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カテゴリ:スキー
前回の記事で
夏油の急斜面ゲレンデを登ったと書いた。 で、蔵王の横倉の壁も登れるかも、とも書いた。 それ、実は、冗談で書いたのではないのだ。 横倉の壁を登ってみたいという気持ちが 心の中でフツフツと湧き上がっていたのだ。 それは一緒に登った弟子も同じだったらしい。 そうか、お主もそう思ったか。 じゃあ登っちゃおうか。 と言うことで、登ってきた。 (え?) 横倉の壁に。昨日、弟子と二人で。 ろくに計画も立てないまま まずは横倉ゲレンデへと行ってみた。 ここから歩いて行く? う~む。 壁に辿り着くまで1時間以上かかりそうだ。 それだけで果ててしまう。 もうちょっと上にホテルがあったな。 そこまで車で行ってみよう。 ホテルの駐車場に停めた。 ここからなら大分近いぞ。 とは言っても 無断駐車するワケには行かないので フロントに断らねば。 怒られないかな。 「すみませ~ん!」 「はい、いらっしゃいませ」 「あの…、この辺りを散策したいのですが 1時間ほど駐車場に車を停めててもよろしいでしょうか?」 「あぁ、はい。お泊りのお客様がいらっしゃいませんので大丈夫ですよ」 「ありがとうございます。お借りします」 気持ち良く笑顔で許可してくれた。 それにしても、客がいないって言ってたね。 週末なのに寂しいね…。 と呟いたら弟子が言った。 「ドジボさん、そうじゃなくて チェックインの時間に早いので まだお客さんが来ないから大丈夫ってことですよ」 あ、そっか。 「ドジボさん、失礼な!」 確かに、私たちが登り終わって ホテルに戻ってきたときには 車がたくさん停まっていた。 人気のホテルなんですね。 優しいアストリアホテルさん、失礼しました(笑) さて、ホテルからテクテク歩き出す。 10分ほどで横倉の壁の麓に着いた。 ここを登るのか。 38°の壁、大変そうだな…とは、全く思わない。 むしろ楽しそうでワクワクする。 さぁ登ろう! 夏油の大会では全力で登ったので 途中で脚が動かなくなるわ 息が苦しくなるわ 吐きそうになるわで 大変だった。 今回はマイペースで ゆっくり登ったので ぜ~んぜん苦しくなかった。 すんごく楽し~♪ 滑りやすく歩きづらく 時々這いつくばって 草木の切り株を掴みながら登る。 注意するのは 後ろにそっくり返って落ちることだ。 シーズン中、下まで滑落してるスキーヤーを 何人も目撃した。 雪のないこの状態で転げ落ちたら 血まみれになってしまう…。 そのスリルもまた楽しい♪ 五合目ぐらいで下を眺める。 おお、冬の間によく見る景色だ。 今は紅葉がきれい。 ロープウェイが見える。 この時季も観光客が結構乗っている。 「お~い!」 手を振ってみる。 ロープウェイ内で係員が案内してるかもしれない。 「横倉の壁をご覧ください。バカちんが登っています…」と。笑 いつも滑ってる斜面。 ここをビャンビャーンと落ちて行ってるのか。 雪がないと一層急に感じる。 よくこんなとこ平気で滑ってるよ。笑 そんなことを想うと 斜面に対して愛おしさが湧いてくる。 さぁもう一頑張りだ。 約20分かけて、やっと登り切った。 ふぅ疲れた~。 ゴロンと寝転んで一休み。 青空に飛行機が飛んでいる。 冬のシーズン中は よく飛行機雲をたなびかせてるけど 秋の日は湿度が低いのだろう 白い機体だけが静かに移動して行く。 気持ちいい…。 意味のない充実感に包まれていた。笑 こんな下らないことで幸せになれるなんて 何という単純な精神構造なのだ。 …スキーヤーって。 (ドジボだけやろっ!) 帰りは流石にここを降りられない。 迂回コースをテクテク歩いた。 ちゃんと草が刈ってある。 ゲレンデ全てを草刈りしなくちゃならないんだから スキー場を維持するのって大変なんだなぁ。 1日券5000円ぐらい安いもんだ。 あ、だからと言って 調子こいて値上げしないでね。 ホテルまで戻ってきて無事終了。 ひょんなことから こんなアホみたいな…じゃなくて こんな楽しいことに結びついた。 ひょんなことって言うのはこうだ。 まず、カスタムフェアで弟子が夏油温泉の入浴券をゲットした。 ↓ 使用期限が10月いっぱいで いつ行こうかと考えてた矢先 夏油スキー場のゲレンデ逆走大会をみつけて ついでに参加することに。 ちなみに、入浴券をもらったのは弟子だけで 私は実費で行かねばならないのだが 楽しそうなので参加。 ↓ 逆送してみて、その面白さを体感。 ↓ 夏油を登っておいて 我らが横倉の壁を登らなければ 蔵王に申し訳が立たないでしょ ってことで今回決行。 ↓ チョー満足。 楽しそうだと感じたことを 素直にやっていくと どんどん楽しさが増すってことだな。 早く横倉の壁を滑りたくなった♪ シーズンが待ち遠しい人も もうイエティで滑った人も クリックしてチョーダイませ。 にほんブログ村 スキーランキング お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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