たまには百合でも | 茜の話

茜の話

恋愛に性別は関係ありそう。

時々ドラマで見るような女性同士の、いわゆる百合というのはあまり共感できない。

自分の経験とは違うとか、ステレオタイプの描き方に違和感があるのだと思う。

 

結局私が好きなフィクションは友情の延長だ。

前にミス・シャーロックをテレビでやっているのを観たけど、あのくらいがちょうどいい。

というか私が前にブログに書いた好きな女優二人が主演と助演やってるんだから、注目をせざるを得なかった。

 

シャーロック→竹内結子、ワトソン(和都さん)→貫地谷しほりという夢のバディ。

 

変わり者のシャーロックだけど、とにかく美しすぎる。

綺麗だしスタイルいいしオシャレだし。

 

最初の出会いは、少なくとも和都さんにとってはいいものじゃなかったはず。

だけどある事件で知り合って、不運な和都さんが住む場所を失い、結局シャーロックとルームシェアをすることになった。

なぜシャーロックはルームシェアを許し、次第に心も許していったのか、そこはとても興味深いしまだ謎が残る。

 

まぁとにかく、シャーロックと和都さんの距離の縮まる様子や、本音と表の言動の違いが面白い。

二人ともずっと「友達じゃない」って言い続けるんだけど、和都さんは自分の家に気になる男性を呼んでいるにも関わらず、シャーロックが出かけると我慢できずにそちらに付いていくからね。

 

和都さんの辛い経験から発症したPTSDや、体に残った傷跡を、なぜか悟っているシャーロック。

シャーロックが和都さんに時々見せる、無感情の中の興味深いような心配そうな表情がとてもよかった。

気遣う言葉は一度として言わないのに、落ち込んだ和都さんが帰ってくるのを確実に待っていたし、人や感情に興味がないのに和都さんには特別な何かを持っていた。

 

最終話あたりは結構辛かったのだけど。

実際に最終話は「え、本当にここで終わりなんですか?ハッピーどころじゃなく、どちらかというとバッドエンドに近い?」というソワソワ感の中終わった。

 

でも救いはやっぱりあって。

ぜひとも2期をやってほしいと思う。

 

なんでシャーロックと呼ばれるようになったのか、過去に何があったのかをまだ語られていない。

二人の友情をまだまだ見たい。

 

 

百合というジャンルを我が物顔で語れるほどの者ではないのだけど、相手のために命をかけられるというのは素晴らしい百合じゃないですか。

最初は友達とも認めていなかったのに、シャーロックは和都さんの名前すら全く呼ばなかったのに、和都さんがピンチになって救わなきゃならなくなった時にシャーロックが見せた特別な感情が、確実に百合だったと思う。

 

あんなに完璧で弱いところなんて見えなかったシャーロックなのに。

むしろ結婚や恋愛感情や子供の非理論的な言動を嫌がっていたというのに、シャーロックはずいぶんと変わった。

だからこそ、この先が知りたいと思う。

 

百合をものすごく深く語れるわけじゃないって書いたけど、時々観るからね。

男女の恋愛ものも嫌いじゃいんだけど。

その中に、予期せぬところで現れる女性同士の深い友情(とその先の何か)っていうのが、いいんだよな。

 

これも現実逃避で、ストレス解消のひとつ、ストレス解消のひとつ。