5番の刺繍糸

趣味の針仕事・庭仕事・料理を中心に、日々のあれこれを綴ります。

刺繍のブローチ

2017年04月04日 | 刺繍

刺繍ブローチ、つくりました。
atsumiさんの『刺繍のエンブレム』から。
サテンステッチ、フレンチノットステッチ、
チェーンステッチ、バックステッチの4種類でできてます。
色はやっぱり指定とは違います。



最初、真ん中のピンクと緑のしましまリングを刺して、
青紫で縁取りを入れるとなんだか色が濁って見えて、
アレレレレ?と思いましたが、
まあなんとかなるだろうと保証のない期待を抱きつつ、
周囲の青紫部分を刺し濃いグレー部分を刺していくと、
ふふぅーん、なんとかなったじゃん!で引き締まりました。(笑)
で、最後の黄色のチェーンステッチですね。
これでバッチリまとまりました。うん、楽しい。



老眼で気楽に刺した割に、意外とサテンステッチも揃ってるかな?
サテンステッチはいわゆるべタ塗り表現なので、
最近は「あんまり面白くなーい」と思っていましたが、
きれいにできると嬉しくなって「やっぱり、ありだね」となるので、
現金なものです。(笑)

サテンステッチを初めて刺した頃は、
今よりもうんと気を遣って刺しているはずなのに、
全然思うように目が揃わなくてガッカリしてました。
でも今では何が違うのか、あんまり集中力を使わなくても、
そこそこには仕上がるので、自分でも不思議です。
「慣れた手」なのでしょうね。
ありがたい。



で、裏はこんなです。コサージュピンを縫い付けています。
白い糸は刺繍のぐるりをバックステッチで処理した結果です。
手づくり感、満載!(笑)
布は切りっぱなしでほつれ止めを塗っています。
最初、ほつれ止めがドロドロとしたゲル状になっていたので、
古くなっちゃった?と焦りましたが、
ラベルの説明を見ると、そういう時は70℃で温めておくれよ、
と書いてあったので、容器ごと湯煎。
無事、サラサラの液体に戻り事なきを得ました(笑)。

楽しいですね。
でも、前の花刺繍より面倒に思うのはなんでだろう。
進み方が遅いというか。
完成していく感が少ないからかな?

早速、このブローチをして外出しました。
大きさもあって少し主張も強いので、
今度はもっとベージュ寄りの布地に刺すといいかもしれません。



花文字刺繍 ピンク&ブルー

2017年03月31日 | 刺繍

花文字の刺繍、出来上がっています。
ピンク系の華やかな楽しさと5
cm×9cmという手頃な大きさのおかげで、
前回アップした後、すぐに出来上がりました。

このまま額縁に入れても良かったのですが、
それではいかにも澄ました感じで逆にもったいないと思ったので、
これをバスケットカバーに仕立てるつもりです。

と思いつつ、刺繍が楽しかったので一旦「A」を置いておいて、
引き続き取り掛かったのが、同じく「M」の花文字刺繍。



今度はブルー系で刺してみました。
糸は指定のアンカーではないので、
色はバランスを見ながら自分で取り合わせています。

ピンク系は大体思うがままに刺していくと雰囲気出てきますし、
色自体が華やかなので、抑える分には加減がしやすいのですが、
ブルーは寒色なだけに、華やかさを出すにはちょっと難易度が上がります。

といっても、手持ちの糸の色数にもよりますが、
「これとこれとこれ」と最初に決めた色を頑なに守るのではなく、
実際に刺しながら次に持ってくる色(糸)を布に当てて、
確認しながら「いいな」と思う雰囲気の方を選ぶといいと思います。



具体的には、薄い色のバリエーションで刺しながら、
濃い色をポンポンと持ってくると纏まりやすいです。

緑は割とクリアな黄緑を中心に2種と、
少し深めのいわゆる「緑」はごく一部に引き締め役として配置。
花はパステル調の青と紫を2色、濃いめも青と紫を2色、
そして繋ぎの色を青で1色選んで配置しました。
基本は薄い色です。

綺麗だけどはっきりした濃い色ばかりを並べると、
お互いにケンカして垢抜けないですし、
かといって「薄い色=くすんだ色」にしてしまうと、
元気がなく華やかな楽しさに欠けてしまいますので、
まあ、どの雰囲気を狙うかですが、
実際に刺してしまう前に、まず糸を当てて見てみて下さい。
そのためには、遊びとしていくつか糸の色数を持っているとラクですね。
試行錯誤するストレスがなくなり、楽しく進められますよ。



