

くまなく探しましたが、3匹目の亀は見つけられませんでした。

う~ん。亀は関係なく、

単純に 「3密を避けましょう」 ということなのかも。

 

 

空中通路と3本指の謎だけで、

お腹いっぱいになってしまったので。

 

 

 

絵画の中のモチーフが表しているものが何なのか。

蛇の形をしたオブジェや床に置かれた文庫本は何を意味しているのか。

他にも気になったことはありましたが、スルーしました。

 

 

 

貴乃花と貴花田のサインの謎もスルーで。





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