すぐには席を立てず…
今なお上手く言葉にできません。
重いテーマを真正面から掘り下げた作品で、容赦なく心臓の深いところをえぐられました。
反芻するには重すぎる衝撃もあったり、わかっているようでわかっていない現実を突きつけられて苦しくなったり。
感動という感情とはちょっと違った刺さり方ではありますが…
ラストシーンの美しさは圧巻で、涙と共に心の棘が洗い流されました。
結局凪沙は思うように生きられないまま終わりを迎えたようにも見えますが、その思いがしっかりと受け継がれたことを見せてくれたので、そういう意味ではハッピーエンド…
というより、これはむしろハッピーへのスタート。
という気がしています。
今、一果は凪沙の思いを胸に、その道のスタート地点に立っているのでしょう。