私の感覚としては、
クリアな色の中にくすんだものを1色持ってくると、
そこだけ汚れたような感じがしますので、
トーンを合わせると纏まりやすいです。
敢えて外したい場合も、刺す前に布に当てて確認すれば、
「汚れ」か「奥行き」か判断できますので。

あと、ここで「薄い色」と書きましたが、
実際に店頭で糸を選ぶときに、あまりにも色味のない淡い色を選ぶと、
布の上では色が分からなくなりますので、ここにも注意が必要です。
「薄い」んですが、色は割とはっきりと乗ったものを。
というのも、この図案の花は大きくてもひとつ5mm程度。
大方1本取りで刺していきますし、小さくて色が分かり難いのです。
分からないということは、これも汚れ(くすみ)に見えてきます。
ですから、糸束で見ているときには淡くて優しくて綺麗な色…
と思っても、そこから2段階ほど濃さを上げた方が良いでしょう。
「A」にあるバラなど、中心が濃くて4色ほど使うのですが、
色のグラデーションが必要な場合、
思ったより濃いめから始めると綺麗です。

以上、刺しながら思ったことも書いてみました。


 


花文字刺繍

2017年03月23日 | 刺繍

最近、乙女なのですよ。
花模様に凝っています。

図案は細かいのでざっくり写すに留めて、
指定のステッチでバランスを見ながら埋めていってます。

あぁ…目が疲れた。
3時間くらいぶっ通しで刺したかしら。
もうちょっとやりたいんだけど、
一度限界までいくと今日の内には回復しないので、
闇雲に刺すより、置いておいた方がいいのかな。
あぁ、ひとりの晩ご飯、何にしよう。

情熱のまま勢いで差し上げてしまいたいのに、
こういうところがままならなくなってきた。
にっくき老眼!



 

 

 


魔法をかける

2016年12月26日 | 日々のこと

やった! 今日は指がまったく痛くない!
ギターの弦を押さえる左指が、これっぽっちも痛くない!!

すごいな、人間の体。
すばらしいよ、順応する指先。

コードチェンジも随分とスムースになって、
自然な繋がりまで、あともう一息!といったところ。

一晩寝たら変身してる感じ。

指先もコードチェンジも。

「今日もちゃんと練習すれば、明日も変わってるかな?」
どこがどう、という意識ではないので、
そうやって、毎日魔法をかけているような気分です。

嬉しいのと同じぐらい不思議で、
ついつい、書いてしまいました。
たったこれだけの内容なんですが。(笑)


 

 

 


指、大丈夫です。ギター、すごいです。

2016年12月25日 | 日々のこと

ギター、毎日続けています。
たいした内容はしていませんが、
日々、私の指先は進化しています。

お伝えすべきは、昨日は指が痛くなかったこと。
おお、すごいっ!
何も感じないと言ったらそりゃ嘘になりますけど、
(あの弦の細さとテンションですよ!)
痛くはないんです。
これはすごいです。
拷問が拷問でなくなった瞬間です。(笑)

車に乗っている間、左手だけ指を甲の方に引っ張って、
「曲がれ~ 曲がれ~」言うてます。
ビジュアル的には、「反って!」なんですけど。

夫と比べると、驚くほど反りません。
私のは、棒立ち状態の”森永の小枝”です。
テレビでマツコ・デラックスを見る度に、
「あの親指の角度、羨ましいなぁ~」と思います。
第一関節から上の、角度限定でね。(笑)

夫は、相変わらずCがきれいに鳴りません。(ごめんね、バラして)
どうなんですか、やっぱり、
ド・ミ・ソのCちゃんは、基本中の基本でしょうか。
まず最初に鳴らすべきコードなんでしょうね。

「指立てて!」
「立ててるよ!」

「ちょっと横に倒して押さえた方が、多分腹がベターっと付かない」
「ひゃー、難しい!上手くいかないー」

「もうちょっと長く練習すれば、指も固まってきて痛くなくなるし、
ベターっと他の弦にも触らなくなるんじゃないかなぁ」
「だって、痛いんだもーん…」

そんなやり取りを繰り返しながら、夫は仕事から帰っても何度もギターに向かい、
やっぱりコードが鳴らなくて挫けそうになると、
ドレミファソラシドを単音で鳴らし、
今時点で出来ることを繰り返して、気持ちを立て直しています。
その”ドレミファ”が可愛くて…。(笑)

私は「現実逃避だ~」とからかいたくなりますが、
でも、役に立つことを言ってあげるのもいいんだろうけど、
「大丈夫」
「みんなやれば出来てること」
「練習を続けてさえいれば」
と、気持ちを支えてあげるのが大事だと感じています。
その、一見気休めな言葉がどこまで本質として相手に届くか。

