ぐるりと四国の東半分をドライブで廻る旅もすでに後半戦。
牧野植物園 に立ち寄って高知駅にほど近いホテルに一泊したものの、
この先がまだ長いこともあって市内はほぼ素通りになってしまい…。


中岡慎太郎 にだけ触れて坂本龍馬に触れないのは片手落ちですけれど、
先を急ぐということで、高速に乗り四国山地の中へと分け入るべく進んだのでありました。


高知自動車道を行く

四国に来て五日目、ご覧のようにようやくにして天気が回復したのは何とも幸い。
山の中で雨に見舞われたくはありませんしね。




ところで晴れ渡れば景色を眺める気にもなり(何しろ運転は他人任せですから)、
時期的に新緑の山々と思うところながら、どうも植生が関東あたりとは違うのですかね。
新緑といって思い浮かべる山のようすとは色合いが異なるような…。


関東の方では山の色合いは深い緑でどちらかというと暗色系でもあろうかと。
新緑の時期こそ、若々しく照り映える気がしますけれど、
こちらでみちみち見かけた山々の木々はもっとずうっと明るいなと思うところでして。
照葉樹林というのでありましょうかねえ。

照葉樹林は、人間が利用のために伐採など人為的撹乱をすると落葉広葉樹林に遷移してしまう場合もある。また現在は開発やスギ、ヒノキなど針葉樹の植林などによる人工林への置き換えによって、その大部分が失われてしまっており、まとまった面積のものはほとんどない。

Wikipediaにあるこのような記載を見るにつけ、かなり人の手が入った関東の森林に比べると
四国の山には手付かずの自然な森林が残っていることになりましょうか。
フレッシュな緑が文字通り新鮮なものに思えたものでありますよ。



とまれ、大豊ICで高速を下りた車はやがて、途中休憩を目して道の駅「大歩危」へ。
いつしかまた徳島県へと戻っていたのですなあ。




国の名勝にもなっている大歩危(おおぼけ)は吉野川中流域にある渓谷でありまして、
たぶんその名の由来は文字通りに「歩きでは危なくて通れない…」てなところからでしょうかね。
近くには小歩危(こぼけ)という地名もありましたなあ。


以前の出張の折、高松から高知へと土讃線の特急でこの辺りに通り掛かりましたですが、
鉄道の線路もなかなかすごいところに敷設されているなという印象でした。


そんな山深く渓谷に道を阻まれた土地だからでしょうか、
あたりは妖怪の伝説が数多く残る「こなきじじいの里」でもあるというのですな。


道の駅には「妖怪村」なるアトラクション施設(?)が併設されておりましたよ。
怖いもの苦手なたちとしては素通りしましたけれど(笑)。



それはともかく、道の駅「大歩危」での小休止の後には、

ここを右におれて、さらに山合い深くに分け入っていくのですな。


ところで、思い返せば徳島・鳴門を発して以来おしなべてといいますか、

どうも四国には軽自動車が多いなあ(しかもこれがスピード出して、速い速い)と。

何故?と思っていたわけですが、これから先の道を進めば進むほど、

「こりゃあ、軽でなくちゃ…」と思い至ることになるのでありました。