2019年12月12日
人間の探究 １４３１ 通力にはよるべからず
※同じ大乗教と言っても、多くの衆生を一発で救っていく大きな法があるのです。それが実大乗教の法華経です。南無妙法蓮華経は大乗教の最たる法です。
人間の探究 １４３１ 通力にはよるべからず
「法門をもて邪正（じゃしょう）をただすべし。利根（りこん）と通力とにはよるべからず。」(唱法華題目抄)
「法門をもて邪正（じゃしょう）をただすべし。」
まず、日蓮大聖人様はこのように言われています。「法門をもって正邪を正すのです。仏教の正邪を正す時には、教判に基づいてやりなさい」と言われているのです。そうでないと、「俺の考えはこうだ」という考え方が出てきます。
日蓮大聖人様の仏教は、「俺の考えはこうだ」ということはありません。あるのは法門だけなのです。法門が沢山あり、「何が邪教で、何が正しいのか？」ということを判断しなければいけません。
そのための前提条件は法門をもって法門を正すのです。法門をやっつけるのに、「自分の考えをもってきてやっつけよう」というのは通りません。「どの仏教が正しいのか？」ということは、仏教の経典をもって論証していかなければいけません。
日蓮大聖人様はその通りやられて、経文を全て分けられたのです。天台大師がそのことは少しはやっていたのです。
まず、日蓮大聖人様は仏教を「五重相対」の教判を立てました。五重相対とは、内外相対・大小相対・権実相対・本迹相対・種脱相対です。
内外相対の外道とは、仏教以外の宗教のことをいうのです。仏教を内道といいます。「何故、仏教を内道というのか？」というと、因果を個人の行動に求めたからです。「貴方はどのような因果でそこにいるのか？ お前は石になりたかったから、石なのだよ」というように、目に見えない命というものがあって、命の発動の仕方は中からくるのです。
「火山が爆発した」「地震があった」ということは、心の外から来ることです。それも本当は違うのです。天台大師は、もっと恐ろしいことを言っているのです。火山が爆発しようと、地震が起ころうが、大洪水が起ころうが、外からのものだと見ていますが違うのです。全て過去世からの因縁です。
そのような外側から来る災害も天台大師は、「全て貴方のやった過去の因縁により、そのような目に遭うのだ」と言っているのです。すると全て内道になってしまうのです。火山・地震・津波は自分の外の出来事です。「心は自分だけのものだ」と普通は考えています。
外側から来る神様も、全て内側の自分の心の中から出ているのです。それは見ている幻影です。地震で死ぬ人、火山で死ぬ人、津波で死ぬ人、全て自分の中から出ているのです。災害に遭ったのではありません。自分がつくった過去の因縁によってそのような世界を見ているのです。
これは、戸田先生も同じようなことを言っていました。飛行機に乗って落ちるとはどのようなことかというと、たまたま「飛行機で死ぬ」という運命の人が何百名集まったのです。だから飛行機が落ちるのです。
それで同じ運命体として死ぬのです。それも「これは仕方ないよ。俺がやったことではない」と言っても違います。貴方がやったことなのです。そのような人間が集まった時に飛行機が落ちるのです。
地震もそうです。「地震に遭って大変な目に遭う」という人が集まっているから地震が起きてくるのです。凄い考え方です。そのような意味でいうと、僕は災害に遭ったことは一度もありません。
Ｓ君は新潟地震、長岡地震、それから阪神淡路大震災に遭ったのです。地震のある所へ自ら行くのです。不思議なことですが、そうなのです。
だから、内道も外道もよく考えたらありません。内道しかないのです。外で起きていることは、自分とは関係ないと思っているから、そこに人間は神様を見るのです。神様がやっているのだと思うのです。
法門をもって正邪を正すべきであり、そこで日蓮大聖人様がつくられたのが五重相対と、その他の教判です。仏教には内道と外道があり、今度は内道の中にも枠組みがあり、「仏教というものはどのようなものか？」と上から鳥瞰したときに、８万４千巻と言われている全ての経典があります。
最初にお釈迦様が説いたのは、少ない人に説いたのです。それを小乗経といいます。小乗経とは、「少しの人しか乗れない乗り物」という意味です。そのうち、「私も仏教を習いたい」という人が大勢増えてきたのです。少人数に教えるやり方を変えなければいけません。