役に立つことが全てではない。
最近、本当にそうだなぁと、しみじみ湧き上がる思いです。


 


新しいものの話

2016年12月24日 | 洋裁ほか

この春、妹が十数年振りに学生に戻って忙しくなるのを機に、
身の周り、家の中の刷新を図っています。
息子(甥っ子)の小さい頃の洋服、おもちゃの処分から始まり、
自分のワードローブの徹底整理、自分の勉強部屋を新たに設えたり、
百均などの既存の小物を利用したインテリア小物造作など、
新たな趣味も同時進行で広がっているようです。

その中で、甥っ子の服は文字通り”売るほど”あるそうで、
自宅の離れを利用して、一時、ショップをオープンするようです。
ターゲットは、その年代の子供たちを持つお母さんたち。
そこで私にも、何か作品を作って欲しいという依頼がありました。
離れて住んで久しい妹ですが、まあ姉妹とはいいもので(笑)、
「お姉ちゃん、ショップをするから作品作って!
ね、のんびりしてる暇ないよ。私が学生になるまでの話だから」
だそうで、”誰がのんびりしとるんじゃい!”
(例えのんびりしていたとしても、それはお姉ちゃんの自由!)
と思いつつ、「は?へ?まあ、作れと言われれば作るけど、
そんなに作れないよ?アナタ。お姉ちゃんも時間ないもの」
と、ちょっとニヤけながら応えた姉が、
翌日には作ってしまった刺繍の額が、コレです。(笑)

妹はかつて、大学生をしながら古着屋を営んでいました。
裁縫系の手芸は全く不得手な彼女ですが、
物と人を結ぶ、人と人を結ぶというネットワーク構築とその運営、
また、物事を見極める勘と見通す感性、
そういったことに大変長けたものがありました。
生まれながらのものですね。羨ましいことに。

私がシュゲイ作品を作るようになって、
「売りなさい」と絶えず勧めてくれたのも彼女ですし、
実際、彼女は(一部)売ってくれましたし、買ってもくれました。
でも私は私で、その誘いに魅力を感じながらも、
あくまでもシュゲイに振り回されたくない、とステップは踏まず、
(ここが妹と私の違い)今に至るといったところです。

一時、ショップは本当に進みかけた時期があったんですが、
ちょうどその機を狙ったかのように、
私の方で、シュゲイとは全く関係のない分野で、
本格的に取り組まなければならない事業が起こって、
頓挫したことがありました。
このときも彼女がプロモートしてくれていましたので、
本当に頼もしく、ありがたい妹です。



さて、この額縁はマットが二重になっていて、2枚目(中側)のマットは、
入れる作品に合わせて取り外せるようにもなっています。
マットとマットの間はクッション材が挟んであるので、
1枚目も2枚目もガラス面からスペースがあり、
刺繍のような立体作品でも、縫い目を潰すことなく収めることが出来ます。
この額縁を店で見付けたときには、すぐに「刺繍を入れよう!」
とイメージが浮かんで、まとめて購入しておいたものです。
日の目を見られそうですね。

妹への報告のためにちゃちゃっと撮った写真なので、
いかにも淋しそうな(?)風情ですが、
実物は、思いのほか上品にでき上がりました。
気に入ってます。
布が見えている部分は6センチ弱ですので、額自体小さく、
同じシリーズで作ったものを、並べて飾ってもらうと一層素敵。

果たして、買って頂けるんでしょうか。
妹は色んな意味で「売りたい」、現実派の人。
私は一本の道筋により「売れなくてもいい」、ひねくれ者。
すみません、白状すると、
値段設定も、妹のアドバイス聞きませんでした。(笑)

だって、売れなくていいから。
これって最強。(今のところ)

そのうち、現実を見たら、
そそくさと妹の指示に従うこととなると思います…。(笑)
年の離れた妹ですが、頼りになります。
よろしくね。


 


指先がえらいことになってます!

2016年12月21日 | 日々のこと

最近、よく身の周りに新しいことが寄ってきます。
そして、チャレンジしています。

4ヶ月前から、MEC食。
基本的に、肉、卵、チーズを食べています。
体をつくる脂質とタンパク質を必要量摂ります。
力が体にみなぎりますね。疲れ知らずです。
夫は随分と体が引き締まりました。

そして、夫と話をするにつけ度々辿り着く話題の中から、
「昔、あれをしたかったんだよ」ということ。

まずは、大型バイク。
それぞれ違った場所で青春を送っていて当時は知る由もないですが(笑)、
大型バイクに乗りたかったんです、私も夫も。
でも、ふたりとも免許を取らずにここまで来てしまいました。
今からこれに取り組むのはちょっと現実的ではないわねぇ…
というのが私の実感なのですが、
結構、夫は今でも本気で取りたがっています。

