アミーナ様が成長した数年後の話が読みたい。
アミーナ様、好きだー
剣と魔法とミステリーな今作。
正直なところ、読み進めるのがつらかった。
剣は良い。
ミステリーもいい。
だけどねー
魔法は難しいよ。
なんでもありになっちゃうもん。
著者のなかには線が引かれていたんだろうし、理論で推理する妙は作中でもファルク・フィッツジョンが言っていた。
魔法があったってそれはそれ、謎解きはできる。
満座の謎ときシーンでひとつひとつ解説してくれる親切仕様だったので「なるほどねー」と読んだ。
でもね〜
ミステリーで魔法や超科学が出てきちゃうと「ああ、そう……」て白けちゃうんだよね。
だっていくらでもスゴイことできちゃうじゃん。
(「アルスラーン戦記」も魔法さえなければ……!)
だから魔法が出てきた時点で冷めてたのはある。
魔法じゃないとダメだったのかなー
好きな人には申し訳ないけど、結末っていうか、犯人の正体もわたしの嫌いなパターンだったんだよね……
ミステリーでコレやられるとガッカリしちゃうんだ。
それにあの人はもう死んでたとか。
なーんーだーよーー
……でも、嫌いな作品じゃない。
何が良いって、登場人物ね!
主人公、アミーナ様がすっごく良かった!
箱入り娘でありながら責任ある立場で、その矜持をもちつつ、柔軟。
魅力的な人物像!
中世ヨーロッパの価値観がしっかり描かれていたのもリアリティがあって良かった。
父領主の庇護が消え、怯えおそれながらも気丈に運命に立ち向かう、その可憐な凛々しさに惹かれた。
エンマもいい。
カッコイイ。強い女戦士って燃える。強いだけの納得できる理由もあったしね。
ナヨってる吟遊詩人が詠うときだけキリっとするのもいい。
ファルクとニコラの主従関係も楽しかった。
出来る師匠と有能な弟子の掛け合いってたまらん。
そして。
最終場面。
ほんのり「ラブ」気配あったんじゃない?
うっすらと、あったんじゃない?
このくらいの淡い感情の描かれ方がすきなんだよねー
ベッタベタの恋愛小説じゃなくてさ、友情とか尊敬とか忠誠とか、そこに恋のカケラが混じってそうなのが良いんだよねーー!!
ニコラとのその後が読みたいなあ。
東京創元社 折れた竜骨HP
(全然時代が違うけど)デーン人は「ヴィンランド・サガ」のイメージで読んでた。
そしたら無表情でただ戦うだけでガッカリした。
ヴァイキングの陽気なかんじはないのね。(死んでるからか)
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