朝の通勤時を見る限り、すっかりコロナ以前の状況に戻っている。コロナの感染が収束に向かっているようにしか見えないが、依然、感染者が出ている。リスクがあるなら備えないといけない。暑くてもマスクは外せない。万全でなくても少しでも安心したいから備える。無防備なままではいられない。

不動産のやっかいなトラブルがなぜ起きるか知っているか。それは、よく知らないことをやる気で補おうとするからだ。背伸びをしても背が高くなるわけではない。経験があればすべてかわせるわけではないが、事故は減らせることはたしかだ。ベテランなら普段と違うことはすぐに気づく。無理な要求を”はい”か”いいえ”で答えるだけでないことも知っている。社内でも皆が同じ方向を向いているわけではないし、同じ敵と戦っているわけではないし、同じ温度でその場にいるわけではない。自分の身は自分で守るほかない。

豚をおだてて木に登らせることはしても降りることまでは教えない。自己責任だ。愛社精神の塊のように振る舞う者が、それなりの地位にいて無能であった場合に企業は傾く。会議など何度重ねても意味はない。すでに結論が出ていることがたいていだから。全体像は見えていないのに、わかったように指示が出る。結果が悪ければ、誰かが責任を負う。数字が積み上がらない理由は指示を実行しなかったからというが果たしてそうか。交通事故はアクセルやブレーキの踏み間違いが原因ではなく状況判断のミスの場合が多い。

ずいぶん以前と違って、電柱に矢印看板が設置できない。景観条例ができてから、屋外広告物の取り締まりが厳しく、当然刑事罰が科される。住宅地の奥まった物件だと場所がわからない。偶然通りかかったお客さんを待つわけにはいかない。オープンハウスをするなら、たとえ50枚でも100枚でも予告のポスティングや、数軒でも近隣を訪問して前日までに来場の見込みを取らないと一日をしくじることになる。仕事も家庭もうまくいかなくて、人生を無駄にしていると感じる時に、誰も来ない物件に膝を抱えて座っている担当者が自分だったらと考えてみればどうか。誰もが望んだ姿ではないだろう。夕方、よく眠れたと笑って帰社する者もいるが業界適任者だな。

重要事項の説明の際に、ハザードマップを付け、避難所はここだと書くこともあるが、被害が繰り返される地域にも家を建て、住みたいと望む人もいる。かつて、民主党政権はスーパー堤防はスーパー無駄遣い、百年に一度の災害に備える必要はないと災害予算をカットしたが、毎年、大規模災害は起きている。想定外のことは必ず起こる。つまりは想定内のことだ。各地で家や車や橋が大雨が降っただけで流されているが、救援活動にあたる自衛隊に労いの言葉はない。無事を祈ってばかりでツイートばかりしている政治家は要らない。国民の生命を選別する連中だな。つまりは似非だ。

防衛相統合幕僚監部ツイート写真災害派遣で被災地の救援活動にあたる自衛隊は立派な仕事だと思うし、心より感謝している。画像は統合幕僚監部ツイートより。