楓の会  2019年4月吟行会
日 時: 4月13日(土)
集 合: 京成本
線 江戸川駅(各駅停車)
     午前 10時00分
吟行地: 小岩緑地

句会場: レストラン パリセチエム

参 加: 7名

 

江戸川駅に着くと、駐車場脇の桜がかなり散っており、もう若葉が生い茂るほどになっていた。この辺りの桜は早かったことだろう。

 

久々に訪れた江戸川河川敷。広い河川敷に出るとふと深呼吸をしている自分に気付く。春先の・・・樹木の花(梅に始まり、辛夷、木蓮、桜など)終わると下草の花々が咲き乱れるようになる。そんな人の目線の上から下へと移る変化に、自然がいかに我々を楽しませてくれるかを感じる。

広い河原のベンチに腰掛けて春風に吹かれていると、そんな有難さを思い出す。ただ少々残念なのは、ひっきりなしに行き交う電車の音なのだが、それも大きな自然に包括された人の営みなのだと思い返すと、赦す気持ちが湧いてくるのを覚えた。

 

菖蒲が田に整然と植えられ、水が入るのを今か今かと待つ。五月の声を聞く頃には菖蒲田に一気に水が入れられ、花は成長を促され、その月の終りには「菖蒲まつり」の知らせとなることだろう。

空には雲雀がさえずり、河原の先のグラウンドからは野球少年たちの声が鳴り渡る。先の湿地で勢いよく飛び交うのは・・・ツバメ・・・だ!

今日が私たちの「初ツバメ」の便りを聞いた日となる。なんと長閑な・・・麗らかな春の一日だろう。

週末を迎えるまで、あくせく働いて迎えた一日は、時間の流れも穏やかで優しい。そんなことを感じながら、少しずつ頭を「俳句モード」に切り替えていった。