皆さん、こんにちは。川崎です。
前回に引き続き、今回もローマからのお話です。
ローマの観光で有名なコロッセオから歩いて5分ほどの所にサン・クレメンテ教会があります。現在残されている教会は12世紀頃に建てられ、後陣にはビザンチン式の黄金のモザイク画が見事です。
さて、この教会は地下部分を含め3層から成っています。
サン・クレメンテ教会のすぐ下を降りたところに、4世紀に存在した教会があり、一部モザイク画も残されています。残念ながらノルマン人がローマを襲撃した際に破壊されてしまったようです。
さらに続く階段を下りていくと、キリスト教以前にローマ世界で人気を博したミトラ教の神殿があります。ペルシャ発祥(前回ご紹介したアイオーンも!)のミトラは、ローマでは太陽神として崇拝され、コンスタンティヌス皇帝もミトラ教徒だったといわれています。のちに登場するキリスト教がローマ帝国の唯一の宗教となったため、ミトラ教は残念ながら廃れてしまいました。
およそ2000年もの歴史があるミトラ神殿は独特な空気が漂い、何か特別な力があるのではないかと思わせる雰囲気があります。
一般観光客が訪れることができるミトラ神殿はほとんど存在していない為、是非一度は訪れていただきたい場所です。