日本車ではもはや絶滅危惧種になった「背が低い3列シート車」
BMWがまさか作っていたとは・・・正直、リヤハッチゲートを開いた時に驚きました。
「なぜ、荷物が全く積めないんんだ?なんでこんなところに座席があるんだ?」
3列目シートに全く関心がなかったので、(ガッカリするに決まってる。)見てないです。
なので、写真も撮ってないです。
いきなり荷物の積み込みのために畳み込みました。
座席を降り畳まないとゴルフバックは全く載せることができません。
リヤハッチゲートには、218dの文字なので、恐らくディーゼル車なんだろうと。
ボディサイドには、Mのマーク
ちょっと普通の仕様じゃないのかもしれません。この貸し出された車両。
乗り降りがちょっと「よっこいしょ」となる車両です。SUV車両から降りる時のような「地面・・・どこにあるんだっけ?」と恐る恐る足を伸ばす感覚があります。
なんていうか・・・ボディデザイン全体の印象が「これで車高を上げればXシリーズになるってことじゃないの?」という感じなんですよ。
実際、床下をチェックしたところ・・・
FF車?と思ったのですが・・・
リヤにもドライブシャフトがありました。
これ、AWD車両です。
本当にこのボディに最低地上高を稼ぐ足回りを総着したのがXシリーズだと思います。
それにしても、BMWって、ドライブシャフトにまでバーコードをつけているだけじゃなくて、ドライブシャフトブーツの締めつけ金具のデザインも独特・・・こんなカシメ機構他の車両で見たことがないぞ。
この車両もまた、「ドアの音が良い。」
ドア周辺が鉄骨剥き出しなのに分厚いだけでなく、車内プラスチックパネルとの間に何かゴム状の構造物が挟み込まれています。
このドア下端もねえ・・・なんていうか建築物で使うようなゴツいゴムモールが使われています。
こんな分厚いモールを使ったドア・・・あったっけなあ・・・他のメーカーで・・・
夜になるとドアパネル周辺がイルミネーションされる構造です。
BMWこだわりの「でかいシート調整アーム」を使って、シート位置を調整。
ペダルが大きくて、すごく操作がしやすいです。
ただ、困ってしまったのがいつも通りのスイッチ類。
雨の中を走行したのですが、最初のうちワイパー類の操作に手間どりました。
この「AUTO」のボタン・・・運転中にどう理解しろと・・・
同様のことがダッシュパネル周辺にも言えて・・・
この車両も「エンジンを一度切ってしまうと、ECOモードが解除されてしまう」車両なんです。
なので、乗りこんでエンジンをかけるたびにこの「ECO PRO」スイッチを操作しないといけないんだけど・・この写真でわかりますか?どう操作するスイッチなのか。
(正解は、”下げる”。運転席の位置からでは、見えなくなっているECO PROの文字の方へ。)
まあ、ヨーロッパの車両は、Audiとジャガー&ランドローバー社の車両を除いて、「ボタンの文化」だと思っておかないと・・・(日本車の優秀性をまざまざと感じる部分です。)
そんな状況だったので、いつものごとくNavi設定を身構えたのですが・・・
優秀だった。優秀になっていた。進化していましたよナビシステムが。
もう、あの煩わしいジョグダイヤルを使わなくても目的地設定ができます。
この「マイク」のアイコンの位置に合わせた後、「筑波サーキット!」
一発ナビ案内開始です。すごくホッとした。
このスイッチ系の処理以外は、感心する事しきりの車両です。
真ん丸のステアリングホイール。
「量産車に装着するステアリングホイールにこんなにこだわってる会社、あったかな?」と思わされるすごく操作がしやすいデザインです。
握りの太さとか、径だけでなく、このステッチのかけ方がすごくいい!
ステッチといえば、ダッシュボードもこんな感じ。
これ・・・ビニールの真空成形品のはずなのですが、シボの転写の方じゃなくて、ステッチが・・・ステッチが色分けされてる。
・・・・どう・・・やっているのか????
一般的な車両だと、ステッチとシボは同色なんです。
確かにアクセントが効いてるけど、他で見たことがない造形です。
かなりの距離を乗ったのですが、恐らく「M」のバッチの御威光が強い車両のようで・・・
こだわりのステアリングホイールだけでなく、車両自体の動きもとても3列シート車を運転している感覚じゃないです。(というか、最初に3列目シートを倒してしまった時点で、完全にその存在を忘れていた。)
高速道路での段差越えもドイツ車らしく「抑え込みにかかる」セッティングなのは相変わらずなのですが、ボディが揺れた後の収束が素早いです。
エンジンそのものは、「ああ、ディーゼル車だよね。」という動きをします。
マツダのディーゼルが相当に優秀なんだと思わされる回り方のディーゼルエンジンです。
軽油を入れるためにガソリンスタンドへ。
驚いたのは・・・
このキャップデザイン。
いや・・・キャップそのものを開口部の蓋に載せようとするようなデザインの車両はありましたよ。特に外車に。
でも、この・・・真ん中の突起ってなんだ?
おおおおお〜!!!
これだよ。コレ!
これなら、開口部のところにキャップを入れておこうって気になるよ。
他のデザインだと、はめこむのに”面倒臭い”という感覚があって、ブラブラさせたまま給油をしてしまうことが多いんだ。
すごいなあ。この車両。
まあ、そもそも日本車では、給油キャップレスの車両も出てきてしまってるけどね。
それでも細かい配慮が行き届いている車両なんだなあ・・・
そう・・・不思議だったのは、雨の中1日走行したのに走行中はサイドウインドウがクリアだったこと。
この写真では、雨粒がついてしまっているけど(停車していたから)、走行中は、上方のフレーム枠に沿うように雨粒が流れていくデザインだった。
空力効果で意図しているとしたら、ものすごい配慮だね。借りることができてよかった。