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2020年09月13日

8月の本

暑さのせいか、すっかりアップするのを忘れてました。
なんかおかしいと思ったんだよなー。


 ・54字の物語 怪 - 氏田雄介
 ・アリス殺し ー 小林泰三


61xZwEQqUfLクイズ番組の出題ネタに使われていたので、ちょっと読んでみました。クイズだから54字という訳ではなく、そもそもが54字の物語だったんですね。

この本、結構種類があるようで、他にも
ZOO、史、百物語などがあります。

タイトル通り本作は「ゾクッ」とくるお話で構成されています。まずは、54字の物語。ページをめくると物語の解説が。
こんな短い物語に解説!?と、思うことなかれ。
短いからこその解説なのです(笑)
最後の話を読むと、目次に戻ってみたくなります(笑)
短い中に見える世界。少ない文字数に多くの可能性を見いだすことが出来る一冊です。






51LfIPEQ2AL名前は知っていたけど、今回が初読みの作家さん。
ちょっと変わり種の推理小説。
題材はあの有名な不思議の国のアリス…ということは知っていましたが、なるほどそうきましたか。

不思議の国に迷い込んだアリスの夢を連日みている大学生の栗栖川亜理。
夢の中でハンプティダンプティが墜落死した翌日、学校へ行くと『玉子』というあだ名の研究員が屋上から転落死していた。
その後も、夢で見た死が現実でも起こるということが続き、亜理は夢と現実の死は繋がっていると確信したが、なんと夢の中ではアリスが無実の罪で犯人にされようとしていた。連続死の謎を解き、真犯人を見つけることが出来るのか。

あー、冒頭からのナンセンスな会話にめげそうになりました(笑)アリスの世界そのまんまって言えばそうなんですが。
登場人物もしかり。白兎にマッドハッターなどなど。
舞台設定に、ファンタジーか?SFか?などと戸惑い、やっぱり推理小説かー、でもやたらグロいのはホラー要素も混じっているのか?というごった煮感もありつつも、ちゃんと仕掛けも謎も回収するあたり、やっぱり推理小説なのであります(笑)
ファンタジーで色づけされてはいますが、人の命がモノのように扱われているので、苦手な人は苦手かも。度が過ぎると滑稽よねー、と気にならない人には気にならないでしょう。ま、残酷な童話もいっぱいあるよね、的な。

伏線に触れてしまうので言えませんが、推理小説を読むにあたって、思い込みというのはいけないことだと重々承知しているにも関わらず…やってもーた。
全然関係ありませんが、栗栖川亜理なんていうもんだから、一瞬、有栖川有栖氏の本だっけ?と思ってしまいました(^^;
非常に気になるのが、蜥蜴のビルの存在。続編にも出ているらしいのですが、死んだんじゃなかったんでしたっけ?
どういうことか確かめたいので、続編も読んで見ようかな。
ちなみにこの『メルヘン殺しシリーズ』は、クララ殺し、ドロシイ殺しと続くようです。っと、ティンカー・ベル殺しもあるんかいっ。


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noritama594 at 14:09│Comments(0)本嫌いの読書感想文 

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