就活生たちへ~
ある社長とお話をする機会がありました。
仕事に対する取り組み方の話をされた時に
こんな事を言っていました。
どんな会社でもそこで最低2~3年ではなく
最低でも5年以上は勤め上げる覚悟を抱いて欲しい
なぜなら
仮に2~3年務めて転職しても
恐らくその人は次の企業でも2~3年しか持たない
しかたがないね、
踏みとどまるスキルも力もないのだから
それに
スキルを極めるでも人脈を築くでも実績を上げるでも
2~3年ではそれは無理と言うものだよ
もう少しその場所で歯を食いしばり歩いていけば
必ずスキルは上がり何かを極め実績も上がるはず
実にもったいないのだ、と
そんなことを語ってくれました。
・・それなのに同じ景色に飽きたからか
自分自身に対し余程の虚勢の自信があるのか
それともチャレンジと言う名の逃げなのか
何かに目覚めたかのように2~3年で退職する若者が多く
社会現象にまでなって来ている
時代がそう言った風潮になりつつある
ただし、
最初から自分の目標が「そこ」にあって
その為に現状の企業に入社を決め
3年後の「そこ」への転職を目指す為に
ひたすらに必死に物事に取り組み
誰よりもスキルを高め実績を認められて
次にチャレンジする自分を形成した
そのような人物は別です・・・
しかし、殆どの転職者は全てそこそこレベル
スポーツでも勉強でもダンスでも何でも同じです
自分がいかにそこでこんなに頑張ったじゃん、って言っても
周りが認めなければ何もやってないと同じ。
以前、転職希望の後輩が相談に来ました
自分じゃイケルと思ったらしく、
ボクも引き留めるつもりは全くなかった。
そっか、それじゃこの職務経歴書をビッシリと埋めてごらん
ただそれだけ言いました。
すると埋めきれない自分自身に愕然としていました。
仕事はスキル&トライだと思ってます。
スキル=教養や訓練を通して獲得した能力
トライ=試みること
今は、内定しか見えてない
そんな就活生たちがほとんどですが
時間はあるんだ・・
1度、心据えて5年後~10年後にどんな自分になっていたいのか
何を目指してる自分になっていたいのか
それを考える時間を作ってみませんか・・?
内定したその1社で人生が決まるわけじゃない
内定したその1社で生涯雇用が保証されるわけじゃない
だから
自分は5年先10年先、
どんな人になっていたいのか
何をしている人になっていたいのかを考えて欲しいんだ
それが見えてきたら
内定を目指す為に就活をするのではなく
その先を目指す為の就活をするに矛先が代わり
その為の企業を探す就活に変わって行くと思います。
そうすると
内定がゴールではなくなり
単なるスタートなのだと
改めて気付くことも多くなるかと思います
そして
自分が目指すものが最初の1社で例え叶わなくとも
その先を目指す為の最初の1社に見えて来るように
そうなって来ると思います。
そう思えるような自分になれたなら
すべての就職活動の焦燥や不安から脱却できます。
それは自分が目指したいささやかな未来の矢印が
心に描かれたって、そう言う事です。
だから、
時間はあるんだ・・
キミたちは5年先10年先、
どんな人になっていたいのか
何をしている人になっていたいのか
そんなことを考える時間を、是非作って欲しいんだなぁ。
by あしなが