京大病院は8月6日、PCR検査の拡充の必要性とそのための協力を積極的に行うとの提言を発表した。
感染抑止の対策をとらないと医療崩壊をおこし、救える命も救えないと。今がその時だと。
全国の大学病院の新型コロナによる赤字総額は5000億円にのぼるという。京大病院では今年4月と昨年の同月を比べると、入院診療で約5.5億円、外来診療で1.5億円の減収で、これが今年いっぱい続くとすると減収額は年間70億円にも上るという。
「感染が収まらない限り、病院の経営困難は続く。赤字の補填だけでなく、実効性のある感染防止策を国に一刻も早くお願いしたい」と提言を出した理由を宮本享院長は述べている。
7月、京都市内の中核的な病院でクラスターが発生したとき、約1900人のPCR検査を実施したのが京大病院。京大病院では、現在、院内感染を防ぐため、陰圧室の拡充の工事に着手している。そのためのクラウドファンディングを呼びかけている。
安倍首相は辞任表明の冒頭で、PCR検査の拡充と医療機関への財政的支援を表明したが、口先だけで終わらせてはいけない。そのためにも国会での議論がどうしても必要なのだ。