そして、ギター。
自分で弾けたら楽しいだろうなとは常々思っていたけど、
本当にごく最近になってから、猛烈にマスターしたくなった!
となればもう仕方がない、ある日「ギターやりたい!」と私が叫ぶと、
なんと夫が「俺も!」と。
えっ?そうだったのー?(笑)

この45
年、音楽がとても身近にある生活を送っていて、
スマホにありったけの曲を入れている状態だけど、
(そのためにスマホを買い換えた)
その中でも、あのアコギの懐かしく豊かな響きは、
今の私の心を何とも言えず、刺激するのですね。
ほとんど意味もなくですが、私も年取ったのかな…なんて思います。(笑)

それに単純に、サッとギターを取り出してサラリと奏でる姿はカッコイイ。
バンドの(エレキ)ギタリストをカッコいいと思ったことはないのだけれど、
YouTubeNHKの”おやすみ日本”で弾き語りをした星野源を見たとき、
猛烈にギターが弾きたいと、決定的に思った。

そして、私は実行する人です。(笑)
「ギターをやりたい!」という夫婦の合意を見たとき、
それは「よし、ギターをやろう!ギターを買おう!」に昇格し、
数日後、2
人で楽器店で3万ウン千円のギターを選びました。
(本当は1万円台のでもいいかなと思っていたけれど、
やはり道具は正直。)

そして、練習を始めて今日で4日目になります。

いや、ギターって何がすごいって、
一番に言わなきゃいけないのは、
指が思いのほか痛いのよーーーーーッ!ってこと。(>_<)

左手にとって、ギターは拷問具に近い。
あの細い金属の弦を、柔らかい指の頭でそれ相応の力で押し込むのだから、
一発で細い線状の跡が走り、しばらくすると中3本の指先が赤く熱を持つ。
なんということだろう!と思ったけれど、
でも、それもこれもギターを触ればこその証で、
2日目になると、心なしか指先が鈍感になっている(慣れている)ような気がして、
「毎日練習することで指先が慣れてくる」という金言を胸に、
15分ずつくらいの練習を毎日34回続け、今日に至るというところです。
周りにギター弾きが全くいないので、
教本とDVDとネットの情報首っ引きで、全くの独学です。

ドレミファソラシドは連続して弾けます。
これは楽勝で、一度ポジションを覚えれば何てことはない。
コードはまずAから入り、CDEG
と付随する7mは何とかいけます。
セーハ(指一本で複数弦を押さえる)のあるFBは特訓中です。
6弦全部押さえようとすると、フツーに第2関節のところが浮きますし、
3弦を押さえると、もれなく1弦がミュートされます。(笑)
今後の指のしなり(反り返り)に期待です。
っていうか、指のストレッチやってます。
あとは、簡単なコードチェンジもはじめました。

音程を自分でつくる楽器としては、トロンボーンを吹いていましたが、
あれはポジションさえ守れば、音は基本的に出ますからね。
でも、ギターは音を出すだけでも、すでにアクロバットの合わせ技で、
しかも、あんなに痛いってどういうこと!?
ちょっとしたカルチャーショックです。

意外なことに、グローブのような手をした夫も、
「痛ーい、痛ったーーっ!」と半ベソ状態なのが
可哀想と思いつつも笑っちゃうんですが、
私は数回のコード不協の後、指を立てたり横に流したり、
手首をすこしひねったり親指の位置をずらしたりで、
鳴りの悪い弦を修正していけるのですが、
(これが成功すると、次から自然とうまく鳴るようになる)
夫はどうもままならないようで、痛さも相まって、
毎回の練習時間がちょっとずつ短くなっていってるんですよね。
「がんばれ!」「大丈夫、練習あるのみなんだって!」
声をかけ、時には横に立って見様見真似でアドバイスもしてますが、
初っ端からうまくいかないというのは、本人曰く「光明が見えない」
とのことで、楽譜も読めないからTAB譜も取っ付きにくいしと、
方々でストレスを募らせているようです。

でもねぇ、でもですよ。
たった数日で諦めモードでどうする!と私は言いたい。
楽器をナメちゃあいけない。

私は3歳からかなりみっちりピアノをやっていたこともあり、
当然、楽譜は読めるし、左右の手が別の動きをすることはもとより、
人よりは独立してよく動く指を10本、獲得しています。
しかしそれもあくまでもピアノのための指であって、
私だって不安を言うと、手が子供のように小さいという点では、
やはりギターには不利だろうし、要領を得ないうちは、
満足な押弦だって非力な私には気合のいることで、
腕も短いから、ギターを抱えるだけで肩が凝るんですよ?
ただ、そんなことをいくら並べてみても、
ギターに手の大きさは関係ないと経験者から聞けば、
(5歳の子が大人用のギターで名演奏をするそうです)
それはそうなんだと、練習しかない、練習さえすればと、
信じて乗り越えていくしかないんですね。
楽器こそ、基礎は反復練習しかないんです。

