テーマ:映画館で観た映画(8348)
カテゴリ:映画
別れの言葉が教えてくれる、ホントの気持ち。 戦争が終わり、復興に向かう昭和の日本。 闇稼業で小金を稼いでいた文芸誌編集長の田島周二は、優柔不断なダメ男だが、なぜか女にモテてていた。 ある時、まっとうに生きようと決めた田島は、複数いる愛人に別れを切り出そうとするが、彼にとってそれは至難の業。 田島は彼女たちとの縁を切るべく、金に目がないキヌ子に頼み込み、ニセの妻を演じてもらう。 そう、キヌ子は泥だらけの顔を洗えば誰もが振り返る女だったのだ! 男は女と別れるため、女は金のため―。 こうして、水と油のような二人による“嘘(にせ)夫婦”の企みが始まった。 ●この映画の主人公の名前は、田島周二。 太宰治の本名が、津島修治。 よく似ているのは、わざとか、偶然か? ●映画の中で、キヌ子が大量の味の素を酒の肴にかけていたが、太宰も味の素好きだった。 この映画、戦後すぐ昭和20年代の話。 この時代の暮らしぶりが素敵だ。 作家は、もちろん原稿用紙に手書き、取材で地方に行くときには、着物に柳のトランク。 男性も女性もおしゃれをするときには、帽子が必須、 キヌ子の帽子、かわいかった♪ 女優の服がレトロで可愛い。 田島の妻の静江(木村多江)が着ているかすり柄の紬やバーのママやエキストラが着ている着物には、宮本(衣装)の祖母が実際に使っていたものを使用したり、 美術スタッフとも話し合いをし、統合性の取れた色彩の世界を構築したりと、戦後の昭和という時代設定をあらわしたという。 舞台でも、キヌ子役は小池栄子が演じたというが、彼女以外考えられないくらいにはまり役!! にほんブログ村 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2020.02.19 23:24:20
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