・・・と言っても、ネッシーとか謎の生物ではなく、人間のお話です。
昭和オヤジの私は、その名前を耳にするとどうしても 『スパイ大作戦』 を思い出してしまうのですが・・・今日の主役は、アメリカの水泳選手
マイケル・フレッド・フェルプス
Michael Fred Phelps
今からちょうど10年前の今日、北京オリンピックで前人未到、1人で8個目の金メダルを獲得したのが彼でした。
1985年生まれの彼は、身長194cm・体重90kgの恵まれた体躯と、人一倍長い腕と柔らかい関節を生かした豪快な泳ぎが持ち味。
2000年のシドニー五輪に初出場した彼は、翌2001年3月には男子競泳史上最年少の15歳9ヶ月で世界記録を樹立すると、以後12年間他の選手に記録を抜かれることなく自らの記録を7度更新するという、まさに独壇場。
2004年のアテネ五輪ではリレーで金メダルを逃し6冠に終わりましたが、4年後の北京五輪では200m自由形、100・200バタフライ、200・400個人メドレー、男子4×100・4×200フリーリレー、そして8月17日に行われた4×100メドレーリレーで8個目の金メダルを獲得。
1972年のミュンヘン五輪で同じアメリカのマーク・スピッツ選手が達成した7冠を抜く新記録を打ち立てたのです。
かつてオーストラリアのイアン・ソープが〝水の超人〟と呼ばれましたが、彼を超えるフェルプスが〝水の怪物〟と言われたのは当然でしょうネ。
その彼は2012年のロンドン五輪でも金メダル4個を獲得し、その後引退を表明。
しかし2014年に現役復帰し、2016年のリオ五輪では5個の金メダルを獲得したのですから、もう凄いの一言。
ここで歴代の五輪メダル獲得ランキングをご紹介しますと・・・
金 銀 銅 計
1 マイケル・フェルプス(アメリカ) 競泳 23 3 2 28
2 ラリサ・ラチニナ (ソ連) 体操 9 5 4 18
3 バーヴォ・ヌルミ (フィンランド) 陸上 9 3 0 12
4 マーク・スピッツ (アメリカ) 競泳 9 1 1 11
5 カール・ルイス (アメリカ) 陸上 9 1 0 10
6 ウサイン・ボルト (ジャマイカ) 陸上 9 0 0 9
・・・ダントツなのが、一目瞭然です。
現役生活中、世界新記録を39回(個人種目29、リレー種目10)更新したことと合わせ、この記録はまず破られることはないでしょう。
新たな種目が加えられない限りは・・・というより、もし再来年の東京五輪に出場して記録を更新したら、本当にバケモノですけど。
因みに日本選手では、体操の加藤沢男選手が金8・銀3・銅1の計12個が最高で、金メダル獲得ランキングでは世界歴代10位タイ。
上の写真は、1972年のミュンヘン五輪で個人総合の表彰台を独占した日本男子体操陣・・・中央の金メダリストが、加藤選手。
こんな光景を、是非2年後の東京五輪で見たいものです。
そして加藤選手の記録に近づく・・・いや、追い越す日本人選手が登場することを、期待しましょう。