ただ、肝心なその部分について、
私は楽器の経験があるから体感的に分かる訳で、
そうでない夫にすれば、
最初から何もかも上手くいかないように見える状態は、
とっても苦しいことなのかもしれません。

がんばれ、夫!
弾けるようになりたいって言ってたじゃん。
やってさえいれば、絶対できるようになるんだって!
そのくらいのものなんだって!

今日、私の人差し指に小さな水ぶくれができてました。
無理をしないように続けますが、こうやって指ができていくんだと、
日々の変化は嬉しくもあります。
長く整えていた爪も深爪気味に短くして、ギター仕様にしました。
ネイルの趣味は、一時捨てます。(笑)

あの、体の一部のようにして、まるで違う意思が隠れているかのように、
素敵なコードを奏で続ける、素っ気ない風のギター弾きには本当に憧れます。

私もあんな風に弾けるようになるかしら。
それはどのくらいの道のりなのかしら。
なんだか、ワクワクする。
いつか必ず、夫とデュオを奏でよう!






 


旅の荷造りが苦手です

2016年12月05日 | 日々のこと

「旅の荷物は少ない方がいい」
いつも、ここからのスタートです。
ずっと昔からのモットーです。

20代半ばで、40日間のアメリカひとり旅をしたとき、
機内持ち込みサイズの布製コロコロひとつで歩いていました。
バックパッカーという訳でなく、普通のツーリストとして、
ホテルで小物の洗濯くらいはしながら、それでも何不自由なく歩いていた。
あの旅行は本当に身ひとつ、それでいて快適と共にという気持ちで、
とても爽快だった覚えがあります。

なのに、結婚してから……というか、
自分の身が固まったから?年を取ったから?
旅の荷造りがすこぶる苦手になりました。

定番が決まらない。
持って行くべきものはほとんど決まっているはずだし、
もちろんそこから準備をするのですが、
かといって、機械的には適応できない。

…ああ、正直言って今では苦痛ですらあります。
出発が近づきそろそろ荷造りしなきゃと思いはじめると、
あれこれシミュレーションをして計画を練らなきゃなりません。
これを何往復かしていると、もうすでに疲れてきます。

ファッション的、TPO的、気候対応的配慮の洋服の準備、
それに合わせた靴とアクセサリーのチョイス、
今はロングヘアなのでスタイリングに必要な小物の数々、
(それでも、ドライヤーなんかは持って行きませんよ!)
そしてガジェット系の充電を含めた小物の準備。
音楽が手放せないので、ソフト面の整備と本のチョイス。
(やっと先日、容量が足りなくなっていたスマホを替えて、
持ってる音楽は全部入れ込みました。ああスッキリ!)
昔は必要なかったスケジュール張や常備薬(痛み止めなど)、
実家に行くときはこれに加えて、時間を過ごすための編物や刺繍などの、
ソファに座ったまま出来るネタを仕込んでいきます。
さらに夫を残していく場合は、彼のための食事の準備もありますし、
そういう時に限って、無性に掃除がしたくなるのは私だけでしょうか。

おおー、書いているだけでもゲップが出そう。(笑)
決して過剰な準備をしたいという欲求じゃないんですよ、
むしろ、効率的合理的に兼ね合わせられるチョイスをしたい。
そこのこだわりなのかなぁ…いずれにせよ複雑なのかなぁ…
こうやって家を空ける前は、非常に重い気分になります。
ちょっとした迷路に入り込んだ気分です。
本当に、適当に切り上げられないと旅行自体をやめたくなるほどで、
いや、実際やめたこともありますしね、一回だけ。

なぜこんな風になってしまったんだろう…?

