ミステリと言う勿れの魅力 | [ridiaの書評]こんな本を読んだ。[読書感想文]

[ridiaの書評]こんな本を読んだ。[読書感想文]

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『ミステリと言う勿れ』5巻を買いました。
わたしはこのシリーズがとても好きです。

すごく好きで、感想が書けません。


あんまり好きだと記事が書けない。

まあ、難しい内容だから、というのもあります。
(大きな要因)



でももう5巻なのでちょっとくらいは書いておこう。




主人公は久能整くん。
謎多きもふもふヘアーの青年。
よく喋るカレー好き。


なんとなく米津玄師に似ていると思ってます。



米津玄師と久能整は似ている
似てると思うんだけど……
似てない?


真実はいつもひとつ、
ではなく
真実は人の数だけある、

というのがこのシリーズの根幹なのだと思います。


存在するのは起きた事実だけで、それを解釈するのはそれぞれの人間だから。


その思想が、わたしにはしっくりくるのです。
わたしもいつもそう思っているのです。



誰もがそれぞれの色眼鏡で世界を見ている。


愚かな人もねじ曲がった人も、賢い人も優しい人も公平な人も、もちろんわたしも例外なく。
ひとつの事象に対しても、みんながみんな違う意見、違う感想、違う感情を持つ。


「なんでわかってくれないの?!」
と腹がたつこともあるし
「そういう考え方もあるのか」
と救われることもある。


整くんは思い込みで見えなくなりがちな「事実」を注意深く見つめ、そこから「真実」になり得る可能性を拾い上げていきます。

「真実かもしれないもの」にはたいてい痛みがあり悲しみがあります。
残酷なことも多いです。

でも、そこに明るさが一筋も無いわけではない。

なにかしら癒しのような赦しのような、やわらかな「真実かもしれないもの」も提示されている。


そこが田村由美の見事なところで、惹きつけられてやまない魅力なのだと思います。





 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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