その大衆を救うためにつくったのが大乗教です。それが仏教の中にはあるのです。仏教の中味を見て「これは小乗経だな」「これは大乗教だな」と分けられるのです。阿弥陀経は大乗教です。「阿弥陀仏を信じれば、全ての人は極楽浄土へ逝ける」という教えです。これは大乗教です。
「座って座禅を組め」「断食をしろ」というのが小乗経です。そんなことは、一握りの人達にしかできません。戒律をつくって「この戒律を守りなさい」と言ったら、多くの人はできません。
それを広げて「多くの人を救わなければいけない」というので、阿弥陀経をつくったのです。阿弥陀経は権教といいます。仮に人々を救うために作った教えだから、権大乗教というのです。小乗経と大乗教と分けてみて、大乗教の中でも人々を救う教えがあるのです。
ストゥーパ（塔）にお釈迦様の骨を入れて、その周りをクルクルと周って歩くのです。「お釈迦様の功徳がもらえる」というのも、一つの大乗教のやり方です。
小乗経は自分が修行するのです。大乗経は信じることを教えたのです。信じることによって、仏教は成立するのです。山の中に入ってヨーガをやるのは、貴方はよいかもしれませんが、それでは多くの人は救えません。
多くの人を救うためには仮の教えをつくろう。「阿弥陀仏を唱えると、西方極楽浄土へ逝けるのだ。これが仏教の目的なのだ」と説いたのです。これが権大乗教です。
同じ大乗教と言っても、多くの衆生を一発で救っていく大きな法があるのです。それが実大乗教です。南無妙法蓮華経は大乗教の最たる法です。「南無妙法蓮華経と唱えなさい。そうすれば貴方は成仏できます」と言うのですから、少しの人間を救うための法ではありません。
そのように「法華経と阿弥陀経を比べて、どちらが正しいのか？」ということが、「法門をもて邪正（じゃしょう）をただすべし。」ということです。諭師・人師の言葉によるものではありません。法門によれば、「何が正しいのか？」ということが書いてあるので、「法門をよく見なさい」と日蓮大聖人様は言われているのです。それが大事なことなのです。
「利根（りこん）と通力とにはよるべからず。」
利根（りこん）とは、才能ということです。通力とは、神通力のことです。例えば麻原彰晃が空中に浮いたという話は、ウソなのです。実際は飛び跳ねていたのです。そのようなものを通力というのです。
「人相・手相を見てあげましょう」「私が八卦（はっけ）で占ってあげます」というように、普通の人間と違う能力を持っているのです。そのような通力をもって「どの法門がよいか」と言っても、当てにはなりません。八卦で「ガチャ・ガチャ・ガチャ・・・・。阿弥陀経がいい」と言ってもダメなのです。こんなことをいくら言ってもダメなのです。
ちゃんと法門の中味を調べて、法門の道理を見ていけば、何が正しいのかわかってくるのです。通力や利根（りこん）は必要ありません。
偉大な物理学の博士が「法華経とはこうだ」と言っても、物理学の頭で法華経を見ているのです。一般の人は騙せるかもしれませんが、法門は法門の中で正邪を決めていかなければいけません。どんな物理学博士が出てきても、法華経のことはわかりません。法華経を勉強しなければ法華経はわからないのです。
そのようにしっかりとわかっていくと、法門は法門の中で決着をつけていけばよいのです。ノーベル賞を受賞した先生でも、或は物理学者でも法華経のことはわからないのです。わかった人は、正しく教えていかなければいけません。
そうすると、教える人も仏法の功徳が出てきます。教えられた人も仏法の功徳が出てきます。このような正しいことをやっていると、途端に狂った魔が出てくるのです。有りもしない架空の話をつくって訴えたりするのです。馬鹿はみんなそんなことをやるのです。そんなウソ話だとわかるのに、警察はわからないようにやるのです。
朝鮮人のウソ話はみんなそうです。韓国は日本の１０倍も訴訟があります。しかも、証人は全てウソなのです。それでも訴えるという不思議な民族が韓国人です。そのようなウソの訴訟を平気でやるのです。煩わしい民族です。
★★★事務局よりお知らせ★★★
アメーバブログで、「中杉 弘の徒然日記」
好評連載中です！！
↓
http://ameblo.jp/nakasugi-hiroshi
人気blogランキング、よろしくね！
↓↓↓
コメントは、ここにお書きください↓↓↓
この記事へのコメント
4. Posted by 行合84 2019年12月12日 06:13