最近、学生時代の友達二人(どちらとも独身)と旅行に行った時も、
私が一番荷物が多かったですね。
彼女たちは、学生の頃からさっぱりとした身支度で、
それぞれの雰囲気は違いながら、私もそこの一人だったんです。
なのに、なのに、今はねぇ。

いや、荷物が多くたって準備に時間が要ったって、
特段、問題はないと思うんですよ。
必要なものを揃えて鞄に詰めて持って行く。
ただ、そこへ至るまでの彷徨いが苦痛なのです。

さて、もうすぐすると、12日間の旅行に出なければなりません。
ふーぅ。
ここのところ、何日かに分けて、思い立った時に必要なものを適宜、
旅行鞄の横に置いていくようにして、
そこを通るたびに目にして、納得したり取り替えたり、
忘れ物を思い出したり、もっといいアイディアを思い付いたり、
そうやって、”旅の荷造り”と付き合っているところです。

でも、もっとすっきりと荷造りをするためには、
自宅のワードローブぐっと減らすこと、
すなわち、”ワンパターンの女”になることだなぁと思っています。
地曳いく子さんの本『服を買うなら、捨てなさい』を読んで、
なるほどと思ったのですが、ワンパターンだろうがなんだろうが、
自分に似合うものをずっと着ていればいいと。
バリエーションや違う印象を演出するのと引き換えに、
イケてない自分をわざわざさらすことはないと……
なるほどねぇ。

詳しくは『服を買うなら、捨てなさい』に譲るとして、
これが実行できれば、荷造り自体も簡単になるはず。
『フランス人は~』『ドイツ流~』などのスッキリ暮らす系は、
文化も背景も思想も違うのであまり当てにしないのですが、
『服を買うなら~』は良かったですね。何だか道が見えました。

さて、現実逃避もこの辺にして、
荷造りの仕上げに入らなきゃ。

12月は、気が急きますね。







『逃げるは恥だが役に立つ』 星野源編

2016年11月26日 | 日々のこと

星野源さんを、知っていますか。
俳優で音楽家で文筆家の、源さんです、源さん。
『逃げ恥』の平匡(ひらまさ)さんとして、ガッキーの相手役をしていますが、
薄ぅーい顔立ちに地味ぃーな性格、いわゆる奥手なサラリーマンで、
なにひとつアドバンテージの得ようのない役回りに文字通り思いますが、
彼の役者としての良さっていうのは、じわじわ染み出てくるんですね。

本当に薄い。
顔が。
声が。
身長が。

でも、彼から目が離せないんです。
困りました。

もちろん脚本、演出、配役など、
ドラマ作りとしての秀逸さがあってのことですが、
彼の何がいいのか、ひと言では言い表せないのが続いていて、
私は『逃げ恥』のドラマそのものより、平匡さんそのものより、
星野源にムズムズしてますよ。ムズムズ、厄介ですよ。

手はじめに、エンディングテーマ曲の「恋」を手に入れました。
iPodに入れて”アーティスト”を見たら、
源さんの最新アルバム『YELLOW DANCER』が入ってました。
ごめんなさい。そうでした、入れてたんでした。
これまで1回も聴いてませんでした!
でも許して下さい、これを機会に源さんのアルバム全部入れましたよ。
1st 『ばかのうた』、2nd 『エピソード』、3rd
Stranger』。

SUN」が主題歌だったドラマ『心がポキッとね』も、
変なドラマだな~、山口智子いらないな~と思いながら(ゴメン)、
阿部サダヲが楽しくて観てました。
印象的だったあの曲が、
星野源だったんだ!
そうして、後追い過ぎる認識が始まりました。

YouTubeで片っ端から検索。
ラジオ番組が引っ掛かります。
そこでまず、変態だということが分かりました。

著書も買いました。
「そして生活はつづく」「働く男」「蘇る変態」
やっぱり、変態でした。
引くほどの変態です。

でも、携帯代の支払いであんなに濃密な話が書けるかと驚きました。
初っ端の文章です。
舞台から映画、
ドラマでシリアス、コメディ、コントまでを表現する俳優で、
(コメディとコントは決定的に違うと私は思っている)
ほぼすべての曲を作詞・作曲・編曲し、MV制作、別キャラ出演、
ギターやマリンバを操る歌い手で、House Ver.としてひとり自宅録音の楽曲制作、
それでこんな文章まで書いてケロッとしている、35歳のゲイノウジンーー!?
ダメ押しは運命的で象徴的にも思える、
31歳でのクモ膜下出血、生死を分ける2度の手術からの復活。
いやいやいやいや、濃すぎませんかー、星野さん!
あんなにお顔は薄いのにー!(スミマセン)

夫婦で毎週『逃げ恥』が楽しみで、
家の中では『逃げ恥』が環境映像化して流れ続けていますが、
それだけ観ていても、いざ車のBGMで源さんの顔を思い出そうとすると、
思い出せないことがあります。
というか十中八九、
思い出せません。ボンヤリし過ぎです。
挙句、間違った顔を思い出します(この人)。

何なんでしょうねこれ。願望入ってます?(笑)

いや、でも私、源さんが不細工とは言ってませんよ。
じゃなくて、彼は”ところ”によって顔がかなり違うんです。
「定まらない」っていうすごい特徴の顔なんじゃないかと。
えっと、性格俳優だとかいくつもの顔を持つとかいうんじゃなくて、
ただひたすら、それくらいに薄いと。(笑)
どっちにも転ぶ、それでいて不思議な魅力の透明な顔。

