出勤前に、ちと寄るところがあり、いつもと違う時間の電車に乗った朝。
フィレンツェに、もうすぐ着くぞーというときに、車掌さんがアナウンスを。
いつもならフィレンツェ到着のテープの音声が流れるだけなのに。
すると、
「この電車を運転している技師が、この電車の運転を最後に退職いたします。
彼は、40年勤務してくれました。
最終となりますので、電車を降りられましたら、ぜひ彼にお声がけください。」と。
このアナウンスの後、拍手が起こりました。
いいねー、こういうところ。
アナウンスした車掌さんも粋だし、それに応えるイタリア人も。
わたくしが、電車を降りると、
運転席付近に、ご家族、ご友人でしょうか、人だかりができていて、
おじちゃまが降りるやいなや、
フォ～！とまるで有名俳優が来たかのように雄たけびと、
アウグーリ！(おめでとう～)という叫び声、
パンパンパーン☆とクラッカーが舞っていました。
ビデオを撮ったのですが、撮ったつもりで、ボタンがちゃんと押されてなく、
ヤマ場の過ぎた、最後の3秒だけどうぞ(笑)
電車に、クラッカーの紙吹雪が貼りつこうが関係なし(笑)
このおじさまに関係のない見知らぬ人たちも拍手をしたり、
おめでとう～と言って通り過ぎていました。
こういう時、日本だと「お疲れさまでしたー。」とねぎらいますが、
イタリアは、
「退職おめでとう～☆」と、お祝いの言葉をかけるんですね。
こういうところにも、国民性が表れているように思います。
祝ってもらって、
この先の新たな人生も楽しくすごすぞー、と良いスタートが切れる気がして、
おめでとうっていうの、いいな☆
「お疲れ様～♪おめでとう～☆」って両方言ったら完璧だね。
退職のおじちゃまは、この方。
真ん中の赤いネクタイのおじちゃまです。
おじちゃま、退職おめでとう～。
おじちゃんを囲むのは、見事に全員おっちゃん(笑)
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