中杉先生ブログ拝見いたしました。相撲道に、心技体と言う精神が有ります。世界の、ノーベル賞を受賞された研究者の皆様方も、此の心技体の精神が大切であると思います。仏教の大乗経、実大経の、南無妙法蓮華経は、全ての方々が成仏出来る法です。世界レベルの頭脳明晰さと、日蓮大聖人様の南無妙法蓮華経を、併せ保つならば、誠に人類の役に立つ成果になると思います。そして、本物の心技体が揃うと思います。中杉先生講義ありがとうございました。
5. Posted by 事務局より 2019年12月12日 09:31
お知らせ
麻薬中毒の朝鮮人の書きこみは全て削除しました。
誰も朝鮮人の煽動には乗りません。
松沢病院へ行きなさい。
麻薬中毒の朝鮮人の書きこみは全て削除しました。
誰も朝鮮人の煽動には乗りません。
松沢病院へ行きなさい。
6. Posted by 江田島健児 2019年12月12日 12:03
甚深のご講義ありがとうございました。感謝しております。 日蓮大聖人様が佐渡御書で烏の黒きも鷺の白きも先業の強く染みけるなるべし。外道は知らずして自然と云い、と言われているにも関わらず、全ての現実が全て自分自身の因果の投影であるということが正直なところ深く信じ切れていません。日常生活が上手く行かないと不運な偶然と思い舌打ちしたり人のせいにしたりします。
先程思い立ってネットを検索したところ昭和20年8月6日から9日までの約75時間の間に広島から長崎まで移動して2回被爆した人が記録に実名で残っている人だけで何と9人もいるとのこと。
国鉄山陽本線で広島から下関。下関港から船で門司港へわたり何らかの手段で福岡から長崎へ到達して2回目の被爆となったのだろうと思います。
当時の混乱からして偶然にしては出来過ぎた話です。
つきましては五重の相対の内外相対がそもそも体でわかっていないので一生成仏抄の文字の理解を越えた本質の部分が心底からわかりたいと思います。
都て一代八万の聖教三世十方の諸仏菩薩も我が心の外に有りとは、ゆめゆめ思ふべからず、以下の内外相対の部分ですが因果律を信じ切れない凡人が確信を持って楽しい一生を送れる解釈ご講義をお願い出来ればと存じます。
江田島健児拝
7. Posted by 大田 2019年12月12日 12:31
今日の講義拝読しました。
「法華経は悟りを得た師匠から学ばなければ分かりません。勉強をしなければ分からない教えです。学んだから分かる教えではありません。」と言われて入会した日の事は忘れられません。
何処の宗教の先生も質問される事を嫌がり、褒められる事、煽てられる事を好みます。
正理会は分からなければ質問をして分かるまで聞きなさいと言われています。
私の境涯が低いのですから分からない事があっても当たり前です。信じて学んで行じて日蓮大聖様の御心に近づきたいと思います。
魔が出てきたと言う事は本物の教えである証拠です。
博士 ありがとうございます。
「法華経は悟りを得た師匠から学ばなければ分かりません。勉強をしなければ分からない教えです。学んだから分かる教えではありません。」と言われて入会した日の事は忘れられません。
何処の宗教の先生も質問される事を嫌がり、褒められる事、煽てられる事を好みます。
正理会は分からなければ質問をして分かるまで聞きなさいと言われています。
私の境涯が低いのですから分からない事があっても当たり前です。信じて学んで行じて日蓮大聖様の御心に近づきたいと思います。
魔が出てきたと言う事は本物の教えである証拠です。
博士 ありがとうございます。
8. Posted by マリー 2019年12月12日 20:16
法門をもって正邪を正していくにはしっかり勉強していかなければいけないなと思います。
9. Posted by 弥生 2019年12月13日 02:26
>6
昭和20年8月6日から9日までの約75時間の間に広島から長崎まで移動して2回被爆した人が記録に実名で残っている人だけで何と9人
ご投稿ありがとうございます。
驚きました、中杉博士のようにあらゆる福運のある方がいらっしゃる一方、大変驚きました。
昭和20年8月6日から9日までの約75時間の間に広島から長崎まで移動して2回被爆した人が記録に実名で残っている人だけで何と9人
ご投稿ありがとうございます。
驚きました、中杉博士のようにあらゆる福運のある方がいらっしゃる一方、大変驚きました。
10. Posted by 青山 2019年12月14日 04:37
御講義ありがとうございます南無妙法蓮華経を中杉博士から正しく学び、法をもって世の中を正していく事が大事であると思いました