でもここまで書いて、私は認めざるを得ないことがあります。
実は私、かなり一貫した薄い顔好きであるらしいということ。
東方神起のユノ、大沢たかお、堺雅人…
薄々気付いてはいましたが、私はとうとう声に出して宣言しました。
「薄い顔が好きだ!」
それを聞いていた鹿児島出身の夫は、複雑な顔して言いましたよ。
「オ、オレ、濃いんじゃない…? だいじょうぶ?」
いや、ほら、そんなこと超越した存在だから、アナタは。(笑)
顔がどうのこうのと言うときの無責任さって、
要は、それくらいのもんです。

星野源、歌もいい。文章もいい。演技もいい。
アナタ、何なんですかー?って机叩きたくなるくらい。
そう、こちらは呆れて処理不能になるか、ほとんど逆ギレするくらいのものです。
なかなかに紆余曲折を経た、暗さと重さを知る少年であっただけあって、
モノを捉えてます。考えるチャンスがないと感じられるようにならないし、
感じられないと捉えることは出来ません。
その積み重ねがあって、表現として色んな方法で取り出してみせられる。
みくりさんじゃないけど、マッチ売りの少女の炎の光景みたい。
すごいですよ。

正直でストレートで、でも何でも受け入れてくれそうなソフトさで、
それでいてピリリと山椒もきいていて、独特な攻撃準備、臨戦態勢、
要は、それは、広く大きい。
深さは主張しない。深さではなく簡潔な広さ。
「これがやりたい」「こういう風にやりたい」
はっきりとした主張の形がユニーク。引き込まれる。
ふざけているようで、大真面目。大苦労。
でいて、大きなことも「だって、やりたいから」と、
次から次へ、ひょいひょいっと飛び込んでいく。

秘密がなく飾り気がないということが何よりの男っぷりのような、
ほら、あの顔立ちも巧みにそのひとつに組み込まれ、
ある意味で、とってもずるい人のような気がするなぁ。
女から見ると特にタチが悪いというか。中毒するというか。
押し出しが絶妙。引き加減が美しく。

想像させるでしょ。
ものすごい想像させる。
でも、最終的にどうかというと、実は捉えどころがない。
お箸は右で文字は左、一人っ子でAB型。
ほら、もうクラクラする。
でもそれだけじゃなくて、
彼自身に相反するものが綺羅星のように散りばめられていて、
魅力的で、清々しく、強く、あっけない。
シブく、ほのかで、エグく、優しい。
土臭く、丁寧で、弱っちく、温かい。
一緒に知って楽しんで、でも後味は無味無臭というか…
とにかく嫌味がない不思議な免罪感。

多分、彼には答えがある。結論は出てる。シンシンと。
その年にして、そうなのーー!?
私は悔しさで眉をひそめたくなりますが、仕方ないです。
押しつけてもこないし、シンジツ含有率高いので抗えないです。
イヤな人ですよまったく、本当にタチが悪いです。(笑)
でも、だからこそ追いたくなる。
基本、ものすごく頑張る人ですしね。

ところで、彼は何であんなに下ネタを言うんだろうと思いました。
(というか、今も思ってます)
ガッキーに触れる手が汚らわしい! 気を付けてガッキー!
というくらいに嫌です、星野源の手。(笑)
でも、あの下ネタも彼にとっては理に適ってるんですね。
辻褄はガッツリ合ってる。真っ当な体現。
でも、こちらも嫌なものは嫌だと言いますよー、生理が違うから。

さあ! 星野源を知らなかった人はどこから入りますか。
どこでもいいと思うんですよ。
私もこの間入ったばかりの感想なので(笑)、
本当に実感込めてお勧めします。
(とりあえず『逃げ恥』ですか?)

もう、今もずっと曲聴いてます。
「恋」と「Week End」
がヘビロテ中。
あんな最初から最後まで気持ちのいい曲、ありますか。
「バイト」は1分49秒しかなくって、あんなオチつけます?
声あげて笑ってしまいました。
曲調も歌詞もNHKの”みんなのうた”にお薦めしたい「ばらばら」、
彼自身も代表曲だと言ってますね。

平匡さんはともかくも、
源さんには、普通の恋やら結婚やらにうつつ
を抜かさないで、
あのまんま、ひとりのまんま、やりたいことやって、
訳の分からない年の取り方して欲しいですね。
それくらい、あからさまに漏れ溢れていつつミステリーですよ、
あの人の普遍的で巨大な持ちもの!
(いや、そっちの方でなく)




 


『逃げるは恥だが役に立つ』 そのもの編

2016年11月18日 | 日々のこと

さて、皆さんは観てますか?『逃げるは恥だが役に立つ』。
ドラマが始まる時期には、初回を全て録画して見続けるものを決めるのですが、
今回の『逃げ恥』は、久し振りに放送日を楽しみにしているドラマです。

巷では、恋ダンスがどうのという話題が騒がしいですが、
あのダンスも可愛いさは認めるとしても、まず言わなくちゃいけないのは、
脚本がよく出来てるということ!
原作の漫画を読んでないので、今はとりあえず”脚本”と言っておきますが、
書いたのはこれまた好きなドラマだった『重版出来!』を書いた、
野木亜紀子さんなので、恐らくその路線は間違ってないと思います。

ストーリー展開が気持ちいい。さらに無駄がない。
全てのシーンが次に、そのまた次に繋がっていって、
4話辺りに来て、ちょっとくらい無駄があってもいいぞ?と思うくらいに(笑)、
楽しく素晴らしい話運び。
全ての登場人物が欠かせない完璧な構成。

いや、その前にまず端的に言ってしまおう。
悪い人が出てこない。それがいい。
夕食の後片付けも終えて、ほっとひと息、
コーヒーをすすりながら観るテレビドラマなんていうのは、
刑事ものならいざ知らず、普通の生活を描いていて、
悪意の人があちこちで手ぐすね引いている物語なんてのは、
ちょっともう勘弁!で疲れてしまう。何を好きこのんで!?

話は変わるが、例えば同クールでやっている『砂の塔』。
予告での松嶋菜々子、『家政婦のミタ』以降路線定着か?と思われるあの怪しさは、
ちょっと確認しておきたい気もして3話辺りまで観ていたら、
もうちょっと、再々同じようなママ友いびりにギブアップ。
全編通していびりにいじめ、嘘に策略。…能がない。
この時間を使って作り手は何が言いたいんだと、
とうとう、待っていられなくなりました。
いやゴメンナサイ、もっと根本の話、深刻なことを言うと、
菅野美穂とガンちゃんの関係……ご冗談でしょう!(汗)

その点、この『逃げ恥』は素晴らしい!
突拍子もない設定でありながら、何なんだ、このリアリティと心地良さは!
悪い人は誰一人出て来ない。素晴らしいよ、素晴らしい……(涙)
契約結婚なので、”新しい結婚の形”という触れ込みで広まっていますが、
でも実は、昭和30年代くらいまでのお見合い結婚に似てるんじゃ?
と私は思っています。(あ、だからリアリティがあるのか?)
もっと言えば、親が決めた相手と会ったその日に祝言をあげるような、
紛れもなく、遠からぬ日本にあったあの習慣。
新妻は敬語を使い夫に仕え、きっちりと時間を決めた家事労働、
手抜きなし、文句なし、そんな昔の夫婦の姿。
お揃いの浴衣で、湯あたりした夫の背越しにうちわを扇ぐ妻なんて、
なんていいものだろうと思いました。新鮮だけど懐かしくて。

ただ、昔の現実がドラマと違うのは、妻に給料が発生しないのと、
本物の夫婦になっていけばいい保証の上にあるってこと。
決定的な障壁がない限り、本物の夫婦になっていく…
でも、『逃げ恥』はあくまでも他人のままで続けなければいけない。
その微妙なバランスから上手く描いたもので、
これまた絶妙に起こり得そうな、摩訶不思議な今の時代背景を捉えて、
よく作り込まれてるなぁと感心するのです。

平匡さんのような人、今、いますもんね。
ただ結婚できないんじゃなくて、異性と付き合ったことがないという。
(”ヒラマサさん”って聞いたとき、私は魚のヒラマサで頭がいっぱいになった。
と思ったら、原作の海野つなみさん、本当に魚からとってたんですね!)
いやしかし、この辺も昔は結婚しない限り、
男女ともこういう状況にあったんじゃあなかろうか。
私が高校生の時に聞いた祖母の娘時代の話に、心当たりあります。
ああそうか…ということは、特別目新しいことでもないんだな…
事情は多少違えど。
私がそれこそ高校生の頃は、こんなドラマ成り立ちませんでした。
時代は巡るにゃ巡るけど……なんだか不思議。

夫も引きずり込んで、ドラマ楽しみにしています。
世間で言うムズキュンというより…私は可笑しくて楽しくて!
くっくくっく笑いながら、なんでなのー?突っ込みながら、
録画をヘビロテで観ています。
あと、みくりさんを目の当たりにして、
家事をいつもより丁寧にやってるかも